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実写版リトル・マーメイドを鑑賞して

※本映画に関するネガティブな感想が含まれるため、気分を害する可能性がある方は戻るボタンで閲覧回避をおすすめいたします。

公開前から色々話題なっていましたが、実際に見てみて思ったことをつらつら書いていきたいと思います。

良かったところを先に上げるとやっぱり歌がよかったです。監督がハリー(アリエル)の歌声を聞いて彼女を決めたというほど、ハリーの歌声はアリエルのおてんばな感じとか陸の世界への憧れが表れている歌声でした。Disneyといえば音楽のイメージがありますがunder the seaを除き(後述)、今回も歌が本当に良い。アースラの哀れな人々しかり、王子様の新しい曲も臨場感があって素敵でした。

でも今回の映画は歌が素晴らしいこと以外は正直残念というか、がっかりというか。

個人的に残念だった点はまず、世界観があまりにも小さいところ。海の中に関してはそこまで気にならないけど([余談]心配していたセバスチャンとフランダーのビジュアルは開始3分で慣れる)、陸の世界がこじんまりしすぎている感じがありました。王子様の住む城はどことなくパイレーツ・オブ・カリビアンを彷彿とするような海賊が住む屋敷みたいで、バルコニーや中庭もいわゆる「城」のような壮大で優美な感じは全然なかったし、二人が馬車で出かける街もあまりにもアフリカ文化すぎてアニメ版と程遠い。
次に王子様に謎設定が加えられていて許せませんでした。笑。今回アリエルを黒人が演じるということがすごい話題になって批判というか、not my Arielというハッシュタグで炎上みたいになっていましたが、実際に見るとアリエルより王子様の生い立ちとかに意味分からない設定が付加されててそっちのほうが個人的には違和感がありました。
そして最後に、under the seaをアリエルが一緒になって歌い始めるところ。最初に見たときは衝撃的すぎてなに、、これ、、、。って感じでした。この歌はセバスチャンがアリエルに海の底の世界がいかに素晴らしいか、陸の世界がどれほど残酷な世界なのかを教える歌で、アリエルが歌い始めるのは本当に理解できない。この歌をアリエルが歌っていることで、陸の世界への憧れが薄れて見える。

個人的にすごく好きなアニメーションだったので今回の実写化はとても悲しくなりました。アリエルを黒人が演じるというところに関しても、あえて黒人が演じる必要は無かったって言ってる人の気持ちもすごくわかります。ディズニーファンはティアナを白人がやってもキレるんだよ。白雪姫の実写に際して、現在主演女優が炎上してるみたいですが、ディズニーにはポリコレとか、フェミニズムとかを感じさせない、物語に没頭できる作品づくりに戻って欲しいなと思います。

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