庶民の知恵を見下して過ちを繰り返す正統派医学~「B17 癌なき世界 2章一日一個のリンゴ」まとめ
「B17 第1巻 癌なき世界」(1979年初版発行 著者:G・エドワード・グリフィン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)の2章を抜粋紹介します。
2章 一日一個のリンゴ
1535年冬、フランスの探検家ジャック・カルチェは自分の船で航行中氷山に閉じ込められ、壊血病で乗員が全滅の危機。親しいインディアンが応急策を教えてくれた。白松の樹皮や葉の汁液―ビタミンCを含む―を飲むと奇跡的に回復。報告を受けた医学の権威者は一笑に付した。
イギリスが七つの海を制覇した理由 1847年イギリスの青年外科医ジョン・リンドが提言し、船に柑橘類ビタミンCを携行して壊血病を克服したから。
今世紀に入ってからも、歴史は相変わらず同じ失敗を繰り返している。ペラグラという皮膚病は、1914年ヨセフ・ゴールドバーガー博士がレバーやイーストの摂取で簡単に予防できると証明したが、学術誌がこの皮膚病はビタミンB群の欠乏症と認めたのは1940年代。
難病が食物の選択で治療すれば治ると考えること自体が、解決としては簡単すぎて、現代科学の権威を落とすものとかたづけられがちである。とくに自分たちより低い知識層の説などには耳を傾けようとしない。科学者は、どのような問題でもなるべく複雑な答えを考えるように習慣づけられて、門外漢の意見など無視する習性に支配されきっている。
サンフランシスコの生化学者エルネスト・T・クレブス二世博士は「癌は一種の栄養欠乏症だ」という理論を展開。その必須成分は1200種以上の食用植物に含まれていて、世界各地で発見できる「ニトリロサイド化合物」と指摘。主として、苦扁桃(アーモンドの一種)、杏、さんざし、さくらんぼ、ネクタリン、桃、梅、カツサバ、亜麻のタネ、リンゴのタネなどバラ科の「種実の仁の中」にとくに多く含まれている。これらは、近代文明の歩みとともに次第に食事の献立から消えてしまった。
動物が自分の本能で選んだ野草の中には、ビタミンB17が多く含まれている。ジョンソン草、チュニス草、スーダン草、その他の野草にもっと大きな関心を。
「キビ」はかつて世界な主要な穀物であったが、B17の含有率が高いものである。今日では、B17を含有しない麦類にとって代わられた。モロコシの茎も、B17を含まない「さとうきび」に代わってしまった。
何世紀にもわたって集積した試行錯誤の結晶である尊い経験。「一日一個のリンゴで医者いらず」(日本の「毎朝一個の梅干は疫病を防ぐ」に当たる)のいい伝えは、リンゴをタネごと食べた時代のものだ。リンゴのタネこそB17のいい供給源である。
ほかの病気による死亡率が低下し、人間が長命になったので、それに伴って相対的に癌が増えたのではない。
解決策はわれわれの眼の前にあるのに、なぜか医学界、薬学界、そして連邦政府、あるいはアメリカの癌研究所などは、何十億ドルにも達する予算を空費し、何百万時間の貴重な研究時間を無駄に過ごし、癌の仮想的な原因物質やビールス(ママ、ウイルスの意)の研究に血道をあげて、肝心な「ビタミン療法」に耳をかそうとしないのである。現実の解答は何千年も語りつがれてきた記録の中に示されている――
<2章への個人的感想>
※「一日一個のリンゴで医者いらず」は日本の「毎朝一個の梅干は疫病を防ぐ」と同義と本書に紹介されており、日本人として誇らしい気持ちになります。私も小さい頃、「梅干しは噛み割って中身の天神さんもいただきなさい」と母か祖母から言われて、食べていたことがあります。その後は梅の実も仁もあまり食べていなかったのですが、結石予防に梅干しを食べ始め、さらに癌予防で梅の仁もいただいています。歯で割るのは別のリスクがありますので、小型の拷問器具のような割り器を買って毎日砕き食しています。
こうしたおばあちゃんの知恵を軽んじる居丈高な正統派医学こそ軽んじられるべきだと思います。
目の前に治療法はあったのに、300年を無駄にした壊血病も30年を無駄にしたペラグラも正統派医学のせいと言えるからです。
※「家畜さえB17の含有量の少ない牧草を与えられる」としたうえで、「紙で家畜を太らせる」(1971年11月22日、オークランドトリビューン)を参考資料に「早く家畜を太らせて出荷させるために飼料に15%の紙を加えている」と引用しています。
狂牛病騒ぎの際に草食の牛に共食いさせる「肉骨粉」というエサの存在が明らかになりましたが、コスト重視のモラルハザードが連綿と続き、より悪化しているではないでしょうか。
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