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星取旅

いつまでも大切にしたい気持ちだと思ったので、先日の旅について書き残すことにした。

「星取旅」を開催するに至ったのは、POOLOでも特に仲良くしてもらっている某氏(名前を伏せる意味は特にない)と1on1でお互いの「人生でやりたいことリスト」を見せあった際に、某氏のリストに「砂漠で星を見る」があったことから始まった。コロナでなかなか海外に行くハードルが高い中で、国内に鳥取砂丘という砂漠があるじゃないか、との発言を発端にあれよあれよと鳥取に星を見に行く旅の計画が決まった。あまりにスムーズで自然だった。

開催日は皆が多忙であると思われるゴールデンウィーク。告知をしたのも決して前広とは言い難く、人が集まらなったら中止にしようと笑っていた私たちの予想とは裏腹に、たくさんの人が参加表明をしてくれて心底驚いた。本当に驚いた。聞いてみると、元々あった予定をキャンセルしてまで来てくれた人もいた。感謝しかない。

旅で何をしたか、何があったか、書き出すときりがないのでしないが、ずっと楽しいという感情しかなく、充実した幸福な時間だった。その中で特に強く感じたことや心を揺さぶられたことについて書き残しておく。

みんな優しくて魅力的であたたかい

この旅で一番感じたのは、POOLOのみんなはそれぞれが魅力的で、あたたかくて、素晴らしい人たちだということ。旅をする中で何度もハプニングがあったりしたのだが、全員が周りをよく見ていて、気が利いて、助けてくれたので全てがうまく進んだ。むしろ、ハプニングが吉と出ることもあって、旅の醍醐味だと思う部分もあった。
大人数で行動する時に誰も取り残されていないかいつも確認していたり、私の手が塞がってると何か持とうか?とすぐ声をかけてくれる人、スケジュールに遅れが出そうな時に率先して動いてオンタイムにしてくれる行動力がある人、明るく楽しくその場の雰囲気をよくしてくれる人、疲れてるのに運転手に付き合ってずっと起きてくれてる人、スマホ片手に考えていると何か助けられる?と聞いてくれる人…と本当にみんなの良さが身に染みてわかったし、なんて周りが見えてるすごい人たちなんだ…と、うまいこと言えないのだが感心しっぱなしだった。

あとはやはり長時間一緒にいることで、今まで数時間の会話ではわからなかったみんなの価値観や性格、考え方や行動など知ることができて、非常に興味深かったし、いろんな一面を見ることができてより仲良くなれたと感じた。本当に、みんながみんな魅力的。個性的で、尊敬できて、素敵。

写真を通して旅や仲間を見る

この旅に参加してくれた写真が好きな某氏(これもまた名前を伏せる意味は全くない)がたくさん写真を撮ってくれたのだが、彼女が撮ってくれた写真を初めて見た時の衝撃はなんとも形容し難い。みんなで過ごした時間は本当に楽しかったのだが、その時間を写真でもう一度振り返った時に、さらに特別で尊いものに感じられた。特に感じたのは時間そのものもさることながら、写真に写っている仲間に対して、写真を通して愛おしいと思う気持ちが増した。ひとりひとり、いや全員まとめてでもいいけど、力いっぱい抱きしめたくなるような気持ちになった。
写真を撮る技術ももちろんあるのだろうが、彼女の被写体のいい表情を引き出すのも上手く、これが「本物の写真か…」と数年前に買ったミラーレスカメラに埃を積もらせている私は唸った。
写真を通してこの旅を何度も経験し、写真を通して仲間への気持ちが深まる、不思議で素晴らしいものだと思った。

「POOLOらしい旅」

普段から頻繁に旅行に行く私にとってこの旅の何が特別だったか聞かれると、「POOLOらしい旅」である点を挙げると思う。
そもそもこの「らしさ」について認識は皆それぞれ違うと思うのだが、私の思う特別な点がいくつかある。

ひとつめは、初めて話す人、接点が多くなかった人、オンラインでしか話したことのない人などが集まる旅というのはそう多くないと感じる。ましてや、そもそもみんな知り合って長くても4ヶ月程度しか経っていない。そんな人たちがある場所に集まりいろんな経験や気持ちを共有する、繋がり合える、こんな特別なことはあるだろうかと思う。そして不思議とみんなすぐに打ち解けてずっと昔から知っているかのような安心感がある。

ふたつめは、わかりやすい消費の旅行ではない点。あちら側からわかりやすいエンターテインメントを提供しれくれるザ・観光地ではない土地を旅し、自分なりに何かを感じる、というスタイルの旅はなんだかとても心が満たされるなと思った。鳥取で和紙を作る体験をし、一緒に創作活動をしたことも嬉しかったし、洋紙の普及で生産が減る和紙について和紙を生産者の方の思いを聞けたことで、もしかしたら旅先への「ギフト」を私も贈ることができるのかもしれないと感じた。正直今まであまり興味のなかった日本の伝統工芸などについて、知りたくなった。

みっつめは、旅を通じて仲間とより深いところで繋がり合えたと感じること。くだらない話も深い話もたくさんできて、お互いの価値観を知り考えを深めることができた。夜は寝る間も惜しんで深夜まで語り合い、時には一緒にお風呂に入ったりして話をして、それでも話すことは尽きず相手への関心も尽きない。そんな時間が本当に幸せだった。


旅を終えてしばらく時間が経ったが、まだ余韻に浸っている瞬間がある。
ある意味、POOLOの仲間たちの旅を経験してしまった、と思う。あまりに良くて、これは麻薬だ…

この記事のヘッダーにしている写真は鳥取での和紙づくりで私が作った作品なのだが(写真を撮ったのはもちろん彼女、ありがとう)これは私のみんなと旅をしている時の気持ちを表現したものだ。
淡い柔らかい色が繊細にたくさん折り重なっていて、あたたかくて幸せな感覚。
これをずっと忘れたくないと思ったし、今後もこういう旅をしていきたい。

みんなと旅をできたことが本当に嬉しく幸せだったし、これからもこの仲間たちを大切にしたいなと思います。ありがとう!(あれ、なんかちょっと涙が…)


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