Long Way Home(それもまたサッカー旅)

国分寺市民の私が相模原ギオンスタジアムに公共交通機関で行く方法は、主に2通り。

中央線で八王子まで行って、横浜線に乗り換える。そこまでは同じ。

1つは、橋本で相模線に乗り換えて原当麻、そこから20分近く歩く。

もう1つは、古淵まで乗ってから神奈中バスで女子美術大学へ、そして数分歩く。

普段は早くて安い原当麻経由。ただ雨の日や疲れてるときで、バスにタイミング良く乗れるときは(毎時1本ですからねえ)古淵経由。ってな感じで使い分けてます。


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サッカーや旅というものが大いに制約された、1年でした。

私にとっては、今季の現地観戦は、相模原ギオンスタジアムに10試合出勤しただけ。

「今年」というくくりでいえば、年始に高校選手権を見に浦和駒場と等々力に出かけている分も加えられますが、本当にそれだけです。


であるからこそ逆に、通い慣れた相模原への道程も、旅なのかも、と感じました。

通い慣れたって言ったって、乗り継ぎに恵まれても片道1時間半以上かかるからね。


立川を過ぎて、多摩川を渡る直前、急に開ける視界。その先の丹沢の山々、場合によっては富士山も。

みなみ野あたりから見える東京工科大(たぶん)の建物。

上溝駅あたりの高架から西に開ける眺めも良い。山々がますます近くに見える。そして逆側には横山公園。

原当麻からの歩く道は言うに及ばず。今年は見られなかったけど、せせらぎの園(旧フィッシングパーク)の桜は綺麗。

そんで、くぬぎゲートから坂を登りきって、右を向いたときに、そびえるギオンスタジアム、そこに両チームの旗が揚がっているのを見ると、ああやっとスタジアムに来たんだな、って、到達感と、わくわくする感覚がある。


旅とは非日常。ではあるだろうけど、特に目新しくない移動の中に、気分が変わる何かを見つけるってのは、それはそれで旅なんだろうな。


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できたとしてもまだ先の話ですが、もし、相模原駅北口に複合型スタジアムができたら。

私にとっては、劇的にアクセスは便利になります。所要時間で言うと半分くらいになるのかな?

そして、ホームへの旅も変わるのでしょう。丹沢の山々とはちょっと遠くなりますし、時間も短くなるということは「気分が変わる何か」も少なくなるでしょうね。

だけど逆に、新しい「何か」があるのかも。

旅が制約された今、そういう未来の旅を空想するのも、楽しみですよね。うん。

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