優駿牝馬

第84回 優駿牝馬[GⅠ]  

5月20日 東京11R GⅠ  芝2400㍍ (左)18頭 予報:晴れ

  1. コース形態とラップ

  2. 出走馬

  3. データ要素

  4. 展開予想

  5. 予想


1.コース形態とラップ


 スタートはスタンド前からで、川田がスタートするまでは静かにして欲しいと言っていたので、テンションが上がりやすいポジションからのスタートではあります。坂の途中からですが、ペースにそこまで関与するほどの坂ではありません。スタート後の坂をちょっと上ると平坦が1コーナー過ぎまであり、2コーナーから向こう正面真ん中までは緩い下りが続きます。残り1200m地点で再び上り、そのあとすぐに残り800mぐらいまでを下ります。そこからは緩く上りながら、最後の400m~200mを一気に駆け上がり平坦を走りゴールです。

 文字ばかりで分かりにくいですが、前半部分は下りが多く、勝負所で登りがあります。これだけ見るとペースは上がりそうなのですが、ラップから見ると後半の方がペースは速く上り勝負のレースとなっております。
 3歳牝馬で、まだ長距離を経験している馬が少なく、各馬最後に余力をどれだけ残せるかわからない状態だからだと思います。


過去10年のラップ


平均ラップ



 

2.出走馬


1枠1番 ラヴェル 牝3 坂井瑠星
脚質:差し 父キタサンブラック 母サンブルエミューズ

前走桜花賞11着。後方待機のラヴェルには展開は向かなかったがそれでもリバティアイランドは差し切った。3走前のアルテミスSではリバティアイランドに勝っているが、直線スムーズのラヴェルと追い出し遅れたリバティアイランドでクビ差まで最後詰められた。結果として桜花賞で力関係がはっきりしたか。ただ競馬場が合わなかった可能性もあり、東京コースに戻り末脚を繰り出せる直線になれば。

1枠2番 ライトクオンタム 牝3 田辺裕信
脚質:差し 父ディープインパクト 母イルミナント

前走桜花賞8着。中団でレースを運び、前残りの中で馬場傾向は向かなかった。前々走のG3シンザン記念は外伸びの馬場を外から差しての勝利でトラックバイアスに恵まれた。今回はディープインパクト産駒のラストクロップで期待したいが…馬券候補の3列目まで。

2枠3番 キタウイング 牝3 杉原誠人
脚質:差し 父ダノンバラード 母キタノリツメイ

個人的に不気味な1頭と思っております。前走は17番手で前残りな桜花賞では出番が無しではあったが、末脚は強烈な物を持っていると思う。内が開ければ突っ込んで来ても。

2枠4番 キミノナハマリア 牝3 三浦皇成
脚質:先行 父ハービンジャー 母シャドウマリア

前走G2フローラSで11着と敗れているが、道中は外を回り、直線では進路が狭くなるシーンもあったため、スムーズならもう少し着順は上だったかも。先行が出来るが、折り合いがイマイチ。かつ鞍上が三浦皇成騎手。ここでG1制覇は無いと思う。

3枠5番 リバティアイランド 牝3 川田将雅
脚質:差し 父ドゥラメンテ 母ヤンキーローズ

単勝断然人気のリバティアイランドですね。妙味を考えると少ないですがなんせ前走の桜花賞の殿一気は痺れました。内前有利の馬場で後方から外を回して追い込み1着。ハープスターを思い出した。
前々走の阪神JFでも内が伸びる馬場を外からズドーン。これまた能力が違いすぎました。
最後の直線はスムーズに外へ持ち出せるかどうか。持ち出せたら間違いなく差して来ると思われます。
内枠に入り、他馬から蓋をされた時には追い出しが遅れ、アルテミスSの時みたいに差し切れず。となる可能性もあり得ますが...。リバティアイランド対残り17頭といったところでしょうか。

3枠6番 ゴールデンハインド 牝3 菅原明良
脚質:逃げ 父ゴールドシップ 母オレゴンレディ

前走G2フローラSを勝ちましたが、スローペースの内前有利な馬場での勝利。前走ほど上手くは行かないか。ただ父はゴールドシップでスタミナもあり、ゴールデンハインド自身も2000mのフローラSを勝っているため距離に関しては問題ないだろう。イメージ的には瞬発力勝負よりも持続力や馬場が渋った方が良いか。

4枠7番 ヒップホップソウル 牝3 津村明秀
脚質:差し 父キタサンブラック 母ダンスファンタジア

名前がリズミカルでいいですね。
前走はG3フラワーC2着。外有利のなか、外から差したので着順以上には評価は出来ず。メンバーレベルも上がるため力足りないか。

4枠8番 レミージュ 牝3 荻野極
脚質:逃げ 父キズナ 母バイコースタル

前走負けすぎ。さすがにメンバーレベル上がってどうか。

5枠9番 コナコースト 牝3 D.レーン
脚質:先行 父キタサンブラック 母コナブリュワーズ

桜花賞2着だったが道中は番手で進み、内前有利だった馬場を考えると着順よりも評価を下げるべきか。仕上げに関しても、桜花賞を標準にしてきた感じがし、今回は上積みがあまり期待できない。鞍上も世界の名手だが、短距離の方が得意そうなので軸にはしずらい。
堅実な末脚があるため折り合いがつけば。

5枠10番 ソーダズリング 牝3 武豊
脚質:差し 父ハーツクライ 母ソーマジック

前走G2フローラSで2着。内前有利の馬場で2番枠から先行し展開向いたので着順以上には評価できない。好位からも末脚を使えるが、他馬を圧倒するほどではない。父ハーツクライは産駒成績がオークスで悪いので入れても紐まで。人気程。

6枠11番 ミッキーゴージャス 牝3 戸崎圭太
脚質:先行 父ミッキーロケット 母ミッキークイーン

前走は条件戦。前残りで3番手追走の為評価はそこまで。メンバーレベルが上がる今回は通用すかどうか。

6枠12番 ハーパー 牝3 ルメール
脚質:先行 父ハーツクライ 母セレスタ

鞍上は2400mの距離がめっちゃ得意のルメールさん。
前走の桜花賞では4着ではあったが力差は無いと見る。前々走のクイーンCでは良いレース運びでロスが少なく展開が向いた感じはするがレースレベルは高く、勝利している点で評価〇
クイーンCのレースからも加速は一気にというタイプではなく。徐々に長くのタイプ。長い直線の東京コースは合っている。父のハーツクライがあまり乗り気にはなれないが、鞍上がルメールでスタミナもあるため馬券には組み込みたい。

7枠13番 ドゥーラ 牝3 斉藤新
脚質:先行 父ドゥラメンテ 母イシス

前走は桜花賞14着ではあったが出遅れでポジション下げてしまい、内前有利の馬場では届かず。タフな札幌で勝利している点からも距離に関しては前走よりも向くはず。スムーズな競馬が出来れば評価を覆す能力は秘めていて。

7枠14番 ペリファーニア 牝3 横山武史
脚質:先行 父モーリス 母ケイティーズハート

前走は桜花賞3着。4番手で進んだペリファーニアには展開が向いた感じがある。喉も弱いみたいだが今回は2400m持つのか。桜花賞組が強いレースだが先行したいペリファーニアが入って欲しくない外枠に入りどうか。
人気程期待しずらく。なお馬体は成長している

7枠15番 エミュー 牝3 M.デムーロ
脚質:差し 父ハービンジャー 母スーリール

前走はG1桜花賞で10着。桜花賞組が強いオークスですがさすがに負けすぎかと。桜花賞で負けたメンバーに再戦して逆転までとは行かない。
厳しいか。

8枠16番 ドゥアイズ 牝3 吉田隼人
脚質:先行 父ルーラーシップ 母ローズマンブリッジ

前走桜花賞5着。直線は包まれて、追い出しが遅れていたが、追い出してからは伸びて来ており、直線長く広い東京になればその辺りもマシにはなるだろう。鞍上は内枠が得意なので外の分どうなのか。

8枠17番 シンリョクカ 牝3 吉田豊
脚質:差し 父サトノダイヤモンド 母レイカーラ

運と力も兼ね備えた馬。未だに3戦しかしておらず、余力も十分。G1は2走走っているがどちらも抽選からのレースと運も良い。レース内容も、桜花賞では内前有利の中後方から外を回し6着、タイム差0.6秒とそこまで悪くない。上がりは33.8秒と3位で末脚も使えるタイプ。新馬戦では東京ではあるが上がり1位の33.4秒で勝っており、瞬発力勝負も行けるタイプ。外枠があまり有利に働くとは考えにくいので相手候補まで。

8枠18番 イングランドアイズ 牝3 横山和生
脚質:差し 父Kingman 母ヌーヴォレコルト 

見事に抽選突破おめでとうございます!!
母はオークスを制したヌーヴォレコルトであります。距離に関してはこなしてくれると思います。前走のG2フローラSでは4着ではありましたが、内前有利な馬場を大外ぶん回しで4着に突っ込んで来ていますので、着順以上には評価したい。鞍上の横山和生騎手も外枠得意ですので掲示板内なら来てもおかしくないです。出遅れ癖がある馬ですので、変に馬郡に付くよりも、出たなりで内に潜り込めれば距離ロスも最短で済む。末脚もしっかりとしているので、後ろからでも◎。



3.データ予想


枠別


1枠【1-3-2-14】
2枠【3-0-0-15】
3枠【0-0-2-17】
4枠【0-1-3-16】
5枠【3-2-0-15】
6枠【0-0-0-20】
7枠【2-3-1-24】
8枠【1-1-2-26】

外枠からは7連対出ているが内5連対が3番人気以内
穴馬は内目から。


人気別


1人気【5-2-1-2】
2人気【1-2-3-4】
3人気【3-0-1-6】
4人気【0-1-1-8】
5人気【0-1-1-8】
6人気【0ー1-1-8】
7人気~【1-3-2-111】

1番人気は80%の馬券内率
7番人気以下はあまり来ないが、大穴も来ている。


ローテーション別


・桜花賞  【7-4-5-62】
・忘れな草賞 【2-0-1-9】
・フローラS 【1-4-2-38】

これまでの3歳牝馬の王道路線はマイルであるため、マイルである程度力がある馬がオークスでも好走傾向。
今年も桜花賞組は優勢とみて

中でも桜花賞3着以内
リバティアイランド・コナコースト・ペリファーニア

血統別

・サンデーサイレンス系 6勝
・キングカメハメハ系  2勝
・ロベルト系      1勝
・サドラーズウェルズ系 1勝


高好走率データ


桜花賞上がり最速勝利 【2-1-0-0】

該当馬
リバティアイランド


低好走率データ


桜花賞4角4番手以内 【0-0-1-13】

該当馬
コナコースト・ペリファーニア



4.展開予想

 

 展開予想を考える上で大切な先行争い。ハナを切りたい馬が多数する場合は前半早くなる。ただ今回は逃げたい馬もあまりおらず、レミージュ・ゴールデンハインド辺りが逃げるか。おそらくレミージュが逃げを主張する形になるが、スタートがそこまで良くないため遅れればゴールデンハインド辺りが出てなりに押し出されてハナか。各馬そこまで競ることなくすんなり決まって初めの400mぐらいは平均ぐらいかレミージュが遅れて巻き返せばややHペースに。ただ道中は緩みあまり3コーナー4コーナーまでは動きはないと。4コーナー過ぎてもまだ各馬足をため直線に掛ける競馬に。レミージュがここで力尽き、足がいっぱいになると内を進んでいた馬は必然的に進路選び少なくなり追い出しが遅れる可能性もあるため、レミージュより外目を追走出来れば。リバティアイランドはわざわざ内を捌いて追い込まず外をめいっぱい使って追い込んでくる。その際にリバティアイランドと合わせて来るか、前で粘るかしかリバティアイランドを負かせる方法はないんじゃやないかと。


5.予想


◎シンリョクカ
リバティアイランドは強敵だがオッズを考えるとこちらに。末脚も繰り出せるのでなんとか付け入る隙はないか。

〇リバティアイランド
これは逆らわない方が良いですね。東京コースはプラスで末脚一つ。

▲ラヴェル
雄一リバティアイランドに土をつけた。
東京コースは阪神よりも向いているとして。

☆ドゥアイズ
一発ある。

◬キタウイング
 ハーパー

上りを使える馬で勝負。



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