見出し画像

ウクライナのための祈り

ハガキの裏側に印刷して祈りの輪を広げましょう

私たち、日本聖公会はキリスト者としてロシア軍のウクライナ侵攻に 反対し、強く抗議します。
 イエス・キリストは世界を平和にするために、自らの命を十字架に掛けられ、敵意 という隔ての壁を取り壊し、敵意を滅ぼしました。私たちキリスト者は、世界を神の 国、平和な国にすることを強く求めます。
 今、ロシア軍のウクライナ侵攻により、多くの建物が破壊され、命が失われ、傷つ いております。特に、女性、幼子、障害をもった人々は、住む場所を奪われ、逃げ場 を失い、恐怖と不安の中に怯えながら、日々を過ごしております。
 弱く、小さく、貧しくされた人々が、安心し安全に暮らす日を取り戻すためにも、 ロシア軍がウクライナから速やかに撤退し、戦争の恐怖から人々を解放することを求 めます。
 また、プーチン大統領は核兵器の使用をほのめかす発言をしておりますが、核兵器 の使用はもちろん、核兵器使用の発言自体が、ウクライナ国⺠だけでなく、世界の人々 を恫喝することであり許されません。特に日本では、第2次世界大戦末期、広島、⻑ 崎に原爆が投下され、町が破壊され、多くの人々が尊い命を失いました。そして今も、 原爆の後遺症に苦しむ人々が大勢おられます。人類を破滅へと向かわせる死の兵器は 持つべきではありません。核兵器の使用と使用をほのめかす発言は、人々を恐喝し恐 怖に落とすものです。認めることは出来ません。発言の撤回と核兵器使用をしないこ とを確約して下さい。
 太平洋戦争末期、沖縄では4人に1人の住⺠が命を失いました。その時の教訓とし て、戦争は残忍で、汚辱にまみれたものであり、戦争を起こすのは人間であるが、そ れ以上に戦争を許さない努力が出来るのも人間あることを学びました。戦争は愚かな ことです。後に残るのは、後悔と憎しみと悲しみの連鎖です。 1日も早くウクライナからロシア軍を撤退し、戦争を止めることを求めます。

2022年 3月2日
日本聖公会 首 座 主 教 主教 ルカ 武藤謙一
正義と平和委員⻑ 主教 ダビデ 上原榮正


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?