お知らせと補遺
お知らせ
稀風社の6月新刊『bouquet, 2020』に、小峰さちこ「「スイミング・スクール」を読む」を寄稿しています。2020年7月のあいだにかぎりBoothで頒布されているらしいです。
あと、正誤的なやつ
補遺1
書いた文章のなかでふみがわさんのブログ記事の内容について言及し、それについてご本人からコメントいただきました。
以下、そのコメントについてのコメントです。
補遺2
RTの内容など含め、その他の思ったこと
補遺3
校正したときのやりとりのなかで書いたこと。夜・人工の明かりと昼・自然の明かりみたいな対比のようなものを見ているという話。
この連作における「明るさ」はただの明るさではなく、夏というモチーフの内部に配置された「明るさ」であるという点で意味を帯びていると解釈しています。「工事中の白い壁まぶしく光る」の一首のなかに季節が夏であることを決定づける語句はありませんが、ひとつの連作が時系列順に短歌を配置しているという読み方を採用するならば、たとえば「夏はもうすぐ終わってしまう」という一首よりも手前に配置されたこの歌が夏の歌であると解釈することは不自然でないと考えます。また、思い込みに近い連想であるため本文では触れなかったことですが、原爆忌に象徴されるように夏をイメージさせるものである「核」による人工の光が具象としてのほんとうの姿を照らすもののメタファーであることからも、その対比としてこの「明るさ」が夏の日差しという自然光であることは重要だと思います。
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