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2021.5.13.thu. 落書きとどう違うのかと言われても困るうちの壁のこと。

太平洋戦争も体験している我が家は、ここに来たとき、廃墟の一歩手前のような惨状だった(それまで人が住んでいたというのだから驚きだ)。「柱を切らなければ何をしてもいいよ」と大家(従姉)に言われ、床だけ大工さんに直してもらったけれど、壁も天井も好きなように手を入れている。

ここに暮らすようになってから、早いもので五年目にはいった。まだ完成というわけではないが、よくここまでやったなあ、と我ながら感心する。二階の壁はブルーグレーに塗ったのだけれど、どうも殺風景。壁がね、「何か描いてよ」と言ってるようだったので、クレヨンで一気に樹の絵を描いてしまった(お魚も泳いでいるぞ)。壁に描くって楽しい ♪  

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そういえば子どものころはよく白壁に描いたものだ。あれは落書きと言われたけれど、なんと楽しいことだったか。窓のくもりガラスのぱさぱさの面に描くのもよかったなー。しかし、母親に叱られた記憶がないのはどうしたことだろう。

大人になると自然と抑制する気持ちが働くようになるから不思議だが、白壁って見てるとやっぱり何か描きたくなる。でも、描きたくなる壁とそう思わない壁とあるのも面白い。

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写真:一階の天井(上)と二階の廊下の壁は赤く塗った。一階の壁は漆喰を塗っている。白いけど、ここには描く気が起こらない。

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