『孟子』106離婁上ー孟子の言葉(24) 三つの不孝

孟子は言った。

「不孝には三つある。
そのなかでも、子孫が途絶えることよりも、大きな不孝はない。

舜(しゅん)は、親の許しを得ないまま嫁を娶った。
しかしそれは、子孫が途絶えることだけは避けようとしたからだ。

後世の君子は、舜は、親の許しを得て結婚したのと同じことだと評価している。」

*なお、孟子は、三つの不孝のうち、ここでは最も大きな子孫が絶えるパターンしかあげていません。
では、残り二つの不孝とは、何なのでしょうか。
本訳が、原則として従っている趙岐(ちょうき)の注釈は、三つの不孝を以下のように整理しています。

① 親の意志にへつらって、親に、義にもとる行いをさせること。
② 家を貧しくして、親が歳をとっているのに、地位や収入がないこと。
③ 結婚もしないで、子孫ものこさず、先祖の祀りを途絶えさせてしまうこと。

*以上、『孟子』106離婁上ー孟子の言葉(24) 三つの不孝

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【原文】
孟子曰、「不孝有三、無後為大。舜不告而娶、為無後也、君子以為猶告也。」

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