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【神社巡り】三峯神社

2023年11月4日
 秋です。
 埼玉県秩父 三峯神社に参拝してきました。
 人里離れた標高1100メートルの山の上にあるためアクセスが悪く、簡単には参拝できない神社です。そのためか、関東のパワースポットとして、ちょっと有名な神社です。
 イザナギ、イザナミが主祭神として祀られている古社です。
 実際に神社に来てみると、広大な山林を抱く納得の聖域でした。

登拝 オオカミ


三ツ鳥居

 食事処、お土産屋さん過ぎると、いきなり、私のお目当て"三ツ鳥居"です。
 三輪鳥居とも呼ばれる形式で、奈良県大和一ノ宮の大神神社(おおみわじんじゃ)が有名です。先日、大神神社に参拝したところ、コロナ対応のため残念ながら拝見することができなかったので、今回はようやく出逢えた感じで嬉しかったです。


三ツ鳥居

 いままで東京墨田区の牛嶋神社、尾張三輪神社の三ツ鳥居を見てきましたが、ここ三峯神社が最も堂々としていて立派な鳥居でした。

オオカミ 大神

 三ツ鳥居の脇には、狛犬ではなく、狼が出迎えてくれます。
 神社には、けんぞく"眷属"と呼ばれる鳥獣が神様に仕えています。
 春日大社の鹿
 北野天満宮の牛
 伏見稲荷大社の狐
 熊野大社の烏
などが有名ですが、ここ三峯神社の眷属は狼です。
 細細身の造形は、ちょつと奇妙で、個人的には見慣れた普通の狛犬さんの方が可愛くて好きかな。
 三ツ鳥居の別名は、三輪鳥居
 三輪とは、大神神社(おおみわ)
 大神(オオミワ)は、オオカミ
 なんとも面白い言葉繋がりです。

狛犬ならぬ狛狼


 古来、日本人は生態系の頂点にいる狼や熊を神として崇めてきました。強いものへの恐怖、畏怖の思いからでしょう。日本狼は残念ながら絶滅してしまいましたが、ヒグマやツキノワグマは現在の日本最強獣ではないかと思います。身勝手な想いですが、あまり近くで出会いたくないものの、山のどこかにちゃんと生息していて欲しい存在です。

神仏習合・廃仏毀釈

 鳥居を過ぎて表参道を進むと、左手に隨神門という立派な門が見えてきます。どう見ても寺の山門で、妙な違和感を感じますが、実は大昔、仁王像があったそうです。

隨神門
隨神門

 日本の歴史上、神仏習合、廃仏毀釈というムーブメントがあります。奈良時代に伝来した仏教と元々の神道が一緒になるのが神仏習合。逆に、明治維新には神道と仏教を分離したのが廃仏毀釈です。ここの仁王像も明治新政府によりなくなったようです。

拝殿 講

 いよいよ拝殿でお参りです。
 日光東照宮のように色彩豊かな彫刻が施された豪華な社殿です。
 境内の至る所に、何某講による寄進と書かれた札や刻印があります。とても多くの講の名が見られ、盛んな三峯信仰の一旦が垣間見えます。

拝殿
拝殿


紅葉

 四季を感じることは、それだけで幸せになります。今回たまたまですが、思いもよらず美しい紅葉に出逢えて、とても良い充電できました。やはりパワースポットですね。
 近くの道の駅で売っていた渋柿を買って、現在、干柿を作っております。上手くできるかとうかとても楽しみ楽しみ。

三ツ鳥居と紅葉
土産屋の軒下の吊るし柿
緑黄赤のグラデーション

パワースポット

 ここ三峯神社は人気パワースポットのようで、御神木に掌を翳す人々が行列をつくっていました。私は、正直このノリが苦手なのですが、一方で、神社巡りをしていると時々不思議なことが起こります。
 聖域に入ると体調が良くなります。
 私は高血圧もちで、日頃は偏頭痛、肩凝り、耳鳴り、息切れとととに過ごしているのですが、神社の神域に身を置くと身体中の細胞が生き生きしてきて、血液が流れ始めるのが自覚できます。
これまで、この体験を特に強く感じた場所は、
・伊勢の神宮、月読宮
・信州の諏訪大社
・京都の下鴨神社
です。
 そして、ここ三峯神社でも、鳥居を潜って神域にはいると頭痛が消え、血の巡りが格段に良くなるの分かります。不思議なものです。目には見えない"気"、森林浴、マオナスイオンなんでしょうかね。

広瀬ダム

 途中、富士川水系の笛吹川にある広瀬ダムに寄ってきました。山梨県施工で昭和50年に完成した治水ダムですが、紅葉が美しいのと、あまり見かけないロックフィル形式に心奪われます。
 約50年の年月は、石積みをいい感じで風化させて、周辺の素晴らしい景観に馴染んでいるような印象を受けました。このような土木構造物は大好きです。

奥秩父の山々
ロックフィルダムの石積み
駐車場脇の紅葉

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