【速攻レビュー】電源はあなた。体温で発電する時計”MATRIX POWER WATCH”の使用感
更新履歴
*2018/4/22; 活動量計の機能などについて追記(本文参照)
*2018/5/9; ファームウエアアップデートの内容について
歩数計の精度は相変わらずだが、自動で睡眠モードに切り替わる機能と、手から外した時に自動でスリープモードに移行する機能が追加されたみたい。ただ、睡眠のトラッキング精度はFitbit Alta HRと比べて悪い。Fitbitでは7時間半寝ているのに、MATRIXだと5時間とかになってる。今後の精度改善に期待したい。
*2018/8/3;夏場の使用感について
外気温が34度とかになってくると、発電はよくても目盛り一つ分くらいしかしない。その分クーラーの聞いた部屋に入ると、その温度差からガンガン発電する。夏場の発電はほぼ期待できないと考えていい。
(本文)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この時計、充電不要。なぜなら、あなたの体温で発電するので。
前々から気になっていた体温で発電する時計を購入。開封して2時間くらい使ったので、その使用感などを話す。
結論を先に言うと、体温発電に魅力を感じない人は買わないほうがいい。もっと性能が充実しているアクティブトラッカーや時計が、同じくらいの値段で買えるので。
◯GOOD!
・多くのスマートウォッチやアクティブトラッカーにつきまとう、充電の煩わしさから解放される
→体温で発電しているので、 充電は不要。仮に外しても、データは内部メモリーに保存してすぐにスリープモードに移行。内臓のリチウムイオンバッテリーで1年くらいは身に付けなくても大丈夫とか。再度身につけると発電を開始する。ただ、この発電機構は、外部と体温の温度差が重要。説明書によると外気温が32度超えると発電できないらしい。これ、日本の夏大丈夫かなぁ・・・
発電状況は時計にリアルタイムで表示される。僕の場合は常時25%くらい。体温と時計のケース温度の差が1度くらいあれば発電できるみたい。そんなんでいいの?って思ったけど、時計は動いているから大丈夫なんだろう。すごいな、体温発電。
・無骨なデザイン
→航空機に利用されている金属材料(アルミ)を使っているせいか、ゴツゴツした見た目の割にそんなに重くない。そして、バンドの部分に放熱用と思われる構造がある。こういう機能とデザインが融合したようなの大好き。
◯BAD!
・お値段(35,000円)
→僕が買ったのは一番下のモデル。スマートウォッチに分類されるとはいえ、いわゆるスマートウォッチが持つような着信通知機能などはない。歩数計/睡眠トラッキング/消費カロリー計算機能だけ。この値段だったら、心拍計とかついてバッテリーが5日、電話の着信機能やGPSを持つようなアクティブトラッカーなんかもある。だから、体温発電+歩数計/睡眠トラッキング/消費カロリー計算機能 が値段に見合うかを考えて買うべき。僕は、体温発電デバイスがどんなものか体験したかったから買った。
・睡眠測定が手動
→今時のアクティブトラッカーは自動で入眠起床を検出するけど、これは手動で睡眠計測モードに切り替える必要がある。面倒でそのうち使わなくなりそう・・・。
4/22追記;アプリのアップデートで自動計測できるようになった。
・画面の視認性が良くない
→ウォッチフェイスを真正面から見ないと画面が見えない。手につけた状態で斜めから見ようとしても、画面が真っ暗で全然見えない。
4/22追記;外では見やすい。というか周りが明るいところでなら見える。薄暗いところだと、バックライトをつけないと画面が全く見えない。
◯Others
・バンドがナイロン製なので、あんまり高級感はない
・アプリはiOS、Androidどっちもある。時計を同期モードに切り替えて同期する。
・バックライトもある
◯活動量計の機能について(4/22追記)
5日間ほど使って見た感想。
・実際より多めにカウントされる。
利き腕にMATRIX、他方にFitbit Alta HRをつけて比較。その結果、FitbitよりMATRIXのほうが2000~3000歩くらい多くカウントする傾向あり。睡眠も比較したが、こっちもMATRIXのほうが1時間くらい多くカウントしてた。MATRIXを利き腕につけたからかもしれないが、活動量計の精度としては全体的に悪い。
・各種データがわかりにくい。
下の写真は、MATRIXの管理アプリの画面。シンプルでいいのだけど、それだけ。例えば、睡眠データについて詳しく見ようとしても、次の写真みたいに、ただ棒グラフが表示されるだけ。歩数についても同じ。せっかく体温発電しているんだから、例えば睡眠中の温度変化と睡眠の質を表示するグラフとかあってもいいのでは?と思う。ちょっと足りない感がいなめない。