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【Perplexity徹底レビュー】コンテキストサイズなど使い込んでわかった課題とデメリット

はじめに

Perplexityは革新的なチャットAIサービスとして注目を集めています。しかし、サービスを使い込むにつれ、いくつかの課題が見えてきました。本記事では、それらの課題について詳しく解説するとともに、今後のPerplexityの展望についても考察します。

会話の継続性の問題

PerplexityではChatGPTのような会話の継続性が担保されていません。

Perplexity QAページ

Writingモードではある程度の会話は可能ですが、ウェブ検索をしての会話は現状では難しいようです。例えば、最初の質問で得た情報を基に次の質問をしても、再度検索がかかり、別の情報源も参考にして回答が生成されます。

これでは、特定の情報源に基づいた質問ができず、ニュースや論文系の質問をする際に支障が出ることが予想されます。

コンテキストウィンドウの制限

記憶が維持されるコンテキスト

Perplexityが採用しているClaude 3モデルは、当初200kトークンに対応した最新モデルであると紹介されていました。しかし、現在では「GPT-4またはClaude 3による少なくとも32,000トークンのコンテキストウィンドウでファイルのアップロードを読み取ることができます。」と曖昧な表現に変更されています。

Perplexity QAページ

実際にGPT-4 TurboとClaude 3の違いを尋ねると、「どちらも同じコンテキストウィンドウを持っています」と回答されます。

Perplexity QAページ

GPT-4 Turboの最大コンテキストが128kであることを考えると、Claude 3が200k対応していないことは明らかです。

ただし、当初からClaude 3の200k対応に疑問を持つユーザーも多く、様々な実験が行われていたため、大幅な改悪というわけではないでしょう。

一度に送信できる文字数の制限

Perplexityでは、一度に送信できる文字数が4,000トークンに制限されています。これは無料版のMicrosoft Copilotと同じ水準であり、かなり少ない印象です。添付ファイルを利用すればそれ以上の文字数を読み込むことは可能ですが、やはり32k~128kの間に上限があると考えられます。

ライブラリプロンプトの文字数制限

ライブラリ(GPTsのような機能)に設定できる初期プロンプトの文字数も、GPTsよりも少ないことが判明しました。GPTsで使用していたプロンプトをそのまま貼り付けたところ、文字数オーバーでエラーが発生しました。

2585文字オーバーしている
上記プロンプトのトークン、文字数合計

上の画像から判断するに、Perplexityライブラリに設定できるプロンプトは2000文字前後のようです。

精度の高い返答を得るには情報量の多いプロンプトが必要ですが、この制限によって困難が生じています。添付ファイルでプロンプトを渡すことは一時的な解決策ですが、毎回行うのは非常に面倒です。

ただし、Perplexityのサービス目的がエージェントではなくインターネット検索の延長線上にあることを考えると、ある程度は仕方のないことなのかもしれません。

今後の懸念点

メディアでも報じられているように、Perplexityは今後、出力画面で広告を表示させる予定だそうです。Proユーザーも対象に含まれるのかは不明ですが、もしそうなれば非常に煩わしい状況になることが予想されます。

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このリンクから有料会員になると次の請求サイクルから$10を割引されるようです。

おわりに

以上が、Perplexityを使い込んでわかってきた主な課題です。会話の継続性、コンテキストウィンドウ、文字数制限など、様々な面で制約があることが明らかになりました。

とは言え、この記事もPerplexityのClaude 3 Opusで書いているのもまた事実だったりします。Perplexityはまだ発展途上のサービスです。これらの課題が解決され、より使いやすいサービスへと進化していくことを期待したいですね。Perplexityの今後の展開に注目が集まります。

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