CyberMiles ブロックチェーン概要

CyberMiliesJPの記事コンペが開催中という事で、ブロックチェーンについて簡単に説明する記事を書いてみようと思います。

まずコンセンサスアルゴリズムはDPoSで、これにより高速なチェーンを実現しています(Testnetで2000TPS、Mainnetでは10000TPS見込み)

Validator

これを実現する構造ですが、他のDPoS同様、ハイスペックなValidator Nodeです。Block生成やルール変更のガバナンス等、主要な決定権をこれらのValidator達が持っています。

現状19のValidator Nodeが存在しており、主にVCが建てています。幾つかの具体名は下記の通り。
Susquehanna International Group, Great Voyage Capital, LinkVC, AlphaCoin Fund, Shuanghua Capital, IDG Capital
(尚、Validator Nodeは基本的に個人が建てるレベルのものではありません)

ハイスペックDPoSと言えばLoomやEOS、Tezos等が有名かと思います。知っている人ならばあれらを想像して貰えば大体の想像は付くでしょうか。

Delegator

こちらはCMTトークンを指定のValidatorへ委任(Delegate)する事が出来て、CyberMilesのBlockchainを補助的に支える役割です。現状はCMT Cubeがこの役割を持ちます。

持ち主が所持するCMTトークンをCMT cubeでStakeする事で報酬が貰えます。最小1000CMT,最大100000CMTです。報酬ルールは少し複雑です。詳しく知りたい方はこちらの記事を読むと良いでしょう。

CMT Cube

コンパクトな本体で低消費電力、ネットワーク接続もWiFi経由となります。サイズ的にあまり邪魔にはならないのではないでしょうか。Stake目的ならば普段は家のどこかにおいておけば大丈夫でしょう。

つまり、5milesとCyberMiles、そしてこのCMTホルダーとCubeが拡大する事によりネットワークがより安定化する事になります。その為にCubeとトークンの保有インセンティブが設けられていると言っても良いでしょう。


価格は299ドルとなります(300日後に返金されるとの事ですが詳細は不明)
スペックは下記の通り。

CyberMilesの背景

元々CyberMilesは5miles(スマイルズと読みます)というCtoC取引のプラットフォームから派生したプロジェクトと言えるでしょう。WhitePaperを読むと解りますが、最初の目的は5milesをより効果的、低コスト、分散的で持続性あるものにする為のブロックチェーンである様に伺えます。

少し具体的に述べると、こういう事になるのではないでしょうか。

- 既存のサービスはデータセンターやクラウドに依存していますが、そこがダウンするとサービスもダウンしてしまいます。分散ネットワークはこの問題を解決できます

- カスタマーサポートをユーザ間で、インセンティブを与えて行う事により、既存のカスタマーサポートをある程度置き換えられます

- 取引の記録や執行がブロックチェーン上で行われる事により、これを管理する人やシステムが削減出来ます

- 上記の様に既存のシステムが置き換えられる事により、コスト削減と持続性の高いエコシステムが両立出来ます

5milesのサービスに近いものとして国内で解り易い例えを挙げれば、やはりメルカリでしょうか。5milesは主に物理的に近いエリアにいるユーザ同士で、物品のみでなく仕事の依頼も出来るそうです。

この辺りについて詳しく知りたい場合はホワイトペーパーを参照下さい。こちらに日本語版があります


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