HSPと占星術 その2.天体


椎名恋子です。
今回は占星術の中で最も重要な「天体」と、HSPに関わっていそうな要素との関連について書いてみたいと思います。

ざっくりした概要:天体って何?


太陽系に存在する惑星・衛星・小惑星の事をまとめて天体と呼んでいます。占星術では主に、地球を除いた水星~冥王星までの各惑星、太陽、月を扱います。

天体は一言で説明すると「役者」です。

太陽はこうして、水星はこうして、木星はこうして・・・と、それぞれの天体が演じる内容は決まっています。

例えば月であれば「感受性・無意識の欲求」を表し、自分が自然と気持ちが落ち着くような行動を取るのです。火星は「積極性・攻撃性」を指し、自分とアピールしたり起こった時の反応などを取ります。

つまり、人間の中には「10個の天体」という「10人分の違った役者が存在している」ということになります。

そこにサイン(どのように/How)や、ハウス(どこで/When)といった要素が加わることで細かい意味を持つようになりますが、それはまた別な機会に。


HSPに関連がありそうな天体


天体について簡単に説明した所で、本題に入ろうと思います。

と、その前にHSPの特徴について先にまとめておきますね。

感覚処理感受性を提唱した臨床心理学者のエレイン・アーロンは、HSPはDOES(ダズ)という4つの特徴によって、特徴づけられると説明しています。DOESとは、4つの特徴の頭文字を合わせたものです。

D
epth of Processing:物事を深く処理する(不慣れな状況に置かれると一度立ち止まって指さしを確認する)
Overstimulated:刺激に圧倒されやすい
Emotional Reactivity and High Empathy:共感的、感情的な反応が高まりやすい
Sensitivity to Subtleties:些細な刺激にも気が付きやすい(刺激に対する閾値が低い)

HSPとは?特徴やチェックリスト、無理なく仕事を続けるための対処法を解説【専門家執筆・監修】| LITALICOワークス https://works.litalico.jp/column/mental_disorder/018/

上記の説明を踏まえた上で、当てはまりそうな要素について見ていこうと思います。

1.太陽(Sun)

太陽は「その人らしさ、他者に与える力、目的意識」を意味します。自分から進んで動き、こうなりたいという思いを人に与える力があります。太陽が自ら光を発して、様々な惑星を照らしている様から、周囲を明るく照らす存在とも考えることができます。

自分の感性や考えを元に行動したり、内省的な特徴があるHSPさんには、太陽の存在は大きな影響を与えていると考えられます。

今後書く予定の「サイン」や「アスペクト」との組み合わせによって、より際立った特徴が持つことになります。

占星術の中でも、最も重要な要素の一つです。

2.月(Moon)

月は「無意識的な欲求、くつろぎ、(そのための)手段・方法」を意味します。本能的に欲する事や、「こうしてる時に落ち着く」といった心が喜ぶ要素を教えてくれます。太陽が表側なら、月が裏側を表します。

子供の頃を想像してみてください。子供は無邪気で自分がやりたい事だけを行いますね。月は生まれてから大体7歳頃までに「こうしたい、こうありたい」と言う欲求が発達します。

HSPの方は、感情面については特に繊細で反応しやすい傾向にあります。

今後書きますが、アスペクト(≒実際の反応パターン)との関連性は特に強いとみております。刺激を求める・疲れやすい・共感を得やすいなどの特徴は、自分の無意識の欲求から来ている可能性が考えられます。

3.金星(Venus)

金星は「愛情・興味や関心事・楽しみ・センス」といった意味があります。

月にも似たような意味があるのですが、こちらは「能動的な欲求」になります。自分から進んで関わって悦びを覚える要素、と考えられています。

感受性が高いということは、創造性・美の感性・人との関係性と繋がりがあると考えることができます。HSPはクリエイティブさに優れている傾向もありますから、関連は深いでしょう。

月と同様にアスペクトを組んでいると、自身の感性や創造性が向かう方向も定めやすいでしょう。

4.海王星(Neptune)

海王星は「理想・無意識・インスピレーション・夢」等の意味を持ちます。

ふわふわとして実態がないけれど、確実にそこにある存在。今で例えるなら「仮想現実(バーチャルリアリティー)」のような存在です。無意識は非常に広大な世界で、普段私たち考えている事は無意識の1割程度しかないとも言われているようですね。

HSPは直感的な洞察力を持ち、非言語的な情報や深層意識のメッセージを受け取る能力があります。海王星はこの直感や洞察力を強化し、HSPの直感的な能力をより深める可能性があります。

また内側の自分や感情を豊かに表現することもあります。海王星は創造性と表現力を刺激し、HSPの芸術的な才能や創造的な表現力を促進する可能性が考えられます。

5.冥王星(Pluto)

冥王星は「強い欲求、こだわり、深い探求、強制的な変容」等を意味します。

かつては太陽系の一番最後の惑星として数えられていましたが、準惑星に降格され見聞きする機会は少なくなりました。しかし、占星術における冥王星というのはとても強いエネルギーを発しています。

HSPとの関係性については「深い探求・変容」の部分です。特に、外向型HSPやHSS型HSPなどの方には見られやすい傾向かと思われます。常に探求し続けて限界を求めるあまり疲れやすい、そんな方はこの冥王星が関係している可能性があります。

6.ケレス(Celes)

ケレスは火星と木星の間にある小惑星で、「養育者、無償の愛」という意味があります。

親が子に与える無償の愛のようなものだと考えて頂ければ大丈夫です。しかし愛を与える対象は子供に限らず、他人や動植物の全てに及びます。非常に広い意味での愛を表しているのですね。

小惑星のため他天体に比べて影響力は低めですが、自己犠牲や他者への思いやりという部分がHSPと関連している可能性が考えられます。

このケレスの影響が強い場合、相手への共感力の強さから奉仕精神に溢れ、慈しむ心が非常に強く出る事でしょう。


まとめ

今回は天体とHSPとの関連性について、私の意見を述べてみました。これらの情報は、自分だけでなく色々な方のデータを参考に作成いたしました。

HSPは人の特性なのですが、生まれつきということは占星術による考え方もありなんじゃないか、と思ったのが事の発端です。実際に人を占ってみると、上記の天体について見ていった際に感受性や深い思考力との関連が見られたがいらっしゃったんです。

占いをやっている身ですが、改めて「不思議だなぁ」と思います。

今回は天体だけですが、今後紹介していく「サイン」「ハウス」「アスペクト」によって更に詳細な情報として見られると思われます。

ここまで閲覧いただき、本当にありがとうございました。

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