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「治療効果に見合わない」「命が長らえた記録はない」…専門家の放射線療法評~「B17 癌なき世界 9章 実証されているといわれる癌療法㊦」まとめ

「B17 第1巻 癌なき世界」(1979年初版発行 著者:G・エドワード・グリフィン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)の9章㊦を紹介します。
 
9章 実証されているといわれる癌療法㊦
▽放射線療法 放射線療法も、基本的には外科手術を同じような害がある。
腫瘍は癌細胞と正常細胞から成り立っていて、放射線の狙いである癌細胞よりも正常細胞を余分に破壊したとき、結果的には悪性の癌細胞の比率が増える。
このメカニズムについて、リチャードソン博士は次のように述べている――
放射線または放射線用物質によって、腫瘍はたしかに縮小するが、むしろ逆に癌以外の正常な細胞を選択的に破壊してしまう。たとえば、良性の子宮筋腫で、腫瘍の大きさが90%縮まっても、残存癌細胞の相対的濃度はこの療法で逆に90%も増加する。
 臨床医師ならば、このようなことは十分体験で知っているはずであり、また知らなければならないが、腫瘍の病巣に放射線や化学的な毒物を与えて縮小させた後でも、患者の気分は必ずしもよくならない。逆に、病巣は急速に、生物学的にみて悪性に進むこともある。これは転移の拡散や全体組織を急速に破壊し、死期を早める。

放射線療法にも、外科手術と同じような限界や欠陥がある。それ以上に困るのは、癌に転移を起こさせる確率が現実に増えることである。最初、広島の生存者(原爆による放射能障害)に癌患者が増えたが、その後、別に行われた多数の実験でも確かめられている。

レントゲン撮影を安易に使う医師が増えているので、一部の科学者は次第に関心を深めて、X線の乱用を避け、肺結核検診用の移動式胸部撮影もやめるがよいと主張している(※本書注釈 FDA高官の声明より)。現在、癌患者に照射されている強い放射線にくらべると、通常のX線は無害に近いほど弱いものであることも書き加えておきたい。
X線は最低二つの要因によって癌を誘発する。
①この照射で身体に物理的な損傷を与え、その自然治癒過程が栄養芽層の発生動機になりやすい。
②癌に対する防御の前提として働く白血球を弱めたり破壊したりする。
 

放射線療法で患者の生命が延長される確実な証拠は皆無

放射線療法の結果を統計で調べてみよう。平均的にみて、放射線療法で患者の生命が延長される確実な証拠は、事実上ほとんどないか皆無である。外科手術のところでも述べた全国乳癌治療研究プロジェクトでも
<手術後、放射線をかける療法をいろいろな角度から詳細に研究したが、5年以上の延命目的で照射した病人でも、特別な利益は何一つなかった
このような事実は放射線専門家たちには直面するに耐えられないほど。建設、販売、据えつけ、その他、何百万ドルもするX線加速器の維持などに従事してきた放射線専門家やその関係者からは、本当のことはとても聞けないだろう。

 

放射線療法専門家3人が発した不都合な真実

ところが、予想に反して、放射線に関して著名な研究者3人が、会議(※1968年第6回アメリカ癌会議)の席で率直に胸中をさらけ出し真実を述べているのには、実に驚きであった。
ウイリアム・パワーズ医博(ワシントン大学医学部放射線治療所長)
<手術とその前後の放射線治療併用療法で臨床的な利益があるという証明は、いまだにはっきりしていない。結果的に病状がいくらかよくなったとしても、患者に治療効果に見合わない余分な費用を負担させることになる。>
フィリップ・ラビン医博(ロチェスター大学医学部放射線治療科主事)
<臨床資料や統計分析から検討したが、放射線療法を加えたために命が長らえた記録はない。>
ベラ・ピーターズ医博(カナダ、プリンス・マーガレット病院)
<30年の間に、外科手術も放射線療法も技術的には向上したが、病気に対する治療効果の面で実質的に向上したという事実はいまだに証明されていない>
しかし、アメリカ癌協会は依然として、手術や放射線療法を受けない患者と比較して、これを受けた患者の回復率のほうが高い、と公式発表し続けている。
連中は、どのようにして、うそをつきながらも、うまく逃げ通せるのか?
その理由は、
▽ちょっとだけ事実を曲げているだけ
▽都合のいい結果を出すように、統計資料の集積方法を調整する
▽評価するときにも、巧妙な手加減をしている
 

癌の定義緩和で「癌が治った」資料が急増

ハーディン・B・ジョーンズ博士(※カリフォルニア州立大学バークレー分校教授、医学統計分野で著名な学者)はこれについて、
<1940年から、悪性病で疑わしいものは何でも「癌」に組み込まれた。このときから「癌が治療によって治った」という資料が急増した。その中には癌の疑いの患者さえ含まれている。>
 

癌の放射線療法の副作用として肺炎で死亡しても肺炎死と処理

放射線療法では、白血球の数が減る。たとえば肺炎という形で死亡することも多い。死因として肺炎の診断書が発行され、統計表でも癌による死亡ではなく、肺炎による死亡と記録される。
リチャードソン博士は「コバルト照射を受けた後の患者にB17療法を行い、癌を抑えたが、かれらは歩くことができなかった。かれらを殺すのは癌ではなく、コバルトなのだ」
癌は、早期発見と早期治療によって助かる可能性が高いと一般的には信じられている。実際には、少なくとも現代医学の治療が行われる以上、そうは行かない。アメリカ癌協会の統計で全治比率が高いのは、皮膚癌のような進行度が遅く制御しやすい癌に重きをおき、統計を都合のいいように利用しているからである。だから、再生系の器官や生命維持に必要な器官の癌に関する治療統計としては、真実ではない。
この点、ハーディン・ジョーンズ博士はこう述べている。
<悪性腫瘍の場合に、早期発見と早期治療をすれば、治療後の生存率がよくなるといえるほどの研究は確立されていない。ある種の癌では、早期発見で直るチャンスが高くなるかと期待してみたが、むしろ反対の結果が得られている。治療すると、むしろ、平均的に病状は悪化しやすいものである>
癌研究機関スローン・ケッタリング研究所のアーウィン・H・クラコフ博士は次のように述べている。
<癌に対して、まだ満足すべき治療法がないことを案じている>
 

近代療法は少しも効かない

以上の結果をみると、正統医学を代弁するスポークスマンが「B17の使用で、もともと実証的治療を受けられるはずの癌患者が、その恩恵にあずかれない」と呼びかけていることは、まったく憤激に堪えない。
(※9章㊤で紹介した)カリフォルニア州保健局のラルフ・ウエイラ―シュタイン博士の声明は、この代表的なものである。同博士は次の二つの点で非難されるべきであろう。
①患者が、いわゆる「近代療法」を名乗っている外科手術や放射線療法を受ける前に、B17療法に活路を求めるのはきわめてまれな例である。
②実際には近代療法の完全な失敗で「もう駄目だ」と告げられてから、最後のたのみ綱としてB17療法に移ってきている。同博士はこの事実を偽証している。
そして、もっとも重要な点は、ウエイラ―シュタイン博士の主張する治療法は少しも効かないということである。
 
アメリカ癌協会の統計は何ページも使って詳しく記述した資料や複雑な比較表を発表しているが、唯一わかることは支持する資料も何もない次の声明。
<30年前には5人に1人の割合で助かったが、現在では3人に1人である>
これらの数字は、条件のつくり方次第で正しくもなり、誤りも犯す。公表されている説明は――
<主要原因は人口の増加と寿命が伸びたこと。この50年間の間に長命になったので、癌にかかりやすい高年齢層の人口も増えた>
以上の説明はもっともらしいが、次の事実と比較すれば、それは否定されよう。
①人口増加と癌罹病率は絶対に無関係。統計は人口の多さとは関係なく一般比率で表していて、癌の比率が増加しつつあることを説明できていない。
②少なくともこの約30年間の平均年齢の上昇はわずかなもので、癌による死亡率急増を説明できるはずがない。
③癌と無縁のフンザ人やアブハシア人(※7月30日アップ済、3章決定的試験参照)が結論を示している通り、平均年齢が上がったことを一つの要因とすることは無意味。
④いまや老人より若年層の癌罹病率が急上昇を示している。
 
アメリカ癌協会がいくら統計を示しても、正統な医学の治療法は決して実証された癌療法ではない。

<9章㊤㊦への感想>
「実証されている」とアメリカ癌協会がPRする外科手術や放射線療法が正統派癌医療は、その統計テクニックで都合のいい処理をされていたことがわかりました。専門家からも「効果がない」という本音が漏れていました。
9章㊤で取り上げた公立図書館で挟まれた「B17療法は実証されていない」というアメリカ癌協会のしおりは、「お前が言うな」ではありますが、まだ序の口です。
「癌なき世界」の全章を紹介後、具体的なB17成功例を紹介する予定ですが、武器化された司法、武器化されたメディアを使って、善良な開業医を引き裂こうとする様は、金儲けや人口削減を阻むB17への憎悪すら感じます。
「パンデミック」を通して、現代は司法の武器化、メディアの武器化のみならず、SNS検閲の武器化まで完成してしまいましたが、日本では存在すらほとんど知られていないB17騒動の中にその源流を見る思いです。

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