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「あなたはどう思う?」の一言が子どもの主体性に繋がる

保育・教育の現場で目標とされている主体性。

子どもだけでなく、社会に出て仕事をしているお父さんやお母さんも主体性という言葉を聞く機会が増えてきたと思います。

「主体性って何?なぜ主体性が必要なの?」

という方は是非、こちらの記事も見てみて下さい。


これから多様性の時代を生き抜いていく子ども達にとって欠かせない主体性。

幼い時期でも日常から養っていけると良いですね。

今回は、主体性を伸ばしていく為に日常の中で出来る事を考えて行こうと思います。



~泣く、怒る、イヤイヤ 親が困る時こそ成長のチャンス~


大人の言っている言葉が理解できるようになってくると、イヤイヤが始まったり、自我が芽生えて「こうしたい」という、子どもなりのこだわりが出てくきます。

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親としては忙しい時にイヤイヤされたり、言うことを聞いてくれなくて困ってしまいますよね。ですが、子育てをするには避けて通れない道でもあります。

少しネガティブに感じてしまう人が多いかも知れませんが、実はこんな時こそ子どもが成長していく機会(チャンス)で溢れています。ポジティブに捉えましょう!

思い通りにならない・上手くできない時、子どもは素直なので怒ったり、泣いたり、イヤイヤ言ったりします。子どもが、怒る・嫌がる・泣くというのは、「どうしていいか分からないよ~」と思い通りにならなくて困っているサインでもあります。

日常の中で思い返してみると、このような時って沢山ありますよね。

ここでどう対応するかが、子どもの主体性に繋がっていきます。




~自分の力で考える時間を与える~


大切なのは、「まずは自分で考えてみよう」という投げかけです。

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イヤイヤ泣きじゃくって言う事を聞かない子に対して、「何でこんな事するの?」「こうしなさい」「とにかくやっちゃダメ!」と言いがちですが、考える機会を奪ってしまいます。


(1)気持ちを受け止める
まずは、気持ちを受け止めてあげましょう。怒っている、泣いている時は何を言っても伝わりづらいもの。まずは、「うん、うん」「そうだよね」と共感し子どもを落ち着かせてあげると良いです。


(2)子どもに話させてあげる
落ち着いてきたら、「どうしたかったのかな?」とシンプルに聞き出してあげましょう。小さい子どもは上手く言葉に出来ないかも知れませんが、自分の気持ちを伝えたいと思っています。言葉をはさまず、想いのままを聞いて受け止めてあげましょう。言葉をはさまずとも、表情や相づちで共感しているリアクションを取ってあげることで安心して話をしてくれます。


(3)子どもに質問を投げかける
一通り話を聞き、落ち着いたところで「あなたはどうしたらいいと思う?」と質問し考える時間を与えましょう。子どもが自分なりの答えを出すまで待ち、出した答えを認めてあげましょう。ポイントとしては、どんな答えであっても否定しないといこと。それは違うと否定してしまうと、次に同じような機会があっても、子どもは素直に自分の意見や考えを言えなくなってしまいます。仮に、あまりにも間違った事を言っていても、「そうなんだ。お母さんはこう思うけどあなたはどう?」と前向きな優しい言葉で返してあげましょう。何度も繰り返すことで、考える。言葉にする。という習慣が身についていきます。



~「あなたはどう思う」の質問がもたらす効果~


日常の中で子どもに対して「あなたはどう思う?」など、対等に質問をしていくと、自分で考える力が身についていきます。

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主体的な人間になっていくには、「考える・決定する(選択する)・行動する」という一連の流れを自分で行っていかなければいけません。物事を決定(選択)し行動するにもまずは考える力がないと進んでいく事は出来ません。ですが、幼いころから自分で考える習慣が出来ていれば、その後の決定(選択)や行動に移っていき、自分から進んで行動するようになっていきます。「言われたからやる」では、誰かに決められ行動を示してもらえないと出来ない状態(思考停止状態)になってしまいます

考える事も、行動する事も、子どもが主体的に行うことで自信がつき、新しい事にどんどんチャレンジしていける。失敗しても、どうしたら解決できるのか?と考えて取り組んでいけるので、途中で諦めたり投げ出さない子になっていくでしょう。

・考える力が身につく
・思考停止状態にならない
・前向きでどんどんチャレンジしていける
・自分の力で最後までやり抜く
・失敗を成功に導いていく

大人に指図されなくても、自分の力で成長し自立する事に繋がっていきます。



~認めて受け止めてあげるということ~

子どもにとって一番安心できるのは、親・家族・先生など身近な大人が自分の事を認めてくれるという環境です。

主体性を考えるうえで、「考える・決定(選択)する・行動する」というのを伝えていく事は大切ですが、最も大切なのは「自分自信を認めてもらえること」です。

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自分は大切な存在であり、素晴らしいんだという自己肯定感がその子の個性や才能を伸ばしていきます。

普段から、認められず否定される事を続けていくと、自分の考えや行動、ましてや存在に自信を持てなくなり、心に壁ができてしまいます。

幼い子は特に、「あなたはとても大切なんだよ」「素敵なんだよ」「大丈夫だよ」「あなたは出来るよ」と言葉や態度で示してあげましょう。そうした大人の姿勢が子ども達のパワーに変わります。

少し失敗してもいいんだよ。上手く出来なくても大丈夫。お母さんやお父さんはいつも見てるよ。と落ち込んでいる時や後ろ向きになっている時こそ、穏やかに寄り添っていきましょう。


~まとめ~


いかがでしたか?

子育てをしている日常の中で、ネガティブに思う時にも子どもの成長に寄与する機会(チャンス)があります。

無意識のうちに子どもの成長機会を奪ってしまわない様に、1つの知識・考え方として参考にしてみて下さい。

大人が全て教えるのではなく、「あなたはどう思う?」と質問を投げかけ、子どもの持っている力を伸ばしてあげる。

直ぐに出来なくても、子どもを信じ寄り添ってあげることで良い子育てになると思います。

「あなたはどう思う?」のたった一言でも、その後の成長に大きな影響を果たしてくれる魔法の言葉となるかも知れません。

子どもを信じ、是非試してみて下さいね。


主体性は子どもだけでなく、大人も同じだと思います。

多様な社会で生きていくには、価値観や個性を認め合うことから始まります。否定や強制からは何も生まれず、その人の持つ良いところを奪ってしまう。

どんな子も1人ひとり違った素晴らしいものを持っており、いかに伸ばしていってあげるか前向きに考えて行く。

家族・保育園・学校・近所のおじさんおばさんなど、子どもを取り巻く大人たちが、お互いを認め合い尊重し合う自らの姿勢で示していけたら素晴らしいですね。



記事を読んでいただきありがとうございました(^^♪

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