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トップガンを目指して(1)

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 ファッション・フォトグラファーをパイロットに例えるとジェット戦闘機のパイロット、カッコいいんです。何やってもいいけどドッグファイトで相手を撃ち落とさないと「はいそれまで。」ファッション雑誌は毎月最高のトップガン集めて各社でドッグファイトをしています。翻訳すると、各社最高のファッション・フォトグラファー集めてカッコいいページを作ろうと毎月ドンパチやって部数をあげて広告収入を上げようとしているのです。作家の先生違と違ってすでに撮った作品を出すわけでないので撮影はシビれっぱなし。
 広告のファトグラファーはAir Force One(エアーフォース・ワン)は大統領を載せて飛ぶ世界最強のアメリカ空軍の第一号機のコードネームです。ソンパイロットはどんな状況に陥っても沈着冷静に対処してしなければなりません。その周りをトップガンの編隊が護衛しているのです。ちなみにアメリカ大統領がホワイトハウスに乗ってくるヘリコプターは『マリンー・ワン』と言ってアメリカ海兵隊ヘリコプターのコードネームです。ジェット機フリークの僕としては一度この話をしたかったのです。
 さて、その頃僕は流行通信を始めたばかりでトップガンのテスト生。先輩たちが編集ページやって僕らテスト生はタイアップページと言う編集部が作る広告ページの撮影をします。先輩たちのドッグファイトを無駄にしないようするのが役目。トップガンとテスト生の大きな違いは使える機体が全く違うのです。先輩たちが最新機種のF35ライトニングだとしたらテスト生の使う機種は旧式のF14トムキャット。これは、カメラの事ではなくてモデルのことなんです。テスト生には高いモデルは使わしてくれないのです。与えた機体でなんとか戦え、「判断はお前にまかせる」しかし、無地帰還できななければそれでテスト終了、そこでトップガンになるには夢はつい果ててしまうのです。
 写真は流行通信(1983年)モノクロ写真をプリントしてそれをカラーコピーしたもの。六本木のABC(青山ブックセンター)の2階にゼロックスのカラーコピーのデモショップがあってそこの技術者が自動ではなく機械を開けて何枚も出力して色調を調整してくれたのです。当時はA3で3000円位したのですが機械の調整に役たっだと、テストの出力分いらないと言ってくれました。ファッション写真はチームで作るもので撮影現場にいるヘアーメイク、スタイリスト、モデルの他に裏方で働く彼のような技術者も支えがなければトップガンにはなれないと思ったのです。

トップガンを目指して(2)につづく。

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