HSPと占星術 その5.アスペクト

椎名恋子です。

今回はアスペクトについて書いていこうと思います。アスペクトというのは「実際の反応・行動の傾向」を意味していて、かなり具体性を帯びた要素です。

天体という「役者」、サインという「傾向」、そしてハウスという「場所」。ここまででその人の傾向について考えることは十分可能なのですが、「じゃあ具体的にはどうなるの?」を見るとその人らしさが色濃く見えてくるようになります。

見る部分はこれまでとほぼ同じです。内面・感受性・直感・表現力に関する部分についてですね。水のサインや月・海王星・冥王星によるアスペクトには特に注目していきましょう。

アスペクトの種類について

アスペクトと言っても複数の種類があります。簡単にですが、あらかじめ説明しておきますね。大きく「ハード」と「ソフト」の2種類に分かれていて、様々なアスペクトがあるのですが、今回はメジャーなものをピックアップします。

ハードアスペクト


困難、試練、抑圧などマイナスの意味を取る場合が多い。各天体の意味が強く表れる。変化を促したり、挑戦的な姿勢を取るなど、使い方次第で自身を成長させることができる。

ソフトアスペクト


調和が取れていて、才能・長所として表れる。意識せずに能力を発揮できる傾向にあるが、自閉的で変化を感じにくいので、エネルギーが滞りやすい。

具体的なアスペクトの種類(メジャーアスペクトのみ)

コンジャンクション(ハード)

二つの天体が交じり合い、1つの意味として強いエネルギーを放つ。アスペクトの中で最も強い影響力があり、切り開く力や新しい視点を持てる。主観性が強く無自覚に出る傾向があるため、制御が難しくなります。

オポジション(ハード)

2つの天体が互いに180度の位置にあり、意識している状態。相手に対して力を発揮する傾向にあり、真逆の性質を持つサインの力を発揮しようとすします。敵対意識を持つこともあり衝動性はあるものの、チャレンジする姿勢を持つことができるアスペクトです。

スクエア(ハード)

2つの天体に働く力・サインの持つ性質がスイッチの様に切り替わり、不和が起こりやすい。緊張感は非常に強く、一方を意識すると一方がおろそかになりがち。時間や場所問わず、突発的に働くのが特徴です。

トライン(ソフト)

最も調和のとれたアスペクトで、湯船につかっているような心地いい状態を表すアスペクトです。コンジャンクションと同じで意識せずとも発揮できる能力で、こちらは才能として考えることも出来ます。安定性がある一方で閉鎖的な面が強く、新しい考えや挑戦する意識が表れずらくなります。

セクスタイル(ソフト)

二つの天体がバランスよく作用しあって、お互いをサポートしあうような関係性が表れます。人に対してもサポートの関係性が表れる傾向にあります。また要求に応える力もあり、場に適した能力を発揮していく事が出来ます。性質や毛色が違う天体との調和になるため、環境内で自分を積極的に出していく事が大切です。


HSPと関係が考えられるアスペクト5選


それではここから、繊細な方々に見られそうなアスペクトを紹介していきます。以下のアスペクトがなかったとしても繊細さ・敏感さが表れる方がいますので、ご留意ください。

またHSPが持つ感受性・洞察力・細やかな配慮などのプラスイメージな能力も考慮した上で書いていきます。

1.月と海王星のアスペクト

繊細さや優しさが際立ち、慈悲深い感性が表れますが、夢見がちで不安定な面が多く、ハードアスペクトを組んでいると内面の脆さが際立ちます。

HSPの方が持つ共感力や感受性との結び付きは、特に強い関係性がありそうです。またこのアスペクトが更に別な天体とアスペクトを組んだ場合、より意味合いが強調されるでしょう。

感性の境界線が曖昧になりやすいとも、安定性の無さに繋がります。自分が思った事と現実て起きている事の不和で混乱したり、現実逃避という形で現れる事もあります。敏感さも相まって、その場から離れたくなることも。

感性・内面世界全体に影響を与えている可能性が考えられますね。

2.月と冥王星のアスペクト

感情の深さ・内面の変化・極限の心理状態などを表します。感情が冥王星による影響を受けているイメージで、心理状態に大きな影響を与えます。

ソフトアスペクトの場合は気持ちの切り替えや豊かな感情などいい方向に出ますが、ハードアスペクトの場合は激しさに振り回されたり、抑圧的な感情になることがあります。外からの強い影響も受けやすくなるので、敏感な感性を持つことになるでしょう。

どちらの場合も限界になるまで感性を発揮する傾向にあるので、時には心を休めてスペースを空けておく事を心がけましょう。

3.金星と海王星のアスペクト

感性・芸術性やセンスが直感・インスピレーションと結びつき、柔軟な表現力として表れます。HSPの方は独自のセンスを持っている事が多いため、こうしたアスペクトの形成も考えられます。

好きなことや恋愛観・快楽を覚える事柄に対して理想を描く傾向があります。リラックスしていて落ち着いた感覚は出ますが、感性の不安定さも目立ちます。月と海王星のアスペクトとの違いは「無意識的な感性が月、意識的な感性が金星」です。

HSPとの繋がりを考えた場合、芸術性やセンス・直感といった能力との結びつきが考えられます。


4.太陽と月のアスペクト

こちらは総合して「自分らしさ」を表す、最も重要なアスペクトです。意識と無意識のバランス、人間関係、目標達成のイメージなど、自分らしさを象徴するアスペクトとも言えます。

こちらがハードアスペクトを組んだ場合、表現力や感性に大きな影響を与えます。双方のサインの特徴が色濃く反映されますから、例えば水のサイン同士の場合は強い感受性・共感力を持つことになるでしょう。ソフトアスペクトの場合でも、繊細さを受け入れやすくなる場合があるため、表と裏のバランスが大切になってきますね。

5.水星と海王星のアスペクト

思考やコミュニケーションに、直感性・創造性が加わって豊かな表現力を発揮に繋がります。夢や理想を、知性を駆使して形にしていきます。

感受性の高い人々は、独創的な考え方や直感的な洞察力を持つことが多いです。ハード・ソフトどちらにしても、固有能力として表れてくることがありそうです。

例えばスクエアを組んでいると、逆に思考が曖昧になったり言語表現が不和っとして伝わりづらいなどの影響も考えられます。良い面よりも悪い面の方が出やすい海王星ですから、実際は活かしづらいパターンですね。

まとめ

アスペクトという観点から、HSPについて見てみました。実際の占いで見られた傾向を今回ご紹介したのですが、まだまだ関連があるアスペクトは多いでしょう。

何度も書いておりますが、月・海王星・冥王星は内面との関わりが強いので、ほぼ全てのパターンで繊細さにつながるのではないかと見ています。極論に近いですが、1つの推論として挙げておきます。今度の占いの中で、意識して見ていく予定です。

今回も閲覧いただき、ありがとうございました。


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