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精肉の売場づくり

今回は精肉の売場についてお話しします。

精肉業界は世間の肉食化に後押しされ物凄い勢いで市場を拡大しました。

今後もしばらくは精肉業界が不振になる事はそうそう無いとは思いますが明らかなレッドオーシャン市場に落ち入り価格競争が激化しました。

現在はその流れを変えようとブルーオーシャン戦略を各店で取り組んでいますが完全にブルーオーシャンにするのも違う気がします。

お客様は安い方が絶対良いしその中で品質を求める時代です。安くて品質の良いお肉を求める。

ですが、品質の良いものは高いですし品質が劣るものは安いのは原則です。世の中どこに行ってもこれは変わりません。

よってブルーオーシャン戦略を行なっていたつもりが競合店との競争によって気が付いたら結局レッドオーシャンになっていたなんて事もしばしばあります。

ではどのような戦略が今後必要なのかですが、ここからは完全に私の主観です。

精肉の商品を精肉コーナーで販売している時代が古い

と思います。

例えば春先にキャベツの横に豚バラスライスがあり、回鍋肉の素が置いてあったら?

夏にレタスの横に冷しゃぶ用の肉と、ごまタレが置いてあったら?

秋にパスタの横にベーコンが置いてありパスタソースが置いてあったら?

冬に白菜の横に豚肉の切り落としと鍋スープが置いてあったら?

上記はメジャーなものしかピックアップしていませんがお客様は必ず注目してくれます。

そもそも今のスーパーのコーナーがお客様にとっては買い物しにくいわけです。

食卓のメインディッシュになる物は肉となる事が多い世の中の環境化で、青果のお買い得商品を覚えておいて一番奥の精肉コーナーに来て料理を考える。

そのお肉に付け合わせる野菜、又は一緒に調理するものをお客様は店を逆走して買いに行かないといけないのが今のスーパーです。

面倒ですよね。

そのお客様にとって面倒で時間の無駄である事を改善すれば売上は上がります。お客様にとって何が親切なのか少し考えればわかります。

ですがほとんどのスーパーはそれを常識外れと言って行動しません。世の中の常識は変わっていくものです。はっきり言って昔の常識にとらわれて現代の常識についていけない事こそ常識外れです。

お客様の便利、親切を考えて販売すれば支持されお客様は増えます。余計な特売など不要です。

自分のお店をよく見て下さい。お客様の動きをよく見て下さい。

そこに売上を上げる答えが落ちていると思います。

食卓のメインがお肉になった今こそ、勝手に精肉コーナーにお客様が来るとは考えず、もっと便利に買い物できる、親切に販売できる事を求めれば売上が上がると言うことです。

お客様にとってどうするのかが売上を上げるのです。



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