Google Bard vs Bing Copilot:無料お絵描きツールの実力検証
と言うわけで、Bardにもお絵描き機能が追加されました。Bing Copilotも無料でお絵描きできるので簡単に比較してみます。Bing CopilotはOpenAIのdalle3というモデルを使用しています。
単純プロンプト比較
Draw a picture of the F1 race in Osaka
リアルなF1の描写ですが、大阪感がありません。
大阪城らしき建築物が背景にあり、単なるf1ではなくて大阪を取り入れています。
Draw a picture of a Japanese girl shopping. photo style.
Bard:崩れる事なく、そこそこ美しい女性が出力されました。どこにでもいそうな顔です(失礼)。買い物の雰囲気も出ています。
Copilot:日本人はマスクをしていると学習しているのでしょうか? 着物に不釣り合いなマスクですが、日本人の女の子を着物でも表現しています。帯なども崩れる事なく美しく描写されています。ただ、正直に言って着物を着る女性なんて多くいませんので、現実味のある絵はBardですね。
追記で変更はどうか?
Change the woman in the current picture to a man
Bard:良い感じです。雰囲気もポーズも同じです。
Copilot:男性になりましたが、そのほかの要素がまるで変わってしまいました。これでは実用度は低いです。
ちなみにChatGPTのdalle3ではしっかり内容が継承されます。
複雑プロンプト比較
A vibrant 8-bit style illustration of an F1 race in Osaka…
Bard:プロンプトを反映した絵に近づきそうですが、8bit感がありません。
Copilot:しっかりと8bitのファミコン感も出ています。
A Japanese girl dressed in a traditional kimono…
Bard:どこかの画家が書いたようなタッチです。しかし、私は写真スタイルと指定しています。長いプロンプトは無視されるのでしょうか? その割にはその他の要素は含まれています。
Copilot:写真とまではいかないまでもリアルな雰囲気が出ています。
まとめ
どちらも不自然なく”使える”お絵かきツールという事がわかりましたが、Bardは詳細なプロンプトを反映しない場合が多いという印象です。Bing CopilotはOpenAIのdalle3を使っているだけあってプロンプトにかなり忠実です。
ざっくりとしたプロンプトでお任せするという用途にはBardも十分な性能と言えそうですし、一度描いた絵を変更していく場合はBardの方が性能がいいと感じました。
とは言え、どちらも無料ツールなので都度、両方に投げて良い方を使えばいいでしょう。
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