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2023年4月桜花賞・NZT・阪神牝馬S・サンタニアダービー回顧・マリーンカップ展望

この記事は、2023年4月8日21時00分〜 Twitterスペース 芯力休憩所 #25「阪神芝1600土日でリンクする?」、2023年4月9日16時30分〜 Twitterスペース 芯力休憩所 #26「バイアス?なにそれ?」からの文字起こしです。

蒼:桜花賞の方を振り返りたいんですが、個人的にもすごい衝撃だったんですけど、とりあえずこひさん、自由に語っていただけますか?

こ:まずこのレースについては今日の競馬を見ていてもそうなんですが本当に芝が1,2列目ですね、内が有利で外差しが効かないような馬場でした。特に忘れな草賞で外の方から抜群の手応えで上がってきたキャロットの馬ですとかが、伸びきれなかったり、それでありながら内を差した馬が2着に来たりというような形で非常にわかりやすいバイアスの馬場でした。内枠に有力馬が集中している中でリバティアイランドライトクオンタムという人気2頭がそれを活かしたレースができるのか、どういうレースができるのかというのが、大きなレース前の見どころかなと思っていましたが、それを全て覆すようなパフォーマンスを見せられたと。衝撃的でしたね

蒼:そうですね、いろんな方が言ってますが、ハープスターの残像を見るような。

こ:いや、本当ですね。それが外差しが全く効いてない日にできたというところが。

蒼:むしろハープスターの頃は外有利とさえ言われてたんで。

こ:そこを内枠を引いて外に回して全部面倒を見てしまうというところと、それも含めてやっぱり道中パトロールとか見ていても鞍上が本当にコメントでもそうでしたが、全然慌ててなくて。そこからインで回してコーナーで外出して届かなければ仕方ないみたいな感じの騎乗をやり切って勝ち切ったという、川田の凄みというのが出てますね。ジョッキーならもうちょっと慌ててるんじゃないのかなと。率直に思いました。いや本当最近はもうドバイも含めてですが、なんか本当にリーディングも含めて誰もが認められる日本一のジョッキーというポジションになってきたなぁと思いますね。

蒼:本当に凄みを感じますよね、最近は。

こ:特にやっぱり今日のパフォーマンス見てもこれだけ全てが不利な条件でありながら圧倒するパフォーマンスだったので、オークスは多分アクシデントがなければ勝っちゃうだろうなというレベルですし、正直ダービーに出ても最右翼になるんじゃないのかなと、それくらいのインパクトでしたね。ちょっと登録料問題とか含めて何とかしてもらいたいなと思いますし。やはり牝馬ここで2冠取ってしまうと牝馬3冠という枠にある程度ちょっとローテーションを含めて囚われるところがあるんですが。そのレベルの枠に収めるのはもったいないなという印象がありますので。

蒼:オプションとしては次のオークスかダービーか置いといても、もし秋華賞じゃないとしたら天皇賞であり凱旋門賞であり。

こ:そうですね、そういう調整をしちゃうほうがいい馬じゃないのかなという印象はすら桜花賞の時点で持ててしまうので、やはり陣営がどういうジャッジをしていくのかすごく注目をしたいなと思います。

蒼:ちょっと個人的にも比べるのは難しいですけどアーモンドアイだったりあと父ドゥラメンテだったりその時と同じ以上の衝撃を覚えるレースでした。本当なんかアーモンドアイハープスターの桜花賞なんか思い出すような、そういう次元のパフォーマンスでしたね。

こ:はい、凄い結果でした。あとはもう2着3着ですねコナコーストペリファーニアですが、もうこれは本当に鮫島克駿騎手とか横山武史騎手が馬場をちゃんと把握をした上で、自らいいポジションを取りに行った、そういった勇気がちゃんと結果につながったなというレースだったなと思います。やっぱりこれら馬場に対する意識の高さであったり、そこにちゃんとこのパートナーを持っていけるというような自信も含めて、すごく結果としては勝ちにはつながらなかったんですけれど、パフォーマンスとしては馬もジョッキーもすごくいいものだったなと思います。今後で考えるとコナコーストは母系がコナブリュワーズだったりアンブロワーズだったりするんですけど、(距離が)長くなってパフォーマンス上げそうな印象はないので。ペリファーニアは間違いなく上がエフフォーリアですからね。東京の2400みたいな舞台はもちろん合うでしょうし、リバティアイランド(の次走)次第ではこの馬が大本命でオークスを迎えてもおかしくないのかなという印象です。あとはハーパードゥアイズですね。その後のところ、これらはちょっといい枠がちょっと活かしきれなかったなという非常にもったいなさを感じました。やはりちょっと見直しても序盤からポジションを取りに行くというような動きがあんまりなくて、内側にはブトンドールがいたり外からギュッと馬群が凝縮されたりみたいな形で、割とすぐに自らレースをコントロールできないようなポジションになっていたなというような印象ですね。なのでやはりコナコーストペリファーニアと結果を分けたのはそういった序盤の動きというところかなと思いました。あとは改めて結果見直していて思ったのが、道中リバティアイランドの近辺にいた有力馬はラヴェルキタウイングだったかなと思うんですが、その2頭が11着12着なんですよね。やはり馬場的にはやはりあのコースとか外回しはダメだったのはやっぱり間違いないなと改めて思っていまして。こういったところからもちょっと勝ち馬がいかに規格外だったか、これを思い知らされるようなレースだったなと思います。

蒼:あと一頭ライトクオンタムですが、ちょっと大きな着順になってしまいましたが、その辺どう思いましたか?

こ:結局動ききれない場所にいてしまったような感じですよね。やっぱりタイプ的に内枠がいい方に出るか良くない方に出るかっていうところで、結構やっぱりこの日のポイント、僕ブトンドールだったかなと思ってまして、内枠組に対して結構フラフラしてたんですよね。パトロール見てますと周りの馬が結構走りにくそうなシーンですとか、そういったところもあったりしていたので、そういったところでやっぱり内枠で勇気を持って出せなかった馬は、勇気を出した馬たちの後ろに入ってしまって、やはり後手に回ってしまったかなと。とはいえ着順でいうと、そんなに着差は大きくはないので。ドゥアイズくらいから見ても一馬身ぐらいの間ぐらいにはいますので、何か大きくパフォーマンスが出せなかったかというよりはああいう馬場、ああいう展開の適性の差がちょっと出たかなと思います。あとはもったいなかったのはシンリョクカですかね。この馬もうちょっと前行けないのかなと思って見直していたら、ゲート出た後に右吹っ飛んでたので、それでポジションがちょっと悪かったんだな印象ですが、最後よく来ていましたし、次は多分他の路線に行く馬もいっぱいいると思うので賞金はそんなに不安はないでしょうから、ちょっとそこでまた取り戻してほしいですね。

蒼:まだちょっと種牡馬として未知数でありますがサトノダイヤモンドと聞くと距離の良さそうなイメージはありますよね。

こ:はい、そんな印象でございます。どうもありがとうございました。

蒼山サグ(以下、蒼):大井所属のマンダリンヒーローが素晴らしいレースをしましたが、こひさんはどんな印象を抱かれましたか?

こひ(以下、こ):まず大井とサンタアニタとの協定がこういった形で活かされるシーンは本当初めて見たなぁというところで、正直通用するのかどうかの想像力すら働かなかったんですが、もうレースを見ていますと完全に普通に流れに乗って普通に勝ちにいってのをめちゃくちゃ惜しい2着ということで。なんかハマったとかではなくて、当たり前に通用するんだなぁとすごく新鮮な驚きがあるレースでしたね。

蒼:はい、ありがとうございます・動画とかでも大井の公式アカウントから流れてくる映像のライブ感とかも、すごい感動的で。

こ:いや本当ですよね。夢があるなぁってすごく思いましたね。特にジョッキーが今回カナダ、アメリカで活躍している木村和士ジョッキーに乗せてましたが、直線で前の馬の狭いところを突っ込んでいって、隣にいた馬を弾き飛ばすぐらいの騎乗をしていて、その騎乗ぶりも含めて素晴らしいなと思いましたね。

蒼:本当にいいレースでしたね。この後ケンタッキーダービー賞金的にまだちょっとこのままだと危ないけど、まあなんとかなってほしい、そういうところですね。

こ:そうですよね、ケンタッキーダービーのリストを見ていると現状で23、4番目ぐらいで。まあとはいえリストもみんな数字をただ積み上げてるだけではあるっぽいので、そこから本当に使ってくるのか、別路線に行くのか、回避があるのか、みたいなまあいろんな条件があるかなと思いますが、残ってチャレンジをしたくなる内容だったかなとすごく思いますね。

蒼:非常に夢のある結果でした。あと個人的に思ったのは、一口やってると、1歳のカタログ時点であんまりダート馬っぽいのを地方と中央を決め打ちしないでほしくなってきません?

こ:確かにそうですね。

蒼:でもまあ難しいんでしょうね。できれば育成のスピード次第では地方もあるかもよみたいな。

こ:そうですね。選択肢の幅が広いといいですよね。

蒼:ちょっとそんな夢まで見てしまう素晴らしいレースでした。

蒼:続きまして、こひさんは地方ダートグレード特に牝馬路線に造詣が深い方でいらっしゃいますので、あの4月12日に行われますマリーンカップの展望をお願いしたいと思います。どんなレースになるというイメージできますか?

こ:マリーンカップ自体が年によって結構レベルの差にばらつきがあるレースでして。去年はもうショウナンナデシコサルサディオーネがワンツーということで非常にレベルが高いレースになっていたんですが、今年はこの路線としては極めて珍しく重賞勝ち馬がいないというような構成になっているのが大きな特徴かなと思います。あとはやはり船橋のマイルという舞台設定が結構絶妙でして、短い距離に実績がある馬がちょっと距離を伸ばして出てくるみたいな傾向があるレースなんですが、今年は中央場4頭のうちの3頭がそういう馬ということで、その中でどの馬がこの舞台に対応できるのかなというのが大きな分かれ目になるという印象です。はいじゃあちょっと中央馬をざっと触れさせていただきますと、一番人気になるであろうというのがペルアアになるのかなと思っています。American Pharoah産駒の4歳馬でダート6戦4勝2着2回というようなほぼパーフェクトな状態でオープンまで駆け上がってきていまして、特に古馬混合の準オープンを一発でクリアできるダートの牝馬っていうのはなかなかいないので。

蒼:0.3秒差ってことですね。

こ:そうなんですよ。完勝なんですよね。本当にこの路線のトップ3に今後食い込んでいくぐらいの期待度がある馬でして。今回正直言うとかなり相手に恵まれた印象があります。American Pharoah産駒なんで外枠もたぶんいいでしょうし、ほぼほぼここでしっかり賞金を積んで今年この路線をちゃんと走り切るための舞台設定が整ったんじゃないのかなというところですね。なのでちょっと引いた目で見るとこの馬の勝ちっぷりに注目をするレースかなと思います。あと注目していきたいのは短距離から上がってきた3頭レディバグチェイスザドリームナンヨーアイボリーとどの馬も主に1400、1200が主戦場でここ使ってきましたというタイプです。人気しそうな順で言いますとチェイスザドリーム。この馬も6戦4勝でオープンまで来て、オープンの初戦牡馬混合の大和ステークスでも1番人気4着というような形で1000、1200では非常に強い馬なんですが、なかなか1000、1200だけ使ってきた馬が、コーナー4つのマイルに対応できるかというと、人気のことを考えるとちょっと疑問符があります。

蒼:そうですね1200、1400ならまだ。

こ:そうですよね1600のコーナー4つなので。とはいえ相手が弱いと見て使ってくるのは矢作厩舎っぽいなぁというのをすごく感じています。次に人気しそうなのがこの路線にもたまに顔を出しますレディバグですね。これも牡馬混合のオープンの1400で勝っている馬ですがちょっとここ半年ぐらいはあまり自分の能力が出し切れていない印象です。あと去年ももうちょっと上がり目がある状態でこのレース使ったんですが5着と完敗してまして、やはりちょっと舞台設定的にも小回りのコーナー4つというところの課題はあるタイプの馬かなと思いますね。最後にナンヨーアイボリーでこれも短いところからの転戦組なんですが、意外にダート転向してから5戦3勝というかなり強い形でオープンには上がってきている馬です。その後はそれなりに牡馬混合のオープンの壁には当たってはいるんですが、前走TCK杯でこの路線初めて使ってきまして、さらに長い1800でも大きく負けずの5着ではあったので、他の2頭より多分人気はないでしょうから、慣れですとかそういったところも含めてちょっと拾ってみても良いのかなと見ています。あと地方馬ですと、もともと中央でこの路線走っていて地方に行ってからはあまりパッとしない成績になってますが、リネンファッションという馬ですね。これが先ほどご紹介した短距離組が距離的にダメで大崩れした時に馬券になってもおかしくない馬かなと見ています。

蒼:ありがとうございます。ペルアアのパフォーマンスに注目ですね。

蒼山サグ(以下、蒼):オーストラリアのクイーンエリザベスSの回顧からやっていきましょう。よろしくお願いします。

くらみゆた(以下、ゆ):はい。このレース、日本からはユニコーンライオンが遠征したというところで、馬券発売となったレースとなりました。で、勝ったのは日本でもおなじみトム・マーカンド騎乗のドバイオナーということになりました。やっぱりトム・マーカンド騎手乗れますね。私も一口の出資馬で勝ったことあったので、また日本に来てもらいたいと思います。ドバイオナーは前走のランヴェットSからの初G1からの連勝というところで、今回は人気通りの決着だったのかなと。こちら鞍上だけではなくて、血統もなかなか日本に馴染みがある血統で、父親はストリートクライ産駒のプライドオブドバイなんですが、母父はモンジュー、母母父はキングマンボというところで、血統的に割と見慣れた父親が並ぶ馬という形になりました。海外競馬の話で困った時に、Mariusさんからのブログからの引用で恐縮なんですけれども、プライドオブドバイ、ストリートクライ系がサトラー系と相性良さそうと、この配合だと2000m持つよという話も出ていたので、この辺を覚えておいても損はないのかなと思いました。で、2着が今日ニュージーランドトロフィーだったわけですけども、これニュージーランドの血統のモウンガですね。3着続きだったんですけれども、結果的に3着になったアナモーとは、2,000mという距離適性の差で先着できた形になったのかなと思います。こちらは父親がSavabeelという馬で、遡るとサーゲイロード系というところなんですね。サンデーサイレンスと同じターントゥ系の祖先が一緒ですけれども、日本ではほぼ残っていない父系ですかね。

蒼:そうですね。もう思い出すとなるとニホンピロウイナーとかになっちゃいますね。

ゆ:あとは武豊で弥生賞を鮮やかに勝ったランニングゲイルとかですよね。あの辺が出てくるニュージーランドでしか見られない父系という形なのかなと思っています。こういうのが2着に出てきて、思いを馳せられるというのは、海外競馬で馬券を売ってくれる楽しみかなと思いました。3着のアナモー、これは同じようにストリートクライ系の産駒なんですけれども、G1連勝中、今年7勝あげたんですかね。ちょっと距離が長かったのかなという形になっています。日本はユニコーンライオンが今回5着で、だいぶこのコースは外枠が不利という話もあったので、その中からかなり脚を使って先行したというところで、だいぶ厳しい競馬だったのかなと思うんですけれども、直線をもしやと思わせるように粘りを見せてくれたの5着。賞金も1000万咥えて帰ってくれたというところで、選んだ矢作厩舎は偉いし、この距離は日本馬強いなという感想になりました。

蒼:では阪神11レースの阪神牝馬S。勝ったのが、サウンドビバーチェ。よろしくお願いします。

ゆ:こちらのレース、スローの上がりと3ハロンの競馬という形になって、先行した馬がそのままの順に入線したというレース結果になったかと思います。勝ったサウンドビバーチェ、2番手からスムーズな競馬ができまして、3歳時はなかなか除外とか、いろいろあったんですけれども、今日はきちんと競馬ができたのかなというところかと思います。ドゥラメンテ産駒というところで、もっと流れても実力出しやすい馬だのかなと思うんですけど、やっぱり前受けできるというのもドゥラメンテのいいところなのかなというところ。今回は展開もあいましたし、鞍上も上手く乗ったのかなと思います。続いて2着のサプライズアンセムですかね。これは岩田望来が鞍上でしたが、この馬も出てすぐはちょっと行きたかったんですけど、枠が良かったですね。枠を生かして、折り合って上手く脚を溜められて、展開的には良かったかなと。内枠ではあったので直線はちょっと詰まってもおかしくないかなと思ったんですけど、今回近くに岩田パパがうろちょろしてて、あんまり内に来なかったんですよね、今回は。なので割と楽な競馬をできたのかなというところで、道中ちょっと手加減してもらった感じだったので、最後はかなり狭いシーンもあってという形になりましたけれども、その辺は良かったのかなと思います。一方で1番人気だったルージュスティリアですかね。この馬は多分もう一つ前で競馬したかったんだろうなというところなんですけれども、イズジョーノキセキがだいぶ前にちょろちょろしてましたし、ちょっと中途半端な位置だったのかなと思います。ただ、ディープインパクト産駒の本物というか、ガチなやつだったら33秒で上がってきてもおかしくないのかなと思いますので、ちょっと重賞ではまだ力不足だったのかなという印象を受けました。三着コスタボニータもサブライムアンセムの後ろを取っていて、最後直線がだいぶ狭くなったんですけども、外を出してから伸びてきたというところで、スローペースでこの距離というところで内枠、先行馬が脚を生かした競馬だったのかなと思います。もったいなかったのが逃げたウインシャーロットですね。スクリーンヒーロー産駒で1400が得意な馬で決め手勝負が向くタイプではなかったので、もう少し強気なラップを刻んだ方が後続にうまく脚を使わせられたのかなと思うんですけれども、この1ハロンの延長というのでちょっと日和ったレースぶりになってしまったのかなというところで。石川騎手もレース後のコメントでの乗り方一つだったという話もありましたので、ちょっともったいなかった競馬だったのかなと思いました。

蒼:はい、以上になります。ありがとうございます。サウンドビバーチェの賞金も詰めたし、優先出走権も取ったということだし、ヴィクトリアマイルでおそらくまたスターズオンアースと高柳兄弟ドゥラメンテ対決が発生しそうですね。しかも今回の方がサウンドビバーチェの人気がちょっとは上がるのかなという気もするし、なかなか面白そうですね。

ゆ:そうですね。距離的にはサウンドビバーチェの方が向いているところもあるかもしれませんし、楽しみかなと思います。

蒼:それでは次に中山11レースNZTの方に移りたいと思います。こちらは1着シルバーステート産駒のエエヤンが見事勝ちましたが、どのような印象をお持ちでしたでしょうか。

ゆ:1番人気のドルチェモアが逃げる展開というところで、勝ったエエヤンはちょっと行きたがる様子で前々の競馬でしたね。800m過ぎ、3コーナー手前くらいですかね。ポジションをちょっとグッと上げていって、またミルコ騎手悪い癖出たかなと思ったんですけれども、ちょっとポジションを上げてからは折り合って、手応えが入ると突き放すというような競馬でした。ドルチェモアの逃げはそこまで無理しているようには見えなかったんですけれども、ラップとしては前半46秒5に後半47秒2と、前傾ラップでしたので、意外と速かったんですよね。この流れを先行して押し切ったというところの追走力、シルバーステート産駒らしいというかロベルトの血統というか、ちょっと上がりのかかる競馬では強そうというような内容だったかと思います。とにかく体力がある印象で、NHKマイルカップは東京に代わってどうなのかなというところになるんですけれども、内枠を引いてスムーズに先行できると、今のNHKマイルカップはディープインパクト産駒がいないので、押し切れる可能性もあるのかなと。陣営が2000mまで持たせられると言っているところも、この後NHKマイルカップを狙うという意味では楽しみなのかなというふうに思いました。一番人気のドルチェモアは7着。今回叩きだったにしてもちょっと不甲斐ない着順かなと思います。鞍上横山和生騎手も逃げたくなかったけれども、あれ以上下げられなかったので逃げてしまったという話もあったので、だいぶ残念な競馬だったのかなというのと、前哨戦で逃げてしまうというのは本番に向けては難しい競馬になってしまったのかなと思います。あとは朝日杯FSの上位馬、次走全部掲示板外した結果になっていて、ちょっとレベルに疑問符がつくのかなと。ドルチェモア自体も坂井瑠星騎手があっさりケンタッキーダービーがあるとはいえ、手放してしまっていますので、ちょっと怪しいかなと思います。2着のウンブライルの方はブリンカー着用の外枠で馬のメンタル部分が改善して、ルメールが上手にいつも通りに乗ったのかなと。一方でモリアーナが4着だったんですけれども、この馬は前走武藤騎手がスムーズすぎて伸びなかったと言っているぐらいなので、やっぱり溜めてというか抱えてというか、そういう乗り方が求められていて、レース後のコメントで本人も言っていましたけど、溜めなきゃいけない馬だったと思うんですけれども。ちょっと外枠だったことを踏まえても中途半端というか、馬なりに出して内に入れられず追走して、外から早めに上がっていって脚を無くして4着と。うーん、まあ、枠が悪かったのもあるんですけど、ここは優先出走権を取らなかったければという、ちょっとよろしくない競馬だったのかなと思いました。お父さんと親子鷹で、名付け親もお姉さんの武藤彩未というところで、なかなかこのセット替えづらいかも思うんですけど、ちょっとオーナーの立場とすると、他の騎手でのレースが見たくなる内容だったのかなというふうに思っています。3着シャンパンカラー、これは馬券としては狙っていたところなんですけれども、怒らせながら走らせたいというところが、レース前のコメントについて、内田博幸騎手というのがあってたというところと、やっぱりこういうところでしぶとく脚伸ばせるのがドゥラメンテというところだったのかなと思いました。

蒼:はい、ありがとうございました。そうですね、僕から補足というか、全く必要ないとは思いつつ、買ったエエヤンの勝負服、税理士のに似てますが、馬主は税理士じゃないので、一応注釈が。だからなんだという話ではございません。以上でした。


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