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患者さんの努力を引き出す検査術

患者さんから“嫌われる検査の代表”と言ってもいい呼吸機能検査。
吐いて!吐いて!吐いて!!!
まだまだ!もう一息!!

検査する側もついつい必死になります(笑)

一方で、検査を受ける患者さんの印象は、、、
しんどい、苦しい、苦手、怒られてる?? など
良いイメージってあまり聞きません。

呼吸機能検査は“患者さんの努力を最大限に引き出す”ことが非常に重要です。

では、最大限に努力してもらうには?
それにはちょっとしたコツがあるんです。

①具体的に褒める

誰だって褒められると嬉しいですよね。
でも、ただただ褒めるのではなく、“具体的に褒める”のがポイントです。
例えば、テストで花丸💮をもらったら嬉しかった!そんな経験ありませんか?
ここの文章が特にいいよね!ってコメントもらったり、波線を引いて隣に花丸があるともっともっと嬉しくなりませんか?
うまく吐けなかったとしても、勢いが素晴らしい!吹き出しのタイミングがばっちり!というように、患者さんの良かったところを具体的に褒めてみてください。
こちらの要望も聞いてもらいやすくなります。

②コツを伝える

なるべく少ない回数で検査を終わりたい。
それは検査する側もされる側も同じ気持ちです。
しかし、超パーフェクトを1発目から出すのは難しいです。はじめて呼吸機能検査を受ける方は尚更です。
だから、“検査のコツ”を伝えるんです。
風船を膨らませるような感じ、ストローで飲み物を吸う感じ、ろうそくを吹き消すような感じ などなど
例えを出して伝えるとイメージしやすいです。
目の前でやって見せるのも非常に効果的です。
2回目、3回目を行うならば、“どこをどのように改善すればいいのか”、必ず次に活かすアドバイスを伝えます。
吐くタイミングや咳が出そになったらどうするのか、どこに1番力を入れるのか。
コツを掴むとガラッとデータが変化します。

③一緒に頑張る!

患者さんに最大限努力してもらいたいならば、検査する側も一緒に頑張ります!!
一緒に頑張るから、うまく吐けるとほんとに嬉しい〜♡
付き添いさんや看護師さんへも「すごく頑張って検査されてましたよ!特に〇〇がすごく良かったんです!(※ここでも具体的に褒める)」というように周囲の人を巻き込んで、たくさんで褒めます。
このたくさんで褒めるということもポイントなんです。
何度も何度もやり直しをしたとしても、最終的にたくさんの人に褒めてもらえたら?嫌な気持ちはあまり残らないですよね。

努力を最大限に引き出すことは、簡単ではありません。
患者さんが最大限頑張れる雰囲気を作り出すのは検査する側の“技”です。
今回ご紹介した内容は、すごく難しいことではありません。
ちょっとした心がけで患者さんが変わり、そして得られるデータも変わってきます。
そして、さらにこれは呼吸機能検査に限定したことでもありません。
どんな検査でも共通していること、もっと言えば同僚や後輩との関わりにも共通することです。

あなたの未来が、より良くなりますように☆

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まえた さちこ プロフィール

臨床検査技師、2児のママ。心電図検定1級。

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