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2023年2月きさらぎ賞・ゆりかもめ賞・東京新聞杯回顧

この記事は、2023年2月11日16時〜 Twitterスペース 芯力休憩所#8 「混迷の牡馬クラシック路線、抜きん出るのは?」からの書き起こしです。

蒼山サグ(以下、蒼):本日なんですけれども、牡馬クラシックに今回のレースがどれくらい影響あったかというのは総合論として見られればいいかなと思いますので東京9レースのゆりかもめ賞と中京11レースのきさらぎ賞、この2つをある程度セットで見て振り返っていけたらなと思っているんですが、その辺のお話、ゆたさんからお願いできますでしょうか?

くらみゆた(以下、ゆ):はい、よろしくお願いします。こちら、まずきさらぎ賞を勝ったのがフリームファクシ、一番人気のルーラーシップ産駒でした。で、ゆりかもめ賞を買ったのがスキルヴィングキタサンブラック産駒でこちらも断然の一番人気ということになっております。こちら2頭両方とも、この1、2年非常に走っているソニンクの牝系というところでやはり、まず1つこう見てみるとディープインパクトの産駒が減ってきた中で、牝系の力というか牝馬からの能力がどれくらい受け取れているかというところがやはり、必要になってくるのかなという印象を、まずこの2レースを見て思ったところになります。まずきさらぎ賞の方ですね、勝ったフリームファクシの方かなり前進気勢が強いレースで川田騎手がさすがという形で折り合いをつけて、直線馬場の良いところを受けて選んで走り切って、後続差しを抑えての優勝という形になりました。やはり前受けできるというのは、ディープインパクト産駒が減ってきたところでは、非常に大きなアドバンテージというところで。ルーラーシップ産駒、今までなかなかスピード・瞬発力が足りなくてちょっとのところで勝てないというレースが多かったんですけれども、今年の3歳ぐらいになってくると相対的に末脚の鈍らっぽさが目立たなくなってきているというところもあって、非常にルーラーシップが種牡馬入りしたときに、期待されていたうまくサンデー・ディープの血を生かしていくというところが、ここに出てきているのかなというふうに思いました。

:2着(オープンファイア)はその注目のディープインパクト産駒というところで、よく追い込んできたんですけれども口向きが悪いというわけではないのかもしれないですけども、競馬が雑な感じがありまして。東京がベストなんでしょうけれども、やっぱり他の馬たちがみんな上手に前受けできるレースが多くなってくると、末脚だけで勝つというのは難しくなってくるのかもしれないなという印象をちょっと受けています。あとは騎手ですね、ムルザバエフ騎手、他の短期免許の騎手がいなくなっちゃったので、ここで馬質上がってきたのかなというところで、地味にうまく乗れていたというのを、今回は見せてくれたのかなと思っています。ゆりかもめ賞の方、こちらはスキルヴィングというところでキタサンブラック産駒、ハ母父シンボリクリスエスというところで、この時期の2400mを勝ったことだけで言うとなかなかクラシックにつながらないところはあるんですけども、勝ちっぷりは非常に素晴らしいものがあったと思いました。

:はい、ゆりかもめ賞を勝つとこの後考えつくのはやっぱり青葉賞をあっさり勝てるんだろうなとか思ってしまうんですけれども、やっぱり母父のシンボリクリスエスもそうでしたけれども、クラシックの王道路線乗らずに2400m使い続けるとどうしても本番のダービーでスピード不足だったり経験不足だったり、馬が圧に勝てないというところがあると思いますので、この後のレース選択というのが重要になってくるのかなと思います。

:そうですね、ラインとしてはノーザン、天栄、木村厩舎なので天栄の大好きな毎日杯とかを使ってくるのかというとどうなんですかね?

:あまり数は使わない印象があるのでやっぱり2000mとかを使うとなると毎日杯というところが一つポイントになってくるのかなと思いました。はい、私からは以上です、ありがとうございました。

:ちょっとこの後別トピックとしてサブちゃんからもお話をいただきたいので、その前に重賞もということで、東京新聞杯についても、もしゆたさん何かまとめみたいなのがありましたらお願いできますでしょうか?

:はい、冬のG3といった感じで、こちらもちょっと懐かしい感じでDanzig産駒が前受けで勝っていたような時代を思い浮かばせる競馬だったのかなと思います。ウインカーネリアンスクリーンヒーロー産駒グラスワンダーの系統はサンデーの良さが出ないと、結構Danzig産駒っぽさが出るというところで、これハービンジャー産駒が2、3着というところもありましたので、そういうある程度平均ペースで押し切れる脚を持っているというのが、上位にくるというちょっと安田記念とかマイルチャンピオンシップとか、そういうところとは違う適性が問われたのかなと思います。ここでハービンジャー産駒2頭でしたけど、2、3着になっちゃうのはやっぱりハービンジャー産駒が、どうしてもローカル2000とかですとか、ダラダラ加速し続けて勝ち切るようなパターンが多いので、なかなかこの末脚の持続力っていうのを前から出せないというところが、ちょっとこのちょい負けしまったレースだったのかなと。

こひ:でもやっぱり横山武史さんは馬場を読む力に長けてるというか、やっぱナミュールをあれだけ結構前に持ってく勇気と決断力っていうのは、僕は買っていいかなって思いました。

:はいそうですね、上に来た馬は結構みんな巧い騎手が乗ったのかなと思いつつ、最近名手とおだてられ続けてる福永祐一騎手がちょっと微妙な騎乗をしていたので、昨日の福永祐一騎手のコメントではないですけど、あれが我々の福永祐一の青春かなって。

:最後にかつてのユーイチくんを見せていってらしい感じですかね。はいありがとうございました。


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