ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年10月号)
Road to JBC ダートグレード牝馬路線2重賞回顧
9月~10月にかけては、JBCのトライアルとなる3歳牝馬限定で生まれ変わったマリーンC、古馬牝馬の戦いのレディスプレリュードの2重賞が行われました。回顧は以下の記事よりご覧ください。テンカジョウが全く底を見せないままJBCレディスクラシックへ名乗りを上げて、グランブリッジも久々となる勝利をあげて本番へ向かいます。また、マリーンCの2着のクラヴィコードもオープン入りを果たしています。これで3歳牝馬のダート中距離路線のオープン馬は4頭目。番組変更の効果が出てますね。
デリカダ復活の大阪スポーツ杯、牝馬限定準OPトルマリンS
10/12の京都ダート1800m、大阪スポーツ杯には、オシゲ、ミラクルティアラ、シダーにデリカダと牝馬が四頭エントリー。前走ブリーダーズゴールドカップの2着で復活の気配を感じさせていたデリカダが豪快に中団から突き抜けて3歳春以来の復活勝利。屈腱炎での長期休養などの回り道が続いていましたが、3歳時には世代最強かもと言われていた実力馬が、それから2年半を経ての復活劇には感動させられました。これにて賞金も積むことができ、ひょっとしたらどこかで交流重賞に出るチャンスもあるかもしれません。次走はJBCレディスクラシック予定ですが、ここは補欠1番手の見込みです。
10/6には牝馬限定準OPとして定着しつつあるトルマリンSが新潟ダート1800mにて開催。先行する3歳馬のサトノアイオライトに外から襲い掛かったのがピースオブザライフ。準OPは三戦目での卒業となりました。父キタサンブラックで、ダート転向後は6戦3勝とかなりスムーズにステップアップしてきています。レース後は放牧に出ていますが、今後が楽しみな一頭です。
11/4 JBCレディスクラシック(Jpn1)・最終ボーダー
JBCレディスクラシックの選定馬が出るのはおそらく本日(10/20)の夜になります。最終的なボーダーラインはこちらになります。Jpn1級になりますので、選定順は1+2+3の合計値のみ。出走枠は明言はされていないのですが、佐賀競馬場はフルゲートが12頭、JRAの枠がフルゲートの半分あることは過去ありませんので、5枠だと思われます。
優先出走権持ちのテンカジョウ、グランブリッジで2枠となり、賞金順ではアイコンテーラー、ライオットガール、アンモシエラの順になります。次点がデリカダ、ヴィブラフォンという形で、ほぼ順位は固まったかと思います。3歳馬が2頭入りそうというのが今年の大きな特徴ですね。1つだけ変動要素としまして、本日のブラジルCには8位のアンデスビエントが出走予定。リステッド競争になりますのでここを勝つと、出走馬選定賞金では1400×2=2800万円が加算され、アンモシエラを上回り出走枠に飛び込むことが予想されます。中1週でも使ってくるかという点はありますが、厩舎のスタイルや敢えてこのレース選択をしたことからは、勝ったら使う意思がありそうには見えますよね。最後の最後まで目が離せない出走枠争いになりました。
エーデルワイス賞も10/31(木)に発走です
ダート中距離路線と考えると直結はあまりしないのですが、牝馬限定の2歳交流重賞、エーデルワイス賞も選定馬が発表されています。メンバー的に最注目は、ワンミリオンスもいる牝系のニューイヤーズデイ産駒、ミリアッドラヴになるでしょうか。距離を伸ばしてよい馬が出てくるかもしれませんので、結果は注目しておきたいです。