小規模保育園を卒園後って実際どうなの?

小規模保育園の卒園後はどうなるのか心配ですよね。

「やっと保育園に入れたのに、次の園に入れなかったらどうしよう・・・」

と心配なところだと思います。

安心して小規模保育園を利用してもらえる様に、卒園後は実際どうなのか?というところを説明していきます。

今回の説明は、きりつ保育園がある湖西市での現状ですので、他の市町村とは異なる部分もありますのでご了承下さい。


~転園先について~

一般的に卒園後の受け皿として連携施設が設定されています。しかしながら、当園は現在、連携施設を確保していません。その為、卒園児さんは次に行きたい園っを選び、申請することで自治体で入園調整を行います。通常の4月入園と同じ要領で行います。

「大丈夫なの?」

と思われますが、小規模を卒園した子はその後も継続して保育を受けられるよう優遇されています。

<大きな加点がある>
保育園の入園調整は主に点数方式で行われます。点数の多い家庭がより保育の必要性が高いと判断され、優先的に入園できるように調整を行っていきます。
例えば、希望している保育園の入園できる枠が5名分あり申し込みが7名あったとします。その7名の中で点数が高い(保育の必要性が高い)家庭から順に入園を決定していく為、点数が低い2名が落ちてしまう。基本的にはこのように調整が行われています。

小規模保育園を利用されていた家庭は、保育の必要度が高いと判断され、
30点という大きな加点がされます(令和2年度現在)。そうすることで、転園先に困らないよう大きな配慮がされています。
湖西市の保育施設利用調整指数表を見ていただければ、30点っという加点がどれほど大きいか分かると思います。幾つかある加点項目の中でも30点は最高点です。

実際、昨年度の卒園児さんは、湖西に小規模が出来て初めての年。加点は10点でした。ですが、9割が第1希望の園に転園していくことができました。第1希望ではなかった家庭も、自宅から近い保育園で入園が決定し安心して巣立っていきました。
今年度からは、さらに手厚くなっており、より希望する園に転園しやすい状態にあります。

行政としても、小規模を利用した子が困らないよう、出来る限り希望する園に転園出来るように措置をとっているのが現状です。

<選ぶことが出来る>
連携施設が無いというと不安になるかも知れませんが、実際にはメリットもあると感じます。例えば、連携施設が決まっていたらその園に入るのが当然決まっていますが、連携施設を設けていないことで転園先についてじっくり検討し選択する事ができます。小規模で温かい保育を受けながらその子の成長に合わせて転園先を探していける。子どもの為にじっくり考え選ぶことができるのはとても良い事だと思います。小規模保育園を利用し大きく加点をされる事で、次に行きたい園に入園しやすくなります。
特に、年度途中の入園は湖西市でも厳しい戦いになってきます。どの4月入園でほぼ埋まってしまい、年度の途中から受け入れが困難になってきます。実際、第6希望くらいまで申請していても入れない子もいます。
そんな中でも、小規模を利用している子は卒園と同時に、転園先の認可保育所が確保されており、その転園先もある程度選ぶことが出来るよいうのは大きなメリットであり、安心して子どもを保育園に預ける事ができる理由になります。


~まとめ~

①小規模保育園を利用した子は、卒園時に大きく加点され優遇されている。

②連携施設が確保されていないが、希望する園を検討し選ぶ事ができる。

③行政より、卒園児が困る事の無いように優遇措置がとられている為、安心して保育を受けることが継続できる。


以上のように、通常の入園ではあり得ない程の優遇措置が設けられているので、連携施設が無くても希望する転園先に巣立っていけるよう配慮されています。もちろん園として、転園先の状況や転園に向けての支援もしているので困る事の無いように努めていますので安心して小規模保育園をご利用下さいね。

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