HSPと占星術 その3.サイン(星座)

占星術では以下のようなホロスコープを使いますが、外側の円の中にあるカラフルな記号の事を「サイン」と呼んでいます。

占いに使われるホロスコープ(出生図・ネイタルチャート)

上の図は私のホロスコープとなっています。

例えば画面の中央円左辺りに"ASC"と書かれていて、それが獅子座( ♌ ←このマーク)の孤の部分に向かって線が伸びていますね。これは「ASCは獅子座を表している」と読み取れます。

このサイン示す数や量によって、自分がどのような振る舞い・行動傾向になるのかと判断することができます。

太陽と月のサインがカギ

HSPとの関連を示す前に、前回書いた天体との関連について書いておきます。

「その人がどういう人なのか」について最も強く表れるのは、太陽と月のサインです。太陽は「その人らしさ・目的意識」、月は「欲求・くつろぎ・手段や方法」を表すと前回書きました。

太陽は表向きで「自分は〇〇ってのを目指してるんだ!」と一国の王様の様に振舞い、月は「では△△という方法で実現させましょう」と太陽をサポートするようなイメージです。

この両者のサインが、例えば「感受性が強く出るサイン」だったらどうでしょうか?

外面は感情に寄り添い、内面も相手を受け入れ共感する。このようなサインがあると、その人は「共感力・受容力・感受性が強い人」と大雑把ですが見ることができますね。

勿論、他の要素も関係してきますが、この2つの要素で「あ、この人敏感で繊細な人なのかも」と想定が可能です。

HSPと関連が見られるサイン5選

それではここから、具体的にどの星座が感受性・敏感さに優れているのかを記述していきます。

今回は5つご紹介しますが、これら以外にも関連がありそうなサインはありますので、それはまた番外編として後々書こうと思います。

各サインの隣に表示はそれぞれ、英語表記と実際のホロスコープで表記される記号になります。

1.魚座(Pisces:♓)


魚座のサインはとても不思議なサインです。おおらかであらゆる物事をスポンジの様に吸収する性質があり、まるで聖母のような広さを持つのが特徴的です。

また夢の中に首を突っ込んでいるような、常に揺らぎがあるようなサインです。とても繊細で心が不安定になったり、人のお願いを断れないなど受け入れすぎてしまうんですね。

魚座は木星と海王星の影響を受けています。海王星は無意識・直感・インスピレーションなどの意味がありました。因みに、木星は「幸運・拡大・チャンス」を表します。

何もかも受け入れてしまうという点が、HSPの過敏さに近いものを感じます。もし月が魚座のサインの場合、意識せずとも何もかも受け取る性質となり、非常に疲れやすい体質として表れます。

また芸術性・創造性にも優れていますので、総合的に見てもHSPとの関連はかなり深いと考えることができます。

2.蟹座(Cancer:♋)

蟹座のサインは12星座の中では最も感情面を意識しています。前述の魚座と比べると、魚座が「全ての母親」ならば、蟹座は「集団の中の母親」といったイメージです。

直感や感性よりも感情を重視し、献身的な振る舞いをします。性質的には魚座と似ているのですが、積極的に人に働きかけて自分に共感してくれる仲間を探します。逆に「あ、この人合わない」と思ったらすぐに切り捨ててしまいます。

蟹座は月の影響を受けています。月というと、昔から「女性の象徴」としても捉えられており、重要視されてきました。生理周期や感情の変化などは、この月の周期(約29日)から来ているともいわれていますね。

対象範囲は限定されますが、感受性や共感力の強さは魚座に劣りません。感情的な繊細さや過敏さも当然強く、過敏になりやすい傾向があります。

ただし前述の通り、合わないものをはじく性質がありますので、サインとの組み合わせによってはそれほど気にならない性質を取ることもあるでしょう。

3.蠍座(Scorpio:♏)

蠍座は深い繋がりと欲していて、強さと忍耐力を兼ね備えたサインです。限界を追い求めたり、本当の欲求や複雑な知識を追い求めています。

感受性・情感などの特性に加えて、直感にも優れており、言葉にならないような深層心理からのメッセージを受け取ることもあります。洞察力は12星座中トップクラスなのですが、そこから逆に考えすぎたり深読みしすぎたりすることもあります。

情熱的で激しい情動性を持っており、内には強い欲求を秘めています。こうした思いの強さは、HSPの共感力・感受性の深さと通じる所があります。人の行動や感情にも敏感に反応します。

こうした行動をするのは、火星と冥王星の影響を受けているためです。特に冥王星による影響は非常に強く、力をコントロールしずらいためしばしば気持ちを抑え込んでしまったり、時には感情が爆発して強い影響力を与えます。

例えるなら、神秘的な地底湖です。出会った人を癒し、深い部分から理解して変化させていくサインです。

4.乙女座(Virgo:♍)

乙女座は細やかな配慮が出来るサインで、謙虚さと誠実さを持って人の為に動く性質を持ちます。

これまでのサインは感情面から寄り添う性質がありましたが、乙女座は地に足ついて柔軟に人の要求に応えていきます。洞察力や細部にこだわる部分があり、こうした点がHSPとの関係性が考えられます。

感情的な共感力はないのですが、相手の為になりたい一心から様々なことを考えます。持ち前の分析力や知的好奇心と自身の感性を合わせて行動するので、HSPに通じるものがありますね。

乙女座は繊細で洞察力があり、細部に敏感な性格を持ちます。HSPと乙女座は注意深さや洞察力の共通点があり、感性の面で繋がりを感じることができるかもしれません。

水星が乙女座を支配しています。水星は知的活動全般を意味します。思考力、発想力、コミュニケーション、読み書き、聞く力などです。

感性的な面から見ると、HSPと当てはまる部分がいくつかありますね。

5.射手座(Sagittarius:♐)


射手座は冒険心があり、理想を追い求めて広い世界へ目を向けるサインです。精神性が高く、哲学やスピリチュアル、教育などにも興味を持ちやすいです。

積極性がありつつも柔軟でおおらかな性格、大雑把な面もあります。HSPの中でもHSS型HSPやHSEの方にこの傾向が見られるでしょう。外向型ってことですね。

環境の変化に応じて力を調整して対応し、自分の直感や感じる事に従った行動を取ります。感情面からではないというのは、乙女座と同じですね。勢いでいえば、いて座の方が確実に上です。

射手座に影響を与えているのは木星。拡大やおおらかさ、幸運などを表していて、射手座の懐の広さを象徴しています。少しラフな面があり、細部に目が届きにくいのが欠点です。

まとめ

今回はHSPと関連がありそうなサインについてご紹介しました。

実際はホロスコープを見てみないことには分からないことなのですが、自分の生まれ星座(=太陽星座)は分かると思いますので、参考になればと思います。

詳細について気になったら、以前の記事で紹介したおすすめのホロスコープ作成サイトで作ってみましょう。太陽と月だけでも見てみて、自分はこんな感じなんだなーと想像してみましょう!

勿論、上記以外の組み合わせを持つHSPの方もたくさんいらっしゃるでしょうから、一つの指標として捉えてください。

おまけ 水のエレメントについて

今回紹介したサインのうち、魚座・蟹座・蠍座は「水のエレメント」というグループに属しています。

サインは幾つかの区分けがされているのですが、水のエレメントは感情や内面を重視した行動傾向を取ります。物事を受け止め、一つにまとめる性質があります。

上記3つのサインはいずれも内面を重視しつつ気持に寄り添うわけですが、違いがあるとしたら

蟹座→活動的な水のサイン。行動力があり活発に働きかける。

蠍座→固定的な水のサイン。安定や継続力がある。

魚座→柔軟的な水のサイン。変化に適応し、柔軟に対応していく。

このような違いがあります。

似たような説明や重複する部分がいくつかあったため、おまけとして説明しました。

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