景気動向は悪化、景気後退を示唆?
内閣府が2020年1月10日に公表した景気動向指数(2019年11月速報値)は4ヶ月連続で「悪化」を示している、となりました。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
先行指数は前月に比べて4ヶ月連続で下落し、3ヶ月後方移動平均が17ヶ月連続、7ヶ月後方移動平均が18ヶ月連続の下降とかんばしくありません。
一致指数は7ヶ月後方移動平均は13ヶ月連続下降と下降傾向が続いています。
「イワタ流景気判断」を使って景気動向を改めて見てみましょう。
イワタ流景気判断とは、岩田規久男日元銀副総裁のご著書『景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)』 http://amzn.to/1CUIIec に書かれた景気動向を見るためのものです。
1)CI先行指数対6カ月前比がマイナス
2)DI一致指数が2カ月連続で50を下回る
これら2つを満たすと、景気後退のサインとみなす訳です。
消費増税をしているような景気ではないと思っていたのですが、政府が「万全」の対策を行った、と言われています。
ところが、現実は…
11月全国百貨店売上高は前年比6.0%減=日本百貨店協会 | Article [AMP] | Reuters https://jp.reuters.com/article/nov-dept-store-japan-idJPKBN1YO0J4
新車販売3年ぶりに前年割れ 相次いだ台風が影響 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200106/k10012236751000.html
景気の良い話は余り聞きません。
岩田規久男前日銀副総裁・藤井聡元内閣官房参与(京都大学大学院教授)からの、「2019年10月の10%消費税増税の危険性に関するコメントご提出」についての呼びかけに反応いただいた「有識者」の方々のコメントが紹介されています。
消費税増税の「リスク」に関する有識者コメント
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/190507-2
雇用でも新規求人数の対前年比はマイナス傾向となり、有効求人倍率も頭打ち感
2019年冬季賞与は前年割れ
春闘などの賃上げにも消費増税による下押し圧力が働きそうです。
そして、消費税率引き上げによる景気下押しに触れたくない団体や人は、景気が悪くなっても別の理由を挙げるでしょう。
(天候不順や自然災害、野菜不足など)
今後も景気動向を注意深く点検していきましょう。
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