頭の悪い男に悩まされる話

いつも職場でギャーギャーとうるさい男が居る。
50歳も超えているのに、身嗜みの事で上司に怒られ、素行が悪く皆んなに迷惑をかけているにも関わらず全く自覚がない。

とにかくこの男、地声が大きくて調子乗りで朝からやかましい。同じ空間で仕事の話をしている時に彼が雑用をしだしたら、会話がかき消されてストレスが凄まじいのである。掃除機をかけてる時よりうるさい。私は今までナチュラルに地声が大きく、発声の仕方に抑揚が無い人で(極端に言うと叫びながら話す感じの発声)頭が良い人間を1人も見た事が無い。[※高齢者や耳の疾患等がある方は除く]

声や身嗜み、仕事の仕方等を散々注意されているが聞く耳を持たず、周りが呆れて諦められていて、人間としての大事な成長がこうやって止まったままなのだと、バカはますますバカになる様にできているのだと傍観している。

そんな彼は、注意しても訳の分からない言い訳をしだし謎の同意を求めてくるのである。

「若手に怒るのは皆んなに任せて、俺は若手の逃げ場になってやらんと働いてても楽しくないだろ?もっと仕事は楽しくしないと、な?」

などと抜かす。

お前はいい歳して何の役職にもつかず、責任の無い仕事を日々ダラダラしてるだけのくせに、何を偉そうに気遣いしてるフリして言い訳してるんだ。そういう気遣いは一人前に仕事ができる人間がやるからこそ許されるのであると分かれ!ただ、自分がダラダラと小学生みたいに毎日騒いで過ごしたいだけなのは見え見えだ!
仕事してて楽しいというのは、子供が集まってゲームをしている様に楽しいのではなく、達成感や成長を実感して楽しいとなるんだバカタレ!

更に畳みかける様に口から雑音を発する。

「怒られてるうちが華だぞ。」

と。

おいおい、何を椅子にふんぞりかえって偉そうに言ってるんだ。その言葉そっくりそのまま君に贈るよ。
君がもう怒られなくなっているのは仕事ができているからではなくて、君の素行不良に皆んなが諦めて、枯れてしまっているからだよ。こちら側の視点からは首が飛ばんばかりの勢いでブーメランが返ってきてるが、全く臆する様子が感じられずある意味で大物だ素晴らしい。
彼の「迷言」を真正面から浴びせかけられた若手に、その後インタビューをしてみると、やはり言われてて腑に落ちず一切響かなかったとの事であった。
一つも尊敬できる所が無い者に何を言われても、そりゃ心の中で鼻で笑って流すのが普通だ。

雑談の会話の内容も幼稚だ。

「今日何食べよっかなー。」
「◯◯スーパーの惣菜が美味しい。」
「やっぱラーメン(or餃子)だな。」

これらの事は、まぁ時々話すのなら普通であって何という事はないが、彼は毎日このフレーズを大声で口にする。完全に前頭葉が萎縮して海馬のみで動いているのがよく分かる。サルでは賢い方といったレベルであり、しまいにはウンザリした後輩に「糞でも食っとけ!」と、影で言われる始末である。

その他にも、遅刻してきて駆け込んできてるのに平然と買ってきた朝食を食べ出すなどして、結果として職場の規則が彼によって締め上げがキツくなったりと大勢に迷惑を掛けているのだか、本人は一切自覚が無いのが腹立たしいのである。

聖人君子で四角四面な人間というのは、これまた柔軟性が無くて融通が利かないなどもあると思うし、そこまで完璧な人間もほとんど居ないのは分かっているが、仕事ができたり、フォローができたり、人の嫌がる雑用をしたり、何かしらのスキルを持っていて、更に経験値を重ねている人間に許されるある程度のワガママというのはあると思う。
要は嫌な事をこなして成長するというのは、人としての重みが出て、やっとそこで人を育てる役割を担えるのだと、彼のおかげで良く分かった。

正直、職場に全く必要の無い人間だが、こうやって考える機会をくれた事だけは感謝しよう。
全く必要無いけど。

ちなみに彼の事は、心の中で「小学50年生」と呼んでいる。
中国辺りに無いものか、バカにつける薬が。


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