見出し画像

2023年2月阪急杯・中山記念レース回顧

この記事は、2023年2月26日16時30分〜 Twitterスペース 芯力休憩所 #14「パンサラッサと日本競馬のエンドロール」からの文字起こしです。

2023年2月26日 第67回 阪急杯(G3) レース回顧

蒼山サグ(以下、蒼):本日取り上げるレースなんですが、阪神11レースの阪急杯と中山11レースの中山記念です。それではまず阪急杯なのですが、ゆたさん感想など教えていただけますでしょうか?

くらみゆた(以下、ゆ):はいお願いします。このレース、実績的にはグレイナディアガーズが上かなというところで見ていたんですけれども、ちょっとだらしない競馬というか、Frankel産駒の難しさが出たというところなのか、あまりいい結果にはならなかったので、私のちょっと馬券も残念な感じになってしまったレースでした。この先を見据えた仕上がりっていうのもあったのかもしれないんですけど、この馬に関して1200mでパフォーマンスを上げるっていうような馬でもないと思うので、次どこで買ったらいいのかなっていうのはちょっと悩ましい結果になったかなと思いました。

蒼:このコースは崩れてなかったんですがね……。

ゆ:はい、今まで1400だったら崩れてなかったのでと思ったんですけど、ちょっとこういう結果になってしまうと、乗り役が変わったところくらいでしか狙えないのかなっていう気がします。で、勝ったアグリ。Scat Daddy〜ストームキャットの直系であるお父さんのカラヴァッジオが去年日本に来ているのが、(輸入)当時はまだ(アグリは)一勝馬だったんですけど、ここで重賞制覇ということで、春に向けていい宣伝になったのかなと。カラヴァッジオは結構海外でも結果出してるんで、よく来たなって改めて思ったんですけど。どこかで経緯がニュースになったら取り上げたいなというふうには思いました。ラスト少し脚は上がりましたけど、先手をとってこの血統らしい速さを見せてくれたのかなと思いました。高松宮記念って考えると馬場状態が結構いろいろ変わるレースなので、その結果次第になるのかな思いますね。2着のダディーズビビットもこれも1400得意っていう馬なので、結果的には阪急杯らしい結果になったのかなと思います。今日はいかにもプレップというか、パトロール見ても普通に脚が速い順にゴールしましたみたいな感じのレースだったので、G1となるとなかなか枠とか馬場状態とか、いろいろな思惑が絡むので、この結果がそのまま出るかはわからないかなっていうレースだと思いました。

蒼:はい、ありがとうございます。こひさん何かつけ加えたいこととはございますか?

こひ(以下、こ):そうですね、やはり阪神や中京の1400が巧い馬が多くて、このレース自体がもともと阪神カップ含めてリピーターレースになりがちな条件ではありますので、やはりそういう条件でしっかり下から勝ち上がってきた馬というのは軽視ができないなというところを、改めて思わされたなというようなそんな印象です。

蒼:はい、ありがとうございます。今ちょっとパラパラとデータを見てたらグレナディアガーズは10月から12月にしか勝ったことがないんですね。春とかが意外と苦手なのかとか、まだちょっとよくわかんないですけど、それにしても負けすぎですけどね。この一番得意と思われるコースで季節なのか馬場状態なのか難しいところですけどね。

こ:あとは鞍上ぐらいですかね。乗り方がまずかったというよりは、そもそも結構乗るのにコツがいる馬なのかもしれないなみたいな、そんな見え方はありました。川田さんとクリスチャンですからね。今までは中内田イズムを理解している方々が乗ってきてるなという印象があるなと思います。

2023年2月26日 第97回 中山記念(G2) レース回顧

蒼:なるほどありがとうございます。では阪急杯はこれぐらいでいいですかね。続きまして中山記念なんですけれども。こちらはヒシイグアスがさすがというレースとともに、4歳馬がさらに台頭してくるという結果になりましたが、まずはゆたさん、どうでしたでしょうか?

ゆ:はい、そうですね。こっちのレースも今日は一番人気のソーヴァリアントがいけるかなと思ったんですけども、結果的には今まで戦ってきたメンバーが弱かったというところはあったのかなと思いました。勝ったヒシイグアスはシンプルにこの辺の距離では戦ってきてる相手が違ってました、というところなのかなと思いますので、一時熱中症とかでいろいろ体調問題があったというのは聞いてたんですけど、堀調教師さすがだなというところかなと思いました。あとは4歳世代強いなというところで、ラーグルフのが来てるところだと思うのと、これはサグ先生に聞いたほうになるかもしれないですけど、ちょっと今日は最後の直線が結構バタバタしてドーブネが3着っていうのは、武豊がいい感じに内を締めたところに対して飛び込んできた外国人2名というところで、3着取ったのかなと思ったんですけど。ドーブネから漂うディープ最終世代に近いところのオープン大将という、私はクリスザブレイヴあたり思い出して。そんな中で内に突っ込んできたシュネルマイスター、だいぶ復活が見えてきたかなと思うんですけど。ここでサグ先生にお返しします(笑)

蒼:ありがとうございます、そうですね、この話も後でちょっとだけさせていただければと思いますけど、とりあえずこひさんも中山記念についてお願いできますでしょうか?

こ:はい、中山記念については先ほどクリスザブレイヴの話も出てましたが、今回は武豊の逃げの本当に平坦で起伏のないラップの美しさと、まあそういうタフなレースになったので内を使えた馬が、それなりにいいところに(着順が)上がってきたかなというふうに見ていました。その中でちょっと気になったのは、最終的には6着でしたかね、リューベックですね。これがソーヴァリアントのむしろ外から行くぐらいな形で、最後まで脚も止まらないで来ていたので3歳時から結構期待されていた馬でしたが、ちょっと古馬になって本格化してくる兆しみたいなもの、ちょっと着順以上の強さというところを感じました。

蒼:ありがとうございます。そうですね、ちょっと僕は出資者ということもありますので、ちょっとだけコメントすると、たられば言ってもしょうがないんですが、ダノンザキッドが昨年中山にトラウマがあるとしか思えないというコメントを川田騎手が確かしてたんですよね。なんで今回もまさかというところからズルズル下がっていったので、その意識がもしあればバシュロもダノンザキッドの後ろにつけず、結果的にイルーシヴパンサーシュネルマイスターも全然違う進路になった未来も、もしかしたらあったのかなというところを多少思ったりもしたけれども。たられば言っては仕方ないよなというところで。結構上位は上位で今後も期待できますし、シュネルマイスターだったりイルーシヴパンサーだったりもまだまだ見限らなくていいなと思えるレースだったと思います。ダノンザキッドも多分中山というところが何かあると思うので、彼も見限らないほうがいいのかなと思いました。僕からは以上です。

ゆ:脚だけ見たらシュネルマイスター突き抜けるかと思いましたけど、一頭分のところに二頭は入んないと思いましたね……。制裁がどう出るのか気になります。

蒼:中山記念はそんな感じでしょうかね、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?