友達作り

友達作りは永遠のテーマと言えるだろう。生まれてから現在に至るまで、様々な人に会ってきている。数えればキリがない。特に私は転校生だったので、幼稚園、小学校、中学校は二つ行っているし、留学をして、社会人になってからは出会いの場を求めて、様々な活動に参加した。そして、社会人になってからはエンジニアになったのでそこで一気に人との出会いが制限されるようになったが、その後、転職してまた人と会う機会が増えた。どれほどの人と出会い、どれほどの人と親交を深めることができたのだろうか。私は元々人付き合いが得意ではないので、正直、友達と言える人をそこまで作ることができていない。しかし、この歳になり、ようやく人付き合いというか、友達作りの面白さを実感するようになり、近所のお父さんと話をしたり、同僚と世間話をしたりすることの面白さを実感しているところである。また、娘が私と同じであまり友達作りが得意な方ではないので、学校での様子が気になり、話しを聞いてみると一人でいることが多いという。ここのところ私が仕事で忙しかったこともあり、あまり話を聞けていなかったこともあったことを反省し、できるだけ早く家に帰り娘と少しでも話をするようにしている。また、朝出社前にも少しでもコミュニケーションを取ろうとしているが、自分のルーティンを優先し、なかなか喋れない現状は変わらない。そんな状況が続いていたので、娘がなかなか友達作りが上達しないのも当然と言えば当然である。休み時間に一人で絵を描いたり、工作をしているという娘だが、一昨日はローラー消しゴムをもっている友達の話題で盛り上がった。誰がどんなローラー消しゴムをもっているのか、欲しいけど買おうか迷っているという話だった。また、昨日は珍しく、図工の時間に作った工作が先生に褒められるほどよくできたようで、休み時間にたくさんの友だちが遊び、自分が近づけないぐらい人が集まったという話だった。図工は昔から好きだったので、得意分野で活躍ができたようで親としてはこれほど嬉しいことはない。ましてや友達作りで苦労していると思っていただけに、この話を聞けて一安心というところである。とはいえ、今後も友達作りに苦労するだろう娘に対して、どのようなアプローチができるだろうか。一つは毎日会話をすることだろう。娘が何に関心をもっているのか丁寧に話を聞きながら、聞けそうな時に休み時間に何をしているのか聞くのである。そして、一人でいるという場合には、他の子は何をしているのか、教室には何人ぐらいいるのか、誰がいるのかなどを聞き、こんなことをしたらという話をしている。できる限り、その場のシチュエーションに近い状況にもっていき、その時にできることを一緒に考えるのである。こんなふうに声をかけてみたら、外に行ってみたら、その子の近くに行ってみたら。こうすることで、何気なく休み時間を過ごしている娘の選択肢が増えるのではないかと感じている。娘の興味関心を引き出しながら、話しやすい環境を作り、実際に困っている場面を一緒に考える。そして、選択肢を増やしていく。実際に効果はあるかどうかはわからないが、これからも娘の友達作りを継続して追っていきたい。

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