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感想文部【毎週ショートショートnote】

「部長!卒業おめでとうございます!」

「おお、今まで、本当にありがとうな。3年になっても頑張れよ。次からはお前が部長だからな」感想文部部長は答えた。

「はい!もちろん、頑張ります!あと、先輩にひとつお願いがあります!」

「な、なんだよ。言ってみろよ」先輩も私が告白することを感づいている感じだ。

「先輩の第2ボタンをください!」

「な、なんだよ。そんなことかよ。いいよ。やるよ。ほら」と手渡されたときに先輩の大きい手が私の手に少し触れた。

「あっ、第2ボタンをあげるって言う意味わかってますよね?」

「わ、わかってるよ。じゃ、じゃあ第2ボタンをもらった感想を感想文で言ってくれる?」

「感想文で?それはちょっときついですよ。感想文言わなきゃいけないんだったらこれいらないです!」

「えっ、ごめん。冗談だよ(泣)」

先輩は感想文部の職業病のせいか、すぐに感想文を人に求めたがる。

「わかってますよ!私も冗談です!」

「じゃあ、これからよろしくね」


(410字)


たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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