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2023年皐月賞・アーリントンカップ、中山グランドジャンプ回顧

この記事は、2023年4月15日21時00分〜 Twitterスペース 芯力休憩所 #25「3歳マイル路線の行方は?」、2023年4月16日16時30分〜 Twitterスペース 芯力休憩所 #26「キタサンブラックの時代が」からの文字起こしです。

蒼山サグ(以下、蒼):G1皐月賞の方を振り返っていきたいと思いますが、また先週の桜花賞に引き続き、すごいレースだったと思うのですが、まずはゆたさんからお願いできますでしょうか。よろしくお願いします。

くらみゆた(以下、ゆ):今年の皐月賞は、重賞を複数勝った馬というのは出ていなかったというのと、2歳G1の勝ち馬もいなかったので、かなり混戦と言われていたところなんですけれども、結果としてはソールオリエンスがちょっと1枚上の走りという形になったのかなと思います。ただ、今回その実力だけが抜けていたというわけではないと思うところがありまして、やっぱり一つは今回の皐月賞、やはり展開と馬場状態というのがポイントだったのかなとは思います。まず馬場については、直前にゲリラ豪雨もあったので重馬場というところで、内枠から乾いていく可能性もあったんですけども、これ外有利のバイアスっていうのが変わらなかったっていうのが一つあったと思います。あとはペースですね。今回グラニットがもう絶対に先頭を取りに行くぞっていう競馬をしていったところで、さらにタッチウッドもあまりためられるタイプではなかったっていうところもあるので、スローペースということはみんなないかなというふうに考えていたと思ったんですけど、どれくらいタッチウッドと武豊騎手が折り合えるかというところだったのかなと思います。ここでうまく武豊騎手が折り合っていれば、外回すっていうのは結構不利になってくる可能性があったと思うんですけど、結果的には折り合えずにちょっとしたブルーイレブンというか、暴走に近い形で前を突いてしまったというところで、今回ラップを見ると向こう正面入ったところで1回11秒9コーナー入ってあったところでそれと11秒6、11秒8っていう形で加速してるんですよね、このタイミングで。本来だと馬場状態含めても後続馬も先行馬は捨てて、ために入るべき展開だったのかなと思うんですけども、今回これ前にいたのが武豊と川田、川田もダノンタッチダウンは先行したので、そうすると何を見て他の騎手たちがペースを使えばいいのか分かんなくなっちゃったのかなっていう、ちょっと情けない話ですけどもあったのかなと思いました。特に気になったのは、まず2着にはなりましたけどタスティエーラと松山騎手、これ残りの800から一気に動いて前を追いかけてるんですよね。これ溜めてれば接戦には持ち込めてたと思いますので、昨日の重賞での逃げっぷりを踏まえても、ちょっと松山騎手、やっぱ体内時計問題ありかなというのはちょっと覚えとかないといけないかなと思いました。それからシャザーンの岩田望来騎手ですね。ここも待ってれば一呼吸待ってればダービーの出走権が獲れてたレースだったのかなと思いますので、ちょっとここの2頭が前に武豊とか川田がいたっていうのがあったとしても、ちょっと追いかけてしまったっていうのはちょっと厳しいレースだったのかなというか、下手に乗ったなというふうに思いました。一方で、完璧と思っていいと言っていいところはソールオリエンス、まあ横山武史騎手ですね。これは内枠だったんで、正直どうやって捌くのかというのが不安要素だったので、私はちょっと馬券を買わなかったんですけれども、結果的にはスタートしてすぐ隣のワンダイレクトが出遅れて、ちょっとぽっかり空いてくれるとで、他の内枠の割と前にポジション取りに行ったので、パトロールビデオを見ると、最初の直線横移動して、もういい馬場のところ通ってるというところですね。ちなみに斜め後ろにはもう横山パパがいて。スッと譲ってくれて、この後2人の仲良くランデブーしてるという形で、でも向こう正面入ったら、当然パパ別にブロックもしないんで、スッと外に出して、これ並びがファントムシーフシャザーンと並んでソールオリエンスっていう流れになっているので、もう強い馬2頭の後ろ、いつでも動ける位置というところ。と、シャザーンもここまではそういう意味でいうと、上手く乗ってるんですけど、ここから先に動いちゃったのでソールオリエンスにはやりやすくなりますよね。ちょっと前走京成杯と同じように4コーナーまた逆手前で走って、外に飛び出ちゃってるんですけど、これも一呼吸あったことで影響なしというところで、直線横移動を確保してから、爆発力のある脚で上がり3ハロンは0.9差ですかね、もう違う脚で走り抜きという形で、先週の桜花賞と同様、焦らずにちゃんと馬の特性を理解して、コーナーで怪しいところも含めて、ですね、乗った鞍上の好プレーだったのかなと。一方で、岩田望来騎手とか松山騎手っていうのは、ちょっと今回良くなかったのかなと思いました。あと3着ファントムシーフのルメールは、そうやって見てみると、そんな変な競馬はしてないところではあるんですけど、やっぱりこのままサンデー入ってないからなんですかね、やっぱりちょっとスピードが足りなかったのかなと。もう一押しありそうな、ありそうでなかったなという感じでしたね。あの騎乗だったらもう一伸びしても良かったかなと思うんですけど、ちょっとサンデーが入ってないハービンジャーの限界だったのかなと思いました。

蒼:はい、ありがとうございました。では続きまして、こひさんの方から何か補足などありますでしょうか。

こひ(以下、こ):はい、そうですね。それですと今の触れられなかったとこで言いますと、4着のメタルスピードですね。このままが私見てる中で言うと、なんか4コーナーでこれ勝っちゃうんじゃねみたいな雰囲気が一瞬あるぐらい手応えが良かったなと思います。で、先ほどありましたシャザーンの岩田望来の早仕掛けの話ありましたが、この馬がね、多分ね前に右前にメタルスピードが見えていたっていうのは、ひょっとしたら早めに動かざるを得なくなったところのポイントにあるのかもしれないなと。で、この馬は確か私はスプリングステークスの回顧の時にも上がりがかかる時計で結果が出てる馬だっていうような話をした気がするんですけど、まさに今回もその横にぴったりの舞台設定が整ったところで、ちゃんと中団である程度じっくりして溜めて、それでありながら直線動き出し自体は早めではあったんですけれど、最後までしっかり伸びてきて、この陣営としてはダービーの権利を取るというところで満点の、仕上げですとか、そういったところも含めて今回のレースは特別うまくいった陣営だったなというふうに思います。あとはダービーに向けてのピックアップという点で言うと、やっぱり今回前行った組がどれぐらいのダメージなのかなというのが、改めてレースの上がりタイムを見ていてちょっと思うところでありまして、やはり前行ってバテた組が38秒台、39秒台の上がりになっていて、直線も一言で言うとバタバタになってしまっていて。一般論的にはペースで流れには乗れなかったタイプの馬が巻き返すみたいなことがあるかもしれないんですが、ちょっとこの皐月賞を前行って止まった組については、ダメージがあるのやないのやっていうところはちょっと注視していった方がいいなとそんな印象です。

蒼:はい、ありがとうございました。ちょっとこれ僕から余談というか、あまりにも負けすぎで、心配な要素もあるんですが、ダノンタッチダウンがここであまりにも大差に負けたのは、ダノンザキッドの弟だからなのかっていうのはちょっと気になったりもしましたが、中山の呪いですか、中山の呪いまあヨタ話ですけれども、それをコメントしたくなりました。

ゆ:ちょっとこういう負け方するとまた同じようにトラウマを残す可能性がありますね。

蒼:阪神11レースのアンタレスステークス。こちら、プロミストウォリアの逃げ切り勝ちという形でしたが、そうですね。このレースですが、こひさんの方から印象などを聞かせ願えればと思うんですが、お願いできますでしょうか。

はい。まず今日のアンタレスステークスですが、ダートが脚抜きが良い重馬場にまずなっていましたというところで、メンバー構成的にはほぼほぼ4連勝中でここに臨んできましたプロミストウォリアの方が一本かぶりというような形になっていまして。あとはカフジオクタゴンですとか、それぐらいの今のダートの路線でいうと2番手グループぐらいの馬たちを相手にどんな競馬ができるかというような、そんなレースだったかなというふうに思っております。ただレースを見ると圧巻のプロミストウォリアの勝ちっぷりでしたね。特に他に行きそうな馬というのがメイショウカズサぐらいしかいない構成だったかなと思っていまして、このメイショウカズサが若干スタートで後手を踏んでいたのもあってか、プロミストウォリアの鮫島騎手は、もうハナから行く気をしっかり見せて主張して取りに行ったというところ。そしてそれに対してメイショウカズサが道中ずっと並走する形でプレッシャーをかける形のレースになったというところがすごく見応えがあったところかなと思います。その後ろのですね、インの楽についていけそうなところにカフジオクタゴンが収まるような形で進んでいたので、結構プロミストウォリア楽に逃げたわけではなくてかなりタフな競馬になったかなという印象だったんですが、もう4コーナーを過ぎますと早々と後ろは振り切りまして。後は後ろから飛んできた馬を抑え込めるかというところ、そしてそこも半馬身しっかり残して足色的にも止まらない形でしっかり後続を完封しましたので、着差もそうですが、それ以上に強いレースだったなとすっと先行できないケース以外ではなかなか崩れないそれぐらいの力を感じさせるような内容だったなと思います。たぶんこの後、普通に考えると脚元が弱いところがあるので順調に行くかどうかというのはあるんですが、帝王賞にはなるんだろうなとは思います。そこにドバイのサウジ帰りがどれぐらい出てくるかというところもありますが、そこで一線級との完全な初対戦というような形で、ただそこで通用しても全然おかしくないレベルのパフォーマンスというのは今日見せてくれたんじゃないのかなと思います。あとはそうですね。2着から後ろで言いますと、ヴァンヤールは去年ぐらいにオープンにしまして、そこからオープンで徐々に揉まれて力をつけてきて、最近ですと結構馬券の圏内にしっかり堅実に入ってくるようになってきましたので、今日のレースで賞金を詰めて多分地方交流に出られるというところになってくるところが結構重要かなと思います。そういったところで、また年末の名古屋グランプリに続いたような形でチャンスみたいなのが出てくるんじゃないのかなと思います。3着に入ってきたキングズソードも岩田パパのスペシャルでしたね。終始向こう正面からずっとインに張り付いて突っ込むというらしい騎乗で3着に差し込んできたというところで、その後4着のパワーブローキングですね。これもちょっとキングズソードとかと比べるとコース取りの差だけかなというような印象で、この馬もオープンに入って初めてのレースでしたが、かなりいい脚を使って上位争いに顔の方を出してきましたので、またオープンやリステッドというような条件に変わってくると面白いんじゃないのかなというふうに思います。

蒼:はい、ありがとうございました。ゆたさん、何か補足などありますか?

ゆ:そうですね。このレース直接というわけではないんですけれども、勝ったプロミストウォーリア1勝クラスと2勝クラス勝った時が今村聖奈騎手と角田大河騎手という去年の新人騎手が乗っているというところで、2人ともやっぱり去年の馬質が良かったんだなというか、いい馬の背中を知っているんだなということは改めて思いました。

蒼:はい、ありがとうございます。それではアンタレスステークスの振り返りはこれぐらいで大丈夫ですかね?

こ:そうですね。1個面白い補足がありまして、ちょうど最近シルクのホームページがリニューアルされて、それぞれの馬のデータが本当に無駄に色々見れるようになっていて、場所別の在厩日数っていうデータがあるんですよ。そこでプロミストウォリアを見ますと、栗東トレセンにいるのは6歳でありながらわずか305日、しがらきにいるのもたった82日ということで、空港牧場には1273日にいるという数字が出ていて、出資者の方々すると、多分これ出資してからの期間の4分の3がずっと北海道にいるという、本当に何度も骨折ですとかあって、忍耐が求められる馬だったんだなというのがこういったところからも明らかになっていて、ちょっと改めて近況を見ていただくときに気がついて面白かったですね。

蒼:なるほど、確かに面白いデータですね。しかしそんな苦労も見舞って、さらなる躍進を期待したいところですよね。

こ:そうですね。もうしがらきと厩舎の往復ができるようになるといいですよね。本当はそうですね。

蒼:それではアーリントンカップですが、こちらは武豊騎手のオオバンブルマイの差し切り勝ちでしたが、ゆたさん、どのような印象を持たれましたでしょうか?

ゆ:はい、お願いします。アーリントンカップは一番人気がユリーシャというところで、エルフィンステークスの勝ち馬。この時の2着はコナコースト、コナコーストが桜花賞の2着というところもあったので、一番人気だったのかなと思っております。エルフィンステークスでも道中2番手を離して逃げて、結果的に勝ったというレースだったんですけれども、その時2ハロン目から5ハロン目が11秒6、11秒6、12秒1、12秒1というところで、11秒台後半から12秒ぐらいとそれぐらいのペースで逃げ切りをしましたが、今回は2ハロン目ぐらいから加速してちょっと後続離して、10秒6、11秒0で11秒7、11秒9という形でちょっと無理に加速しちゃったのかなというイメージがありました。レース後、ジョッキーからは「まあキレる馬じゃないから離して逃げたかった」というコメントはあったんですけれども、ちょっとさすがに無理しすぎたかなとなるところがありますので、ここが馬の特性なのか騎手が促したせいなのかにもよるんですけども、もうちょっと緩めたペースじゃないと、骨を切らせて肉を絶つじゃないんですけども骨も肉も斬れちゃったなというレースだったと思います。勝ったオオバンブルマイなんですけども、この馬、最初出して行って、好位取りに行ってるんですけれども、あんまり動かなかったみたいで、結局好位の後ろをキープという形になってました。3コーナーから4コーナーですかね?ここ結構人気上位だったところに好位グループにセッション・ショウモンがいたので、この辺が結構動いて追いかけてたんですけど、この辺も武豊騎手が促してるんですけどあんまり動かなかった感じでした。で、セッション・ショウモンが前だいぶ詰めていったところで、直線入り口ではだいぶ前との差もあったんですけれども結果的に武豊騎手は外に確保するまでは、必要以上に動かずに外にずっと進路を確保してから伸びてくるという競馬をして、結果的には前がバッタリ止まりましたので、この馬はスタミナは最後まで切れなかったという形での差し切りになったかと思います。見た目としては鮮やかな差し切りという感じだったんですけれども、どちらかというと前が止まってしまったので届いたというレースだったのかなというふうに思います。好位追走してた馬が2着、3着、4着なので、完全に間違っていたというわけではないと思うんですけれども、団野ジョッキーも結果的に早仕掛けだったと言ってたところもありますので、そこはやっぱり武豊騎手がうまく乗ったのかなというところと、あとパトロール見ると前がかなりフラフラ最後バテてしてるんですけれども、武豊騎手は外に出すまでは無理に馬を動かさないで、直線外に出してから加速してます。横から見ても綺麗なフォームで差し切りですし、パトロールで見てももっと綺麗という差し切りで、この辺は先週の川田騎手のリバティアイランドもそうなんですけれども、馬が自分から行かない時に無理に動かさない、きちんと動きを作って場所も確保してから仕掛けるというところのメンタルっていうのはやっぱり上位騎手の巧さなのかなというふうに思いました。この馬自体はストームキャット系で肌がディープインパクトという形になるので、ひっくり返した形が成功パターンと言われてました。そこまではキレはないと思うんですけれども、やっぱりストームキャットの良さが増幅されていて、こういうちょっと今日は追走力を問われる展開だったと思うんですけれども。そういう競馬の中でストームキャットらしい競馬ができたのかなというところと、あと眺めてみると、これやっぱ上位陣がみんなディープインパクトの血を持っているんですよね。んかこう一つ時代が進んだなというところを感じたレースでした。

蒼:はい、ありがとうございます。こひさん。何かもし補足などあれば、何かございますか?

こ:そうですね、このレースも本当に先ほどお話いただいたようにユリーシャを追っかけた組が結果的に早め仕掛けとは言いつつも、それなりにしっかり踏ん張ったなというところがむしろ今後に向けての見どころというところはあったのかなと思います。瞬発力勝負というタイプではない気がするので、ここから東京のマイルでという感じではないのかなと思いつつ、ある程度長めにいい脚を使えるという点で言うと、このセッションもショウモンも止まらないで最後まで伸びて踏ん張ってはいたというところは、レースとしては地味にはなるんですが、今後の馬券戦略的には覚えておいていいのかなという印象でした。

蒼:なるほど、はい、ありがとうございます。またここでもマインドユアビスケッツが顔を出してきて、なかなか芝の重賞で1着とまではいかないまでも結果を出してて、ちょっと思った以上にいい勝負できる種牡馬かもしれないなという印象が個人的にはありました。もしそうですね、この中で一番マイルカップで買うならどの馬が気になりますか?

ゆ:そうですね、買うなら今回は勝ち馬かなという気がします。武豊騎手が継続騎乗するかどうかにもよると思うんですけれども、武豊騎手のレース後のコメントでマイルではトップクラスと言っているので、期待はしたいかなと思いました。

蒼:なるほど、こひさんはどうですか?

こ:NHKマイルカップで言うと、確かにオオバンブルマイ、勝ち馬かなという気はしますね。もともと東京コースの経験もありますし、そうです他のさっき挙げた2頭はむしろ違うコースかなと思います。

蒼:なるほど、ありがとうございました。それではアーリントンカップの振り返りこれぐらいにしたいと思います。

蒼:続きましてはJG1 中山グランドジャンプの振り返りをこひさんにお願いしたいと思うんですが、こちら勝ったのがイロゴトシでしたが予想以上の大差がつきましたが、どうのような印象ですか?

こ:まず今回のグランドジャンプで言いますと、多分中山大障害、グランドジャンプって皆さんもコースの経験を重視して予想される方って結構多いかなと思いますが、確か週中にどなたかトラックマンの方がツイッターで書かれていて、こういった大障害、グランドジャンプの経験があって3着以内に入ったことがあるのがニシノデイジーしかそもそもいないという構成になっていたというところで、必然的に新興勢力が出てくるというようなレースにはなったかなと思います。またそのニシノデイジー自身が出負けして道中もちょっと掛かって苦労するような形で、たぶんあの馬の平地時代からありました行きっぷりの良さですとか含めた悪いところが全部出たというようなのがまずレース全体の形だったかなと思います。勝ったイロゴトシ、たまたま私もイロゴトシから馬券買っていたので、イロゴトシを中心に見ていたんですが、本当に前を見ながら非常に余裕がある運びで、多分飛越もミスらしいミスは水壕障害でちょっと水しぶきが上がったくらいしかなくて、終始非常にスムーズに襷コースもうまく内外を切り替えたりしながら、進路取りもロスなく運んでいたので、やはりちょっと他の馬と比べると全て余裕があるレースだったのかなというところで、本当に黒岩ジョッキーも仕掛けどころも抜群で完全に後続を置いていくと、もう最終障害は無事に越えれば勝てるみたいな状態で、なかなかこのレースではないような状態で直線迎えられたところを見ても、馬場状態も含めての部分でありますが内容的には完勝だったのかなと思います。勝ちタイムが4分54秒ぐらいでこれはオジュウチョウサンがドロドロの時に勝った時ってのが3年前ぐらいだったので、その時は確か5分かかっていてかなり話題にはなったかなと思いますが、その時ほど酷くはやっぱりなかったんだろうなというところで、その3年前確かのシングンマイケルですとか故障した馬も多かったので、あとは本当にどの馬も無事に走ってこれて何よりだったなというところと今回の競馬だけでは、今後の年末の中山大障害を含めたところの勢力図はそれはそれでも分からないなというような馬場的なところもありますね。ただ、やっぱり勝ち馬自身は、もともとが準オープンで九州産馬ばかりクローズアップされますが、準オープンで普通に戦えていた馬ですし、そういった平地力のある馬がこういったチャンスをしっかり生かしたというような側面というのは、一つ言えるのではないかなと思います。

蒼:はい、ありがとうございます。では、中山グランドジャンプの振り返りはこれぐらいでよろしいでしょうか?何かゆたさん補足とかあります?

ゆ:そうですね、先ほど最後こひさんにもありましたけど、やっぱり全馬ちゃんと走るパターンが増えてきたかなという気もするので、その辺障害騎乗技術の向上というか、今日とか天候悪かったので心配したんですけれども、良かったかなというところと、ジャンプの方もディープインパクトの血を持った馬が1着2着という形になっているので、なかなかどこもかしこもディープインパクトが入っているなと思いました。。

こ:そうですね、あとはこの生産された熊本の本田牧場ですかね。やっぱりここがすごいなというのは思いましたね。ヨカヨカで結構一時期話題になりまして、あの時にひまわり賞4連覇みたいな話が出てたんですけど、ヨカヨカの前に勝ったのがこの馬なんですよね。確か今年、1勝クラスを今村聖奈ジョッキーで勝ったりもしてましたし、この牧場さんから出てくるひまわり賞の勝ち馬ですとか、そういったレベルの馬が、普通にその後の混合戦でも、それにきっちり結果を出しているというところが、なんか素晴らしいなというところを思いますね。九州もまた最近ですと、ネロですとかワンアンドオンリーですとか、ちょっと結果が出始めているようなタイプの種牡馬もいますし、また今後こういったところ、九州産は馬券でいうと若干軽視されるところもありますので、ちょっと牧場欄もチェックしておくといいなと思いました。

蒼:そうですね、はい、ありがとうございました。中山グランドジャンプの振り返り、これぐらいで終わりたいと思います。

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