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グラス最強なるか?そして青い勝負服の隠し味が予感される朝日杯FS展望

この記事は、競馬評論サークル芯力のレース展望スペース2023.12.16 16:00~からの文字起こしです。


第75回朝日杯フューチュリティステークス

第75回朝日杯フューチュリティステークス 出馬表

蒼山サグ(以下、蒼):明日行われますG1朝日杯フューチュリティステークスの展望に移りましょう。こちらの展望ですが、まずはゆたさんからよろしくお願いします。

くらみゆた(以下、ゆ):出馬表を見て最初に思ったのは、ジャンタルマンタルから鮫島騎手は下ろされちゃったんだなという上での、一番人気川田将雅というレースなんだなと。そんな鮫島克駿騎手は今度は土曜日に勝ったゴドルフィンブルーの勝負服に乗ってますので、その反発力に期待したいというのが最初に軽く触れたいところであります。さて朝日杯、阪神芝1600mに変わってからは結構東京の芝マイルとの関連性が強くなってきているというレースだと思います。京都の芝1600mを勝つような軽い瞬発力というよりはある程度追走能力、それから体力があるようなのが距離を長く使うというようなところが押し越されるポイントかなと。馬場については今日稍重で内ラチ沿いは残れるところではあるんですけれども、開催も進んでますので、明日は中から外が伸びてくる気配が今日のレースを見る限りはあったかなと思ってます。

はい、その前提で展開を考えてみます。距離延長で何が何でもというタイプがいません。前々でしぶとい脚を生かしたいセットアップ、鞍上も横山武史ということもありますので、こちらが先手を取るんじゃないかなというふうに考えております。続くのが内枠のエコロヴァルツ。その後ろあたりにオーサムストローク。ただエコロヴァルツセットアップも距離短縮という形になりますので、ガンガン飛ばすというよりは今日のターコイズステークスのように、ゆっくり入って後ろには脚を使わせる、ラップに緩いところ許さないような形で、ミドルからちょっと速めぐらいというような形になるのかなと思います。外からは多分どこまで抑えられるか次第なんですけれども、シュトラウス、あとはジャンタルマンタルが好位の内で斜め後ろにダノンマッキンリーというような隊列になるのかなと考えております。

ここでちょっと気になるところが先ほど最初に話した川田将雅ジャンタルマンタルですね。枠的には内枠で一番競馬がしやすそうには見えるところであるんですけれども、前にいるのが横山武史武豊、ちょっと後ろの外いるルメール、斜め前におそらく坂井瑠星という隊列になるかなと思います。この辺の騎手が力がある馬に乗っていて色気を持って走ると思いますので、ジャンタルマンタルに楽な競馬はさせないように締めてくるんじゃないかなと。3コーナー4コーナーを想像してみますと、おそらくシュトラウスはあんまりこの辺関係なく外から自分との戦いをしながら上がっていくのかなという形になると思うんですけれども、おそらく坂井瑠星オーサムストローク、それからおそらく斜め後ろのダノンマッキンリーあたりはジャンタルマンタルに少しでも後手を踏ませるような競馬をさせようと、タイトに回ってくるんじゃないかなというところに予想というか期待をしたいと思っています。そうなってくると直線先に抜け出すセットアップ、外からエコロヴァルツオーサムストロークで多分その外をシュトラウス、あとはジャンタルマンタルはどこで進路確保できるかという形になってくるのかなと思っております。

この辺を踏まえまして、個人的な願望にはなりますけれども、4コーナーからちょっとグラスワンダーのように抜群の手応えで上がってきたシュトラウスが手間取っているジャンタルマンタルを抑え込んでグラス最強する姿が見たいなと。まあ後ろからダノンマッキンリーが差してきてもいいですし、ミルテンベルクでも全然構わないですけど、そんな競馬になるといいなと思います。

蒼:モーリス黄金世代の3頭出しですね(笑)

ゆ:ここはやっぱり勝ちたいですね(笑)。もう血統表の結構な後ろのところにいるグラスワンダーの直系で朝日杯フューチュリティーステークスグラス最強したら、なかなか感動ものなので期待したいと思います。全体を考えますと、このレースは穴馬の出番というのは今回ないのかなと思っていますので、先ほど名前を挙げているエコロヴァルツジャンタルマンタルセットアップダノンマッキンリーシュトラウスこの辺あたりで決まるんじゃないかなと考えております。以上になります。ありがとうございました。

蒼:それでは、こひさんからよろしくお願いします。

こ:はい、この朝日杯フューチュリティステークスというレースも阪神マイルという舞台設定になったところで、ある程度能力差がそれなりにキチンと出るというところもありますので、どう入ろうかなというところで言いますと、ゆたさんが最後におっしゃっていただいたような面々というのが中核になるかなというふうには思います。

私が今日ずっと外出していたのですが、気になったのが風がめちゃくちゃ強いことですね。非常に風が強くてまさに天気も冬型に変わっていくような話をよくされているかと思いますが、そこに向けての強風というような形で明日非常に西風が強いというところを見ますと、阪神競馬場的には直線向かい風という形になります。そこら辺で引っ掛けてどうしようかなみたいなことを考えて面々を見ていると5番タガノエルピーダですね。ここにちょっと目が行ってしまうなというところです。新馬戦を2,3番手から直線抜け出すというような競馬で立ったんですが、これがなかなか味な勝ち方でして完全に2着馬でしたクランフォードの勝ちパターンだったところを上がり33秒5の末脚で差し切るというような形でかなり瞬発力に長けたところというのは見せたレースだったかなと思います。今回の面々を見ていますと、あまり上がりが速い時計を持っている馬がいないんですよね。逃げ馬ですとかそういったところの隊列があまり激化することもないというふうに考えますと、イーブンからちょっと遅めのペースになった時に5番というところで内目から脚が使える枠を引けたところと、あとは直線である程度前の馬が壁になったところから瞬発力で抜け出すというような脚ができそうというところから、この馬が突っ込んでくるというところにちょっと張っていきたいというような印象を持っています。

この馬は先週の阪神JFも登録をしていて除外、確かスウィープフィートも同じような登録をしていたかと思いますが、陣営側の大きな期待というところはそこからも非常に見れるかなと思います。こういうところに出てくる牡馬にはない斬れ味というところの一芸、先ほど言いましたような直線の向かい風であのちょっと前の方がに苦しくなったときに斬れる脚というところで、この馬に出番があっても面白いんじゃないかなというようなところで。勝つかどうかまでは正直ちょっとわからないところはありますが、今言ったようなちょっとペースがより緩んだりするとこの馬が馬券圏内に突っ込んでくるみたいなところのシナリオというのがあって、ちょっとそういう切り口で期待したいと思っています。

蒼:はい、ありがとうございました。お二方お話いただきましたが何かゆたさんから補足などございますか。

ゆ:そうですね。2点ほど。一つは風がもし影響してくる直線向かい風という形になると、(直線は外から末脚を使うのが難しくはなってくるので)ある程度先行は良いという流れになるのかなというところは頭に入れてもいいのかなという風に思いました。あとは朝日杯でタガノっていうとタガノテイオーを思い出すなと。このレースで終わってしまった馬ですけど、結構将来を嘱望されていたサンデーサイレンス産駒、母父がDanzig。今では結構血統表の奥の方にいそうな馬なんですけど、思い出話でした。

蒼:ありがとうございました。懐かしいですね。

こ:朝日杯はちゃんとした競馬をしてきてパフォーマンス出してきて馬が揃ったというところで。来週のホープフルステークスもきっちりメンバー揃っていますが、今年の2歳世代というのはあまり直接対戦していないところもありますので、非常に面白いマッチアップになったなと思います。人気は割れてはいますけれど結構ハイレベルな割れ方をしているなという印象であるので非常に楽しみですね。

蒼:そうですね。パレスマリスも日本に来ましたしジャンタルマンタルに結果が出ると、ゴドルフィンでもすごく将来が期待感高まるでしょうし、そういう意味でも楽しみですね。

ゆ:ゴドルフィン絡みの隠し味もありますが、やはり鮫島騎手はジャンタルマンタル好きなようにやらせちゃダメですね(笑)。

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