〇一、学びて時にこれを習う
〇二、仁が基本
〇三、巧言令色
〇四、三たび省みる
〇五、諸国を導く
〇六、若者へ
〇七、美女に夢中になるように
〇八、君子のこころえ(一)
〇九、民を感化する
一〇、よく人から相談されるひと
一一、父への向き合い方
一二、和もて貴しと為す
一三、信と義、恭と礼、そしてお手本の探し方
一四、君子のこころえ(二)
一五、古典を理解するということ
一六、悩むべきこと
*以上、『論語』学而篇
*原則として、訳は何晏集解(かあんしっかい)の諸解釈にしたがっています。
*訳を更新しました、2024年9月5日
◆『論語』の書き下し文に興味がある人はこちら
◆登場人物について
【孔子】
孔丘。字は仲尼。字は、成人後に名乗る公的な名前。「子」は先生を意味する。
【有子】
有若。孔子の直弟子。「子」とついていることから、有力な流派を形成したことがわかる。ただし、精鋭の孔門十哲には入っていない。
【曽子】
曽参。孔子の直弟子。精鋭の孔門十哲に数えられる。「子」と呼ばれることから、孔子の弟子たちの中でも有力な流派を形成したことがわかる。
後にこの流派から、孟子が出ている。
【子夏】
卜商。孔子の直弟子。孔門十哲に数えられる。
【子貢】
端木賜。孔子の直弟子。孔門十哲に数えられる。
また、政治の表舞台でも魯の外交に活躍した人物。
一五の「賜」とは、子貢の名。
【子禽】
陳亢。孔子の直弟子と言われるが、子貢の弟子という説もある。
◆本書の現代語訳が気になる方へ
孝、信、悌、礼、義、和…など、
『論語』には、漢字一字で表される儒教独特の用語が頻出する。
これらは本来、日本語には存在しなかった概念であるため、訳すことは難しい。本書では、これら独特な用語を以下のように訳した。
【道】=道(*儒教の基本的な概念であるため、原文のままとしました。)
【仁】=仁(*儒教の基本的な概念であるため、原文のままとしました。)
【孝】=親孝行をする
【信】=信頼を裏切らない・信頼される
【悌・弟】=目上の人を気にかける・目上の人や年長者に気をつかってあげる
【礼】=儀礼、礼義・礼節、作法など。
【義】=大義
【和】=和(*聖徳太子で有名な“和を以て貴しと為す”の“和”であるため、原文のままとしました。)
【恭】=人に敬意を払う
*この訳の著作権は、本ノート投稿者に帰属します。