見出し画像

音楽的に影響を受けた10枚のアルバム

「音楽的に影響を受けた10枚のアルバム」のバトンを受け取ったので今持ってるレコードの中から10枚を綴ってみようと思います。写真も今撮りました。順不同

1.KOOL & THE GANG / Light Of Worlds

画像1

このアルバムの中にあるSummer Madnessという曲のシンセサイザーによる電子音にやられました。これを聞くまでは電子音とか生音とか意識してなかったし、電子音だけ聞いても軽い感じがしてむしろ興味がなかったんですけど、このシンセの音を聞いてから電子音の宇宙を感じれるようになりました。

2.MARVIN GAYE / What's Going On

画像2

タイトル曲のWhat's Going Onのメロディも美しいけど、この曲を聞いて、音にも空間があるんだなと気付かされたアルバム。自由奔放に歌うマービンゲイの声がいろんな角度から聞こえてきて、ライブにはライブの面白さがあるけど、それとは別に緻密に録音、編集された録音芸術というものがあるんだなということを知らされた1枚。マービンゲイに限らずモータウンのアーティストはみんな影響を受けた。

3.RADIO HEAD / In Rainbows

画像3

僕はロックはあまり聞いてこなかったので当時若手のバンドのレコードは持っておらず大御所のばっかりだったんだけど、ロックなのにTR-909やシンセサイザーといったデトロイトテクノのような質感で作られた楽曲群がかっこ良すぎてジャンルの壁を壊してくれたアルバムがレディオヘッドのIn Rainbows。実際ボーカルのトムヨークのインタビューを見たらこのアルバムを作るときはデリックメイのレコードを参考にしたと何かの雑誌に書いてあった。

4.MILES DAVIS / Kind Of Blue

画像4

ジャズは何から聞いていいのか分からなかったときにとりあえず有名だから買ったアルバム。しかしマイルズのトランペットの美しさはメロディだけではなく音色そのものにあると思う。ビルエヴァンズがピアノを弾くBlue In Greenは美しさの極地。1958年作。

5.MASSIVE ATTACK V MAD PROFESSOR

画像5

ゆったりとしたトリップホップ的なブリストルサウンドをダブエンジニアのmad professorがダブミックスしたアルバム。メロディはどこまでも美しく、過剰にダブ処理された音の響きは水平線に沈む夕日の光を反射させた海面のようにゆらゆらと浮遊していく。僕が音響というものを意識するようになったきっかけのアルバム。

6.COMMON / One Day It'll All make sense

画像6

COMMONのアルバムは他にも音の質感や音の響き、歪ませ方などにこだわった実験的なアルバムがいくつもあるんだけど、今回はお勧めではなく影響されたアルバムということでこの1枚。このアルバムが出たときにロンドンにあるJazz Cafeというジャズのライブハウスでフルバンドのライブを見たんだけど、とにかく感動した。理屈抜きに良い曲がぎっしり詰まったアルバム。

7.THE BEATLES / 青盤 1967〜1970

画像10

これは影響されたというよりもお世話になったアルバム。このシリーズには赤盤と青盤があって、年代を見ても分かる通り青盤はどっぷりとドープな作品(帯は赤いけどこっちが青盤。赤盤はジャケットも赤い)。今から23年前に北ロンドンの一軒家で1年間友人達とシェアしてたことがあったんだけど、毎週土曜日になったら夜な夜な人が集まってきてサイケデリックパーティーをやっていたときに必ず流してた1枚。冗談抜きで宇宙に行けます。

8.NUYORICAN SOUL

画像7

当時ハウスというものはドラムマシーンにシンセやマルチ音源で作るチープな打ち込みって感じの曲ばかりだったんだけど、これはmasters at workのふたりがRoy AyersやGeorge Besonみたいな大御所ミュージシャンを呼んで一気にクラブミュージックをジャズのレベルまで持ち上げた作品。このアルバムはとにかくゲストミュージシャンが豪華で他のDJとは一線を画していた。

9.JAMES BROWN / The Payback

画像8

ジェームズブラウンは特別ですね。20年くらい前に福岡のODというクラブでデリックメイがプレイしたとき、最初はハウスを繋いでたんだけど、だんだんとテンポが速くなり、後半はハードなテクノになってガンガン踊らせ、ある曲でブレイクが入り、そこから少しずつビルドアップしてこれからサビに入るぞってとこでみんなが両手ぐーにして手を上げ、ウォーって叫んでたその瞬間、デリックメイがターンテーブルのストップボタンを押してデューン!とタイムワープでもしたかのような音が鳴ったと同時にJBのPaybackが流れ出してきてお客さんみんなが発狂して踊り狂ったという1枚。JBはどのアルバムも影響を受けた。

10.MICHAEL JACKSON / Dangerous

画像9

マイケルのアルバムはすべて影響を受けたし、どれを選んでも良かったんだけど、やっぱりDangerousは僕が高校のときにリリースされた青春だし、幼なじみや高校の同級生とみんなでDangerousツアーのコンサートにも行ったんで影響という意味でこれを外すわけにはいかなかった。ただDangerousだけレコードを持っていないのでカセットテープの写真を。

こうやって並べてみると特にレアなレコードでもないし、みんなが知ってるアルバムばっかりだと思うんだけど、影響というのはそういうものだと思う。きっとお爺ちゃんになってもこれらのレコードは変わらず聞き続けてるのであろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?