子どもが歩きはじめたら
保育園でも0歳児の子ども達は、ハイハイからつかまり立ちをはじめる子、よちより歩きはじめた子、歩く範囲が広がる子など、歩きはじめる様子が見られるようになってきました。
この時期は、子どもにとってどんな時期で、どういう事に注意して育児をしていけばよいか考えて行こうと思います。
歩き始める時期は、個人差があり8ヶ月~15ヶ月くらいの幅があります。
遅い子でも15ヶ月にはだいたいひとり歩きができるようになり、歩ける事で世界は広がり、様々なことに興味や関心が向いてきます。
スクスクと成長していける様に、少し工夫してみましょう。
1.遊び場の空間つくり
この時期は、たくさん動き回れるような場を準備してあげましょう。歩けるようになってくると、新しいものや興味を探そうと、うろうろ歩き回るようになってきます。
(1)安全対策
小さいケガが増える時なので、安全を十分に確保する必要があります。子どもは、高いところに上りたい、上がりたいという欲求があるので、上がっても良い場所を準備しますが、落ちたら危ないような高さのものは置かない方が良いでしょう。
(2)おもちゃの工夫
うろうろと歩き回る事が増えてくるので、一か所に集中するよりも、ところどころに手でいじって遊べる玩具を置いていみましょう。また、つま先を使うために箱を押して遊ぶというのも有効です。ぶつからないように力加減をしたり、よじ登ってみたり繰り返し行うようになります。段ボール箱にスッポリ入り込んでいるときもあるでしょう。安心を求めて自分だけの居場所として楽しんでいる証拠です。
2.感情を伝えるようになる
この頃になると、言葉の面でも発達してきて1ヶ月に1~3のペースで単語を覚えていきます。単語以外のものでも少しずつ理解出来るようになり、大人からの簡単な要求も理解するようになります。
これまではめくって遊ぶだけだった絵本も、この頃には絵やお話にも興味を持つようになり、本の中の絵を指でさしたりするようになります。
同時に、感情も豊かになり喜怒哀楽などの感情をストレートにぶつけてきます。これは、色々な感情表現によって大人の関心を引こうとしいることであり、好きな人を独占したいという気持ちの表れでもあります。
ママに対して怒ったり、泣いたり繰り返しているという事は、信頼しているママを独り占めしたいという気持ちが表れています。順調に発達していると理解し受け止めてあげる事が必要です。
3.チャンスを奪わない
すべての育児に対して自分で参加しようという意欲が強くなってくる時期です。
自分では完全に出来ないけど、何でもやりたい、やってみようとする。次にやる事もしっかり理解しているので大人より先に自分がやろうとする。そういう時期です。
そのため大人が先まわりしてやってしまうと子どもは怒ります。なので、「上手にできたね。じゃあ、ママがもう少しこうしてあげるね」というように子どもの動きに合わせて手伝ってあげるとスムーズに進みます。
この時期に、子どもが自分でやる機会を逃してしまうと、幼児になっても、大人がやってあげないと出来ない。自分では何も出来ない子になってしまいます。子どもが成長していく大切な機会であると理解し、その機会を逃さない様にすることが大切です。
色々な事が出来るよになっていく中で、その子がちょっと努力したらクリアできる、少し先の課題を設定してあげることで意欲もより一層沸いてきます。
4.まとめ
全体的に、興味・意欲・関心が旺盛になってくる時です。
感情をぶつけてきたり、色んな物をいじって悪さをするというのは、子どもの発達に欠かせない大切な機会だと理解してあげましょう。
この機会を逃さず、「自分でやりたい!」という子どもの想いに寄り添って、手を差し伸べてあげる事が大切です。
記事を読んでいただきありがとうございました。
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