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ドゥラエレーデ&ムーちゃんが作り出す、いつもの流れを突き抜ける末脚を持つ馬を考察したフェブラリーS展望

この記事は、競馬評論サークル芯力のスペース2024.02.17 21:15~からの文字起こしです。

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第41回フェブラリーS

第41回フェブラリーS 出馬表

蒼山サグ(以下、蒼):明日、行われますフェブラリーSの展望に入っていきましょう。こちらですが、ダートG1ということもありますので、まずはこひさんの方からお願いできますでしょうか。

こひ(以下、こ):お願いします。根岸ステークスのスペースで触れさせていただきましたが、今年のフェブラリーSについては、ダート競馬界の2トップであるレモンコップウシュバテソーロサウジカップそしてドバイワールドカップに向かうということで不在になりました。更にクラウンプライドなどその下の1.5級レベルの馬たちもサウジカップを選んだというところもありまして、短距離馬だったり、地方馬だったり、芝からダートに転じる馬だったり、いろんな馬が入り乱れてエントリーしてきて、大混戦というような構図になったレースかなと思います。とはいえ、最後に回避馬が出たことによりまして、ラストの出走枠に滑り込んだオメガギネスが中心に全体の構図としては定まった、そんなレースかなというふうに思います。

このような形で、多分にそれぞれ不安を持って集まってきたメンバー構成になりますが、あまり行かないといけない馬がいないなというところを見ております。枠の並びというところを見ていますと、昨年末のダート戦回顧の場で触れてきましたが、ドゥラエレーデムルザバエフ騎手が先行するポジションを取る可能性が高いかなと。となると2枠4番ドゥラエレーデ、その一つ外の3枠5番に、多分ここで一番人気に最終的にもなるであろうオメガギネスという形ですので、ドゥラエレーデが何かに行かせて2番手になるのか、そもそも本当に行く馬がいなくて行ってしまうのかのどちらかになって、その後ろにオメガギネスがぴったりとつけるとなる可能性が高い。するとレースの展開が完全に固まってしまうのではないかなと見ており、そのままの形で直線を迎えてペースが上がらないだろうと推測できます。そうなるとドゥラエレーデが毎度懸命に粘るところを、オメガギネスが差して抜け出すような絵が想像できますし、この想定、隊列で、オメガギネスを後ろから差し切るのはなかなか難しいだろうと思います。なので、自分自身としては、オメガギネスドゥラエレーデの間に飛び込む馬がいるかどうか、それが一頭か二頭かというところ。更に改めてそういった前提で考えて、最後に全部を差し切れるような馬がいるかという観点、ペースが緩めの東京のダート戦という形で上がりの時計がちゃんと使えるであろう馬に波乱の目を託したいと思います。

ハマると35秒台から36秒台前半ぐらいの脚を使って飛んでこれる、そういった馬を拾いたいと考えますと、一つ去年のフェブラリーSというのが、レモンポップが抜け出した後ろが、そんな競馬になっていましたので、再現性があるのではないかと思います。つまり2着に飛んできたレッドルゼルであったり、地方から参戦したものの、あまりスムーズな競馬ではなかったスピーディキックがいい脚を使って6着に追い込んできていました。これらの馬が同じような形で脚を使ってくるというケースはあり得ると思います。また東京のこういった条件で、コンスタントに速い上がりを送り出せるタガノビューティーですね。あとはセキフウといった、非常に上がりの時計を持っているところまでは、ちょっとケアしていきたいと思います。

ただこの4頭を自分の中で順繁りピックアップしてみると頭まで突き抜けるイメージは持てないところがあります。改めて見直した結果、頭までぶち抜く可能性があるのはキングズソードかなと自分の中の結論が行き着きました。JBCクラシックでG1を勝ったイメージが強いですが、それまでのキャリアでは主に関西圏の競馬を走っていましたが、上がりの時計の速さが求められる展開でこそ強い競馬を見せています。今回、東京マイルに舞台設定が変わりますが、これまで経験がないからこそ、ここで大きなパフォーマンス的な上積みを見せる可能性もあるんじゃないかなと。人気的にも目立っておらず手頃ですし、昨年からこのスペースでも触れている岩田望来騎手ですね。彼がうまく考えて乗っていけば、中央G1初制覇というのが叶う舞台がここだったりするかもしれないと思っています。展望、私からは以上です。

蒼:ありがとうございました。それでは、ゆたさんの方からもぜひお話をお願いできますでしょうか。

くらみゆた(以下、ゆ):はい、名前が上がらなかったところで言うと、2番人気のウィルソンテソーロですかね。原騎手から松山弘平騎手への乗り換わりを正直どう捉えていいのか。割と松山弘平騎手にこの芯力スペースでは辛口になりがちなところもあるので、正直馬券の頭では買いづらいなと思うところがあります。ある程度、ペースは速くならないというところがありますので、ウィルソンテソーロ、松山弘平。ある意味普通に、ダラダラと乗って早めに仕掛けて最後誰かに差されるみたいな競馬になってしまうんじゃないかなと。本当は外枠でいろいろできるポジションですので、それこそオメガギネスをマークするなり、締めるなりできる可能性もあると思うんですけど、ちょっとそういうイメージが湧かないですねと。

で、そんなことを思いながら、いつものごとく、田原元騎手の展開予想を見ていたんですけれども、田原元騎手の本命がウィルソンテソーロ。ただ「松山弘平騎手が1呼吸、2呼吸我慢してくれればきっと突き抜ける」っていう口ぶり。いわゆる田原元騎手が自分だったらこう乗るけど、多分乗ってくれないと思っている時の口振りだったんで(苦笑)。どこかで松山弘平がそう乗らないと心の中で思いつつ、自分だったらこう乗るなという思いを乗せての本命というパターンかなと思っています(笑)。

あとは、こういう展開だとセキフウあたり、武豊騎手がしれっと乗って、馬券圏内に突っ込んでくる可能性があるのかなと思いますので、注目したいなと思いました。はい、以上です。

蒼:ありがとうございました。お二方、お話を伺いましたが、どうでしょうか。お互いに話を聞いて補足などありますでしょうか。

こ:そうですね。予想的なところで、先ほどお話したのは以上なんですが、私が一番個人的に勝ってほしいと思っているのは、ドンフランキーなんですよね。だいぶ前から、ドンフランキーを種牡馬にしてほしいと思って応援しています。ダイワメジャー、特に大きい馬が好きだという好みと、この馬がマッチしていて、非常にパフォーマンスを買っている馬なんですよね。この馬が本当にスーパーホースであれば、8枠15番という枠は外からスムーズに競馬はできますので、走れる条件が整っているかもしれないと思います。とりあえず単勝で30倍付きそうなので、買っておきたいなと思っています。

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