逆境の必要性

今朝も渡邊美樹さんの父と子の約束を数ページ読んだ。コマーシャル会社の父親からは好きなだけお金をもらい、母親からは甘やかされ続けた美樹さんだったが、父の会社が倒産し、母が病死したことにより、小学校5年生から中学校3年生までの5年間は、肉体的にも精神的にもボロボロの生活だったという。生活は困窮し、真逆の人生を歩んでいたそうである。この時代があったからこそ、今の自分がいるとのことが書かれてあった。甘やかされ続け、欲しいものを手に入れ続けられる人生から今の美樹さんを想像することは難しい。やはり、美樹さんには想像もできないような不遇の経験があり、そこから立ち上がった経験があったのだと納得してしまった。私のことで振り返ると、私も前職では苦しい経験をした。プロ意識をもって常に100%で仕事をし続けた結果、一つのプロジェクトを何とかやり切ることができた。あの経験があったからこそ、転職できる自信があったし、今もプロジェクトを回せる自信につながっている。翻って、現状はどうだろうか。持病を患ってから、精神的にも肉体的にもできるだけ負荷をかけないようにしている。負荷がかかると持病が悪化し、再入院することは間違いない。再入院すれば、2週間近く仕事を休むことになる。家族とも会えず、孤独な日々が続くことになる。これまで2度併発しているので、もう一度なると肺の一部を切除しなければならない状況になる可能性もある。そんな状況があるので、やはり無理はできないのである。仕事もできるだけ大変でない仕事がくるように調整してしまっている自分がいる。もちろん、そんなことは調整できるはずもないのだが、ある程度体と相談しながら最小限で仕事が終わるようにしている。逆境というテーマで書いてきたが、今の私には逆境に耐えられるほどの肉体がないので、逆境を如何に最小コストで乗り越えるかを考えなければならない。如何にコストをかけずに困難を乗り越えるか、このデジタル時代だからこそ可能なことである。デジタル技術を最大限活用して、これまで経験したことのない課題に積極的にチャレンジし乗り越えていく。今年はそんな年にしたいと思う。

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