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「なぜ、この人と話をすると楽になるのか /吉田尚記」 を読んだ感想。

 本を読んだ感想の話。

 最近同僚とのコミュニケーションでモヤモヤする場面に遭遇。なので、色々とコミュニケーション関連本を漁っていたところ、この本を発見。良書だった。

 著者は、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。そう、アニメイベントとかでよく見かけるあの人。イベントMCだけではなく、ラジオパーソナリティやインタビュアーもしており、まさにコミュニケーションのプロ。そんな著者も、昔は"人につまらないと言われるのが怖い"、"人と会うのが苦手"な"コミュ障"だったとか。

 この本は、そんな"元コミュ障(今も克服はできていないそうだが)"の著者が抱えていたコミュニケーションの問題について書かれている。コミュニケーションの目的は? というそもそも論から始まり、コミュニケーションを「生きている限りログアウトできないゲーム」と捉え、そのゲームにおける ルール や 向き合い方 について詳しく解説。ニコ生の放送をまとめたものなので、読者に話しかけるような文章となっておりサクッと読める。読むのが遅い僕でも、3時間程度で読みきれた。

 この本で僕が印象に残ったのは、「自分が持っている感情は、相手にはあんまり関係ない」という指摘。

僕も、「相手がどう思うだろうか?、嫌われないかな?」という点を考えすぎて、言葉が出ない場面がある。この"相手の気持ち"のように、自分ではどうにもならない点についてはスルーして、あくまで自分がコントロールできることに集中しましょうとするのが、著者のスタンス。むしろそこで誤解があったら、チャンスと思うくらいがいい。「人は間違った情報を訂正するときにいちばんしゃべる生き物」なんだから、それを会話のとっかかりとして進めることができると言ってる。

確かにな、って思った。相手を理解したいのに、"相手の気持ち"という自分でどうしようもないところで悩んで、結果会話が進まないのはもったいない。会話を進めていけば、状況をひっくり返すチャンスはいくらでもある。だから、自分でどうにもならない点で悩んだり、そういう気持ちが出てきたら全てスルーしようと思う。この文を読んで、吹っ切れた。

 「一緒に話をしていて楽になれる大人というのは、コミュニケーションの作法をしっかりわきまえた戦略的な子どもなんです」と著者が表現しているように、この本に書いてあることを一つずつ実践し、僕も戦略的な子どもを目指します。


 


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