一般社団法人レジリエンス協会 しなやかな社会研究会
この連載は、事故や災害など突発的な危機が発生した際にどう対応すべきかを、架空の地域サッカークラブが危機に直面したというストーリーを通して、危機対応のポイントを国際規格 ISO22320に照らして分かりやすく紹介していきます。 新建新聞社 リスク対策.comにて当研究会が連載中の記事(https://www.risktaisaku.com/category/rj-tashiro/)を、同社の許可を得て転載したものです。
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまったため、紅葉山FCでは他の利用団体や様々な関係者の協力も得ながらグラウンドの利用再開を目指しています。自治会長の藤田氏を通して近隣住民の方々に状況を聞いた結果、苦情の原因となった迷惑行為が、今後グラウンドを利用しないフットサルグループのものである可能性が濃厚となりました。しかしながら住民の中には、たとえフットサルチームが原因だったとしても夜間利用はやめてほしい、という意見もあるようです。
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまったため、紅葉山FCでは他の利用団体や様々な関係者の協力も得ながらグラウンドの利用再開を目指しています。しかしながら、苦情を訴えた住民が誰なのかは分かっておらず、一方で苦情の原因となった騒音や迷惑駐車に関しては、紅葉山FCや野球チームの中で心当たりのある人がいないため、いまだに事実関係の確認すら出来ていません。 住民からの苦情を直接聞いたという自治会長の藤田ともようやく面談できたのですが、
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまったため、紅葉山FCでは他の利用団体や様々な関係者の協力も得ながらグラウンドの利用再開を目指しています。これまで野球チーム、地元のサッカー協会、さらには商店会の理事長にも会って、多様な観点からの意見に耳を傾け、協力関係を築いてきました。一方、渉外担当の近藤が調整してくれたおかげで、近隣住民からの苦情について事情を知っていると見られる自治会長の藤田とようやく会えることになり、高宮と近藤が藤田の
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまったため、他の利用団体の協力も得ながらグラウンドの利用再開を目指しています。ところが苦情の原因がはっきりしないために利用再開のめどは立っておらず、このままでは再来月にこのグラウンドで開催する予定の公式戦ができなくなってしまいます。 そこでサッカー協会のアドバイザーに助言を求めたところ、毎年の公式戦には地元の商店会が関わっていることが分かりました。毎年恒例の公式戦が開催されないとなると、地元
首都圏の某市で活動している地域サッカークラブ「紅葉山FC」は、毎週木曜日の夜に市営グラウンドで練習していますが、近隣住民から迷惑駐車や騒音などの苦情があったため、4月はじめからグラウンドが使えなくなってしまいました。紅葉山FCとしては苦情の原因に全く身に覚えがないものの、このままでは練習ができないばかりでなく、このグラウンドで2カ月後に予定されている県サッカー協会主催の公式戦ができなくなってしまいます。 高宮監督が中心となって、何とか別の練習場所を見つけて活動を続けながら事
首都圏の某市で活動している地域サッカークラブ「紅葉山FC」は、毎週木曜日の夜に市営グラウンドで練習していますが、近隣住民から迷惑駐車や騒音などの苦情があったため、4月はじめからグラウンドが使えなくなってしまいました。紅葉山FCとしては苦情の原因に全く身に覚えがないものの、このままでは2カ月後に控えている公式戦に向けての練習ができません。 高宮監督が中心となって、同様に市営グラウンドを利用している野球チームやフットサルグループと協力しながら事態の収拾を図ろうとしていますが、野
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまいました。まだ状況がよく分かっていないものの、他の利用団体が苦情の原因となっている可能性があるため、これまで交流のなかった他の利用団体と連絡をとり始めました。 翌日の4月7日(火曜日)、高宮監督は、野球チームとフットサルグループの代表にそれぞれ連絡して、市営グラウンドの利用再開に向けて協力を呼びかけました。 野球チームの代表である松嶋は、高宮監督からの呼びかけに対して好意的でした。野球チ
紅葉山FCが利用している市営グラウンドが、近隣住民からの苦情によって使えなくなってしまいました。まだ状況がよく分かっていないものの、他の利用団体が苦情の原因となっている可能性があり、事態の収拾には時間がかかりそうです。 6日(月曜日)の夜、紅葉山FCの幹部メンバーが再び、会計担当の沢崎の事務所に集まりました。この日はまず近藤から、市役所を訪問して聞いてきた結果が報告されました。 近藤(渉外担当):今日また市役所に行って担当の日吉さんと会ってきたんだけどね、今日は上司の方が
紅葉山FCは毎週木曜日の夜に市営グラウンドで練習していますが、市から唐突に、グラウンドの利用を自粛するようにとの連絡を受けました。原因はグラウンドの近隣住民からの苦情のようですが、メンバーには心当たりがありません。一方で2カ月後には県のサッカー協会の公式戦が控えているので、早急に事態を収拾しなければならないのですが......。 4月3日(金曜日)に紅葉山FCで渉外を担当している近藤が、市役所で市営グラウンドの運営を担当している、スポーツ推進課の日吉に電話しました。 近藤
首都圏の某市では、紅葉山商店会の会員を中心としたサッカー愛好者による地域サッカークラブ「紅葉山FC」が活動しています。メンバーは酒屋を経営している高宮監督をはじめとする14名で、小規模ながら県のサッカー協会にも加盟しています。また、試合があれば応援に駆けつけてくれるサポーターも増えてきました。 現在は2カ月後に控えている公式戦に向けて、毎週木曜日の夜に市営グラウンドで練習していますが、4月1日の水曜日に、その紅葉山FCで渉外を担当しているコンビニ経営者の近藤から、高宮監督に
一般社団法人レジリエンス協会「しなやかな社会研究会」の活動に関するnoteです。 当研究会では、災害や危機に強いしなやかな社会の実現を目指し、危機対応力を向上するために活用できる国際規格等の普及啓発に取り組んでいます。 しなやかな社会研究会 座長 爰川 知宏(東京国際工科専門職大学)