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#トキ体験 を創る 2021.12.04

#トキ体験 とは「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しみたい」という欲求を満たす体験のことを表した言葉です。トキ体験の構成要素としての「時間」について前回は、イベントの長さ(尺)について考察しました。

今回は、開催の「曜日・時間帯」について考えます。

要素2−2.「時間」曜日・時間帯

オフラインイベントの時間帯
ターミナル駅に近い会議室や会場を用いたイベントやセミナーの開催時間帯には、一定の「法則」がありました。

[有償] イベント・セミナー(ビジネス向け)
→平日 13:00〜18:00
(曜日は「水曜」「金曜」が好まれ、水曜は「ノー残業デー」金曜は「直帰」狙いで参加率を上げようとする主催者側の「工夫」がありました)
[無償] セミナー(ビジネス向け)
→平日 18:00〜21:00
カンファレンス(学会・総会)
→平日・土日 9:00〜18:00(終日)

過去10年ほど関わってきたIT業界の有志(コミュニティ)による勉強会(通称Meeup)にも、暗黙の了解的な「フォーマット」がありました。

曜日 平日
開始 19:00 又は 19:30
終了 21:00 又は 21:30

終了後は、最寄りの居酒屋(参加者の負担を考慮し安価なチェーン店が好まれました)に任意で行って(多くは幹事が事前予約)名刺交換などをすることが一般的でした。

オンラインイベントの時間帯
多くの人が在宅生活を送った「ステイホーム」時期の「オンラインイベント」は、どんな開催時間でも一定の(リアルタイム)参加率を維持していました。しかし昨今、オフラインの機会が増加したことにより主催者側にとって時間帯の設定についてより工夫が必要になってきました。

・ご飯どきと被ると参加しにくいなぁ。
・いま、子供のお風呂から戻ってきた!

物理的に別の空間になるオフラインイベントでは起こり得なかった「家の用事」との競合が起きています。このため、

過去と同じ感覚で曜日・日時を設定すべきではない
過去の方法論をオンラインに持ち込むべきではない

と言うことができます。主催者側は、今まで以上に顧客(視聴者)体験を意識した「体験設計」を意識する必要があるのです。これが、トキ体験をよりよいものにする「時間」設計のための曜日・時間帯と言えます。

では、具体的にオンラインイベントに適した曜日・時間帯はいつでしょうか。これは自身の現在における主観的な見解(年間約100件、累積200件のオンラインイベント配信を有償で手掛け、2021年後半以降に受講者の立場で無償ビジネスセミナーを受講した経験の前提)にとどまりますが、

ビジネス(営業)向け
曜日 平日(月曜日は除く)
時間帯 14:00〜17:00(遅めの昼休みを考慮)
長さ(尺) 複数出演者:60分、単独セミナー:30分以内
コミュニティ(有志)向け
曜日 平日(月曜日も含む)
時間帯 20:00〜22:00(夕食時間帯を考慮)
長さ(尺) 60分または90分

が望ましいと考えています。目的・ターゲットなどによりますが、ビジネス向けのオンラインセミナーはより短く実施することが多く見受けられるようになってきました。ただ多くの事象を伝えようとするのではなく相手(視聴者)の快適さ(体験の心地よさ)を考え、時間(尺)やコンテンツ(内容)の「量」より参加率や視聴維持率(離脱の回避)という「質」を重視することが求められています。

「懇親会」「交流会」の流行

ステイホームの時期に「流行った(=もう廃れた感がある)」ものに「懇親会」「交流会」があります。しかしそれは高度なファシリテーション能力をもった司会進行者・コミュニティマネージャーがいないと、よいトキ体験の提供は難しいと考えています。今回の連載に際し行った(オンラインイベント参加者に対する)ヒアリングでも実際に、

・特定の誰かの話を聞きがち(ずっと誰かが喋っている)
・自然発生的に島に分かれて話す、が出来ない(今の場所をフェードアウトして別の島に行く、も困難)

といった課題が聞かれました。ファシリテーションの適任者が居ない場合は思い切って「行わない」という判断も必要です。

「トキ体験」の提供に必要な役割

多くの人が気軽にZoomなどを用いて「イベント」の企画・実施をする時代になったからこそ、

「トキ体験」の提供に必要な役割
・マーケター
・プロデューサー
・マネージャー(社内)
・コミュニティマネージャー
・ファシリテーター
・ディレクター

を横断的にできる人物が求められていると考えています。縦割りの組織や発想ではなく、

・トキ体験を得る参加者(対外)
・トキ体験を創る主催者(対内)

両方に対する強いホスピタリティ、踏み込んで言えば「ギブ(=与える精神)・ファースト」な人物が強力に推し進めていくことで初めて実現するものです。重要なことは徹底して「相手が第一」の意識を持つことです。

#つながりを創る人 の集い

オンライン/オフラインイベントの
・今年はどうだったのか?
・来年はどうなるのか?
・形態は?
・課題は?
・解決策は?

について、年末に「オンラインイベント」を行います。

#つながりを創る人 が集い、未来を語るイベントです。

どんなトキ体験が人の心を豊かにするか、考えます。

ご一緒に、#つながりを創る人 になりませんか?

おわり

(次回 #トキ体験 を創る 2021.12.05 )

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