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子どもを授かったら見える世界が変わった

今日は産休前の出勤最終日。とっても幸せな一日でした。

まだまだ先のこと、と思っていたこの日。
長かったような、早かったような。いろんな不安を抱えながら、でもこれまでに味わったことのない楽しみを感じながら過ごした約7ヶ月間。

誰のためでもなく、そのとき感じたことを2月から書き留めてきたnoteを仕上げます。
お世話になった方々へのご挨拶に代えて。

人生初レベルの眠気と戦う2ヶ月目。

・妊娠が確定した日。とっても嬉しいのだけど、同じくらい、ちゃんと育つかなっていう不安が襲う。この日から見える世界が変わった。

・なぜか「男の子な気がする」と直感。答え合わせは6ヶ月目までお預け。

・つわりは幸いにも軽いものの、すぐ疲れるようになった。徒歩5分のスーパーに行くだけで息が上がる。毎日生きることってこんな大変なのか。インフルエンザとかになったときに「健康って大事だな・・」と思う感覚とはまったく別である。

・18時になると電池が切れたかのように何のやる気も起きず、あくびが止まらない。顎が外れないかと余計な心配事が発生。

・心拍が確認できた後に、両親へビデオ会話で報告した。画面越しだったけど、母の涙と父の満面の笑みは、これからも忘れないと思う。

・とにかく一日一日が過ぎるのが本当に長かった。人生イチ遅く感じた一ヶ月間。

じっと耐える3ヶ月目。

・チームのみなさんに一足早くご報告。まだ周りに言えない時期だったので、祝福してもらえて嬉しかった。

・マイナートラブルにより病院の先生から「安静気味にね」と言われ、家でテレビを見る時間が増えた。ゴールデンタイムは酒類のCMがかなり多い。いいなぁと思いつつ、「妊娠中や授乳期の飲酒は〜」の注意表記が思いのほか大きいことに気づく。はい、認識しております。

・通院時、賛否あると噂のマタニティマークをつけてバスに乗ってみた。周りの目がやたらと気になってしまったが、優先席に堂々と座ることができた。自分をいたわるために有効活用しよう。

・こちらの心配をよそに、エコーには小さな生命体が元気に動いているのが映っている。命って尊い。

・エコー写真とともに経過を親に報告。すっかり人間らしくなってきた姿を見て、「わぁ、すごいねぇ。もうお母さんだよ」と母。なんだか込み上げてきてしまった。

この前まで豆粒みたいだったのに・・ちゃんと二頭身。

両親のじじばばモードにびびった4ヶ月目。

・やっと12週まできた・・!眠気や疲れやすさがなくなってきて、「楽しみ」という気持ちが少しずつ増してきた。にしても、気持ち悪いとか◯◯の匂いが無理とか、そういう症状がほとんどなかったのは本当に助かった。

・引っ越しのため、内見へ。いい物件が見つかりウキウキしていると、「家の前の道路、ちょっと狭いから子どもが飛び出したりしたら危なそう」と夫の一言にハッとする。パパ目線になっていることにちょっと感動。

・妊娠してから初出社。会社の制度のおかげで、今日までずっと在宅勤務できていたことが本当にありがたいなと思った。電車では初めて席を譲ってもらえて、お菓子を渡したくなるほどさらに感謝の気持ちでいっぱいに。

・久々に実家に帰ると、すでに両親(特に父)がじじばばモードに入っていた。私の知らないうちにあれやこれやと調べているらしい。「男の子な気がするんだよね」と言うと、「お母さんもそう思う」と。まじか。まぁ、2分の1なんだけど…

・もうすぐ産休に入る同僚の方とオンラインランチ。妊婦という同じ世界線に生きているのに、数ヶ月違うだけでものすごく頼りがいのある先輩のように思える。気になっていることをたくさん話せて心が軽くなった。

・ユニクロのマタニティレギンスが快適すぎて感動。全世界の妊婦におすすめしたい。ユニクロありがとう。

ノンアルがおいしい5ヶ月目。

・眠気も完全に収まって、気分も晴れたのでノンアルビールを嗜む。想像以上にビールで、アルコールが入っていないか疑うレベル。本当に大丈夫だよね?と、口に運ぶたびに「アルコール0.00%」の表記をいちいち確認しながら飲んだ。企業努力に感服。

・"安定期のうちにやりたいことリスト"を作ってみたら、なんと多いこと。食べたいもの、行きたいところがたくさんある。やりたいことをやれるときにやる、というのは妊婦じゃなくても大事かもと思ったり。

・通勤ラッシュの時間帯に出社。とにかく人に抜かされる。歩くのは元々速い方で、自分としてはそれなりの速度で歩いているつもりだったが、どうやら遅くなったらしい。都心の朝はせかせかしているなぁ。

・栄養バランスを気にするようになり、パン+ヨーグルト+コーヒーだけだった朝食に野菜を追加してみた。彩りが加わるだけでなんだか気分が上がる。これから続けてみよう。

野菜はお皿に盛るだけだが、圧倒的な見栄えの変化が起こった

ダイエット中より体重管理に燃える6ヶ月目。

・5ヶ月を過ぎてから、時の流れがまぁ早い。遠くて遠くて憧れていた20週がもうやってきた。

・1ヶ月ぶりの検診でついに性別が。「8割で女の子ですね」と。実は前回のエコー写真を見て女の子っぽいなと予想していたので驚きはなかったが、「男の子な気がする」直感はなんだったんだろうか・・

・胎動が強くなってきた。大好きな嵐の曲をかけるとよく動くので、すでにジャニヲタの気質を感じる。いつか一緒にライブ行こうね。(半強制)

・食事管理アプリ「あすけん」の妊婦コースがかなり役立っている。相当気をつけていないとすぐカロリーオーバーになりそう。

・そんななか、グルメ番組が多すぎ問題にぶち当たる。デカ盛りやら最新スイーツやら、食欲がそそられるものばかり。大好物なのに我慢し続けている寿司が映るともはや拷問なので、チャンネルはすぐ変える。

・電車で座るために各駅停車にあえて乗ることが増えた。急行の待ち合わせや通過を待つ時間が惜しいなと思っていたが、空いているし、気持ち的にもゆったり過ごせるので案外悪くない。

・最後の夫婦2人旅として箱根へ。ノンカフェインの飲み物が出てきたり、ひざ掛けや抱き枕を何も言わず貸してくれたり、まるでVIP待遇。ご飯があまりにも美味しくて食べすぎた結果、急に太ったので、帰ってからダイエッター並みに頑張ったらもとに戻った。すごい達成感。

安産杉からパワーをいただく

産後の目標ができた7ヶ月目。

・「テレビで寿司が映ると拷問」と思っていた矢先、2児のママである友人が「回転寿司、意外と楽しいよ」というので、生ものを食べないというミッションを課して行ってみたら本当に意外と楽しかった。人生初のカリフォルニアロールやら一本穴子やらを食べ、「やっぱり寿司うま!」となった。

・と同時に、「退院日は宅配寿司で一番高いやつを食べる」と決心した。

・女の子であることが確定。嬉しい。夫がもう甘やかしモードになる予感。

・偶然にも今年は周りで出産ラッシュが起こっている。交友関係は狭いほうだが、同じ時期に同じ話題をできる人が多いと心強いし、嬉しい。

・オフィスが移転して、ランチ開拓や来客など出社する機会が増えた。通勤時間帯は座りづらいとか、荷物が重いとか、在宅勤務のほうが妊婦的にも楽なことは多いが、フルリモートのなか、会いたい人がいて、出社したいと思えるのは幸せなことだなぁと思う

・ミキハウスのプレパパママセミナーで、肌着の着せ方と沐浴のシミュレーション体験をした。お人形さんは扱いやすかったけど、ふにゃふにゃの新生児だったらと思うと手が震えそう。首は座っていないし、皮膚は大人の2分の1らしいし、生まれてきてもまだまだ完成してないな!?とビビる。

・日曜の昼下がり、混雑する電車。小学生くらいのお子さんを連れたママさんが、お子さんが座ろうとしたところなのに席を譲ってくれた。降り際に「ありがとうございました」とお礼をしたら「頑張ってね!」と。なんて優しいんだろう。次は私が誰かにバトンを繋ごう。

カリフォルニアロールを考えてくれた人、ありがとう。

マックに感激する8ヶ月目。

・体調は良いが、いつどうなるかわからないので友達との約束を入れるのに期限が見えてきた。仕事もプライベートも、いろんなタイムリミットを感じはじめてちょっと緊張してきた

・産院で聞こえる新生児の泣き声。一生懸命に力を振り絞って、でもまだまだか弱い声。なんて尊くて愛くるしいのだ。我が子の声を聞いたらどんな感情になるんだろう。

・5ヶ月ぶりにマックに行ったら「マックってこんなに美味しかったっけ!?」とびっくりするくらい感動してしまった。危うくもう1つバーガーを追加注文しそうになる。ハイカロリーなものを我慢しているとマックが異常に美味しい、という役に立たない気づき。

・最終出社日の前週、気分転換に出社。「そろそろお休み?」とか「もうだいぶお腹大きいですね!」などと話しかけてもらえて嬉しい。大きなお腹になった自分の姿はなんだか不思議だが、すっかりTHE・妊婦になっているようだ。そりゃそうか。もう40週分の30週だもんな・・

・入院バッグを準備。「テンションが上がるもの」があるといいと言っている人がいたので、必要なものの一部を嵐グッズにしてみた。20年もファンをしていると実用的なグッズが相当ある。無駄な出費じゃなかった。

暑いらしいのでうちわを使いたいが、さすがに引かれるかな・・

***

振り返ってみると、知らなかったことも、これまで気に留めたことがなかったこともたくさんあったし、特にいろんなことに対して感謝できたなぁと思う。

今日も猛暑のなか、チームの方々と集まれたうえ、プレゼントも一人ずつメッセージもいただいて涙ほろりでした。
子どもか転職か、迷ったこともあったけど、こんなにあったかい人たちと一緒に働けて幸せものです。


たくさんのパワーをもらえたので、あとはどうか無事に生まれてきてくれますように。

多大なる感謝を。

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