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おじさん構文をおじさんが回避する唯一の方法


またおじさん構文が炎上している

おじさん構文がまたTwitterでトレンドになっている。何年ぶり何度目かは分からないが、おじさん構文は定期的にSNSでやり玉に挙げられる。

おじさん構文が話題になるのは常に炎上である。例外はない。あるとしたらそれは、炎上後にネタとして消費される時くらいだ。

なぜそこまでおじさん構文が嫌われるのか、そしておじさん達はいかにしておじさん構文を回避できるのか考えてみよう。

おじさん構文は避けられない

身も蓋もないが、おじさんがおじさんである以上、おじさん構文を避けることはできない。

おじさん構文の定義や構造については諸説紛々であるが、問題はこれが時代と共に移り変わることだ。

今回は絵文字の使用がポイントとされているが、以前は絵文字は問題にならず、矢面に立たされたのは顔文字だった。

年月の中で顔文字がオワコンになっていくと同時に、ネイティブの絵文字使用世代がおじさんの年代に至ったのだろうと推測できる。

問題は、10年後にはまた別の記述的な特徴がおじさん構文のポイントとされるであろうことだ。

時と共に誰もが歳を取るように、それぞれの時代ならではの文章や構文もいつかおじさん構文と呼ばれる順番を待つことになる。

80年代のトレンディドラマに見られたいかつい肩パットが赤面もののトレンドと成り果てたのと同じだ。逃れるすべはない。

おじさん構文を変えられないボクらはどうすればいいのか

服装ならば新しい服に着替えればよいだけかもしれないが、身についた文体はそう簡単に変えることはできない。

文体とは、「なくて七癖」と呼ばれる類いの、無自覚的な癖のひとつなのだ。

ではどうすればいいのか。避けられず、変えられないおじさん構文を抱えたまま幾星霜を生き延び、枯れ果ててゆくしかないのだろうか。

たったひとつの解決方法は、ビジネス文体に徹することだ。

具体的には、固くシンプルなビジネスメールの文面をそのまま使うことだ。

そんなことをしたら堅苦しすぎるし引かれてしまうのではないかと思う人もいるだろう。

だが、若者世代の後輩や部下、気に入った女の子に連絡を取る際にすかれようと使うおじさん構文の方がはるかに引かれることはいうまでもない。

勘違いしてはいけない。どれだけ若作りしようとあなたはもうおじさんなのだ。

誰も若者だとは思ってくれない。若作りしたおじさんだと思うだけだ。

どこからどう見てもおじさんなのに必死で若作りし、好意を持たれようと媚びる姿は極めて情けなく、気持ち悪いものだ。

これは、それを止めようというだけの話だ。服を着替えるように文体を変えられないのなら、今ある文体でどうにかするしかない。

私服がどんなにダサくてもスーツならばとりあえずの格好が付くのと同じだ。それがビジネス文体なのだ。

おじさんは文体でもスーツを着ろ。

これが唯一の解決方法だ。

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