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2021.9.30.thu. 紅葉に想う。

今年の紅葉はどんな様子だろう。たしか寒暖差があったほうがきれいに色づくのだというように覚えているが、私の記憶なのでどうだかな。天気予報とおなじように、全国の『紅葉情報』といったものがおそらく出ているはずだ。調べたところで出かける予定もないのだが。

かれこれ10年近く前になるだろうか、京都の鞍馬に行ったとき、車窓が広く紅葉の楽しめる電車に乗ったことがある。しかし、その年は残念な不作の年で、多少色づいてはいたものの、どこもかしこも「わあ、きれ~い」というふうではなかった。でも、紅葉は不作だったけど、京都も山も好きだから、行けただけで満足だったな。

花の時期もいいけれど、どちらかというと、私は紅葉のほうが好みである。海より山、花より紅葉、そしてショートケーキよりモンブラン、でもなく、最近はすっかり甘党なので、どっちも好き。それから和菓子も。きんつばもどら焼きも、とくにあんこものの餡が美味しいことが肝心だ。ねりきりもたまらんなー。

しかし、私は美味しいと感じられることがあたりまえだと思っているが、世の中には病気で味覚のない人だっているだろうし、あたりまえってわけでもないのかも。と、ふと思う。

むかし、私はマイコプラズマという肺炎に罹ったことがある。そのときは水を飲んでも苦く、治ってからも、大好きだったお酒は苦いばかりでちっとも美味しくない。甘さが少し感じられる程度の味覚障害がしばらくつづいた。あのまま味覚が戻らずにいたらどうだっただろう。きっと絶望の日々だと思う。そーか、私にとって美味しいと感じられることは「生きる希望」かも。

さて、それじゃあ今朝も、生きる希望をいただくことにしようかしらん。

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