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“自然に癌を制御出来る”理論に魅せられた~「B17 癌クリニックの体験」紹介の初回です

“自然に癌を制御出来る”理論に魅せられた~「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
 

シン・説よりはじめに


ビタミンB17(アミグダリン)を使った代謝療法はインチキ療法や陰謀論の類ではありません。
外科手術、放射線、化学療法の正統派医学が全く提示できていない癌の原因について、代謝療法側は、癌はバラ科の果物の種などに豊富に含まれているB17などのビタミン欠乏症、膵臓酵素の欠乏症であり、それを補うことによって予防にも治療にもなると、揺るぎなく主張し、末期癌患者への臨床例でも示しているからです。
「B17 第1巻 癌なき世界」に次いで、「B17 第2巻 癌クリニックの体験」を紹介するのは、癌患者、家族が何よりも知りたいであろう(※私自身が20年前の自分と母に伝えたいと思っています)、B17療法による癌患者の回復例が詳細に書かれているためです。
しかし、なぜ癌を容易に克服できるのに、そうしないのか。
インチキ療法というレッテル張りで社会的な信用を貶め、司法を武器化した弾圧で投獄までする様から、国家も国際機関も動かす巨大な勢力の悪意しかない企みがあらわになるのです。
 
本書で特にお伝えしたいことは、次の二点です。
▽癌治療をわざと難しくしておきたい勢力とリチャードソン博士との裁判闘争
▽B17療法が奏功した症例の中から、現代医療がもたらす苦しみとB17療法後の喜びが対照的だった数例の経過詳細
特に裁判闘争の中で、リチャードソン博士が陪審員に語り掛けた、この国で患者を悲嘆させるばかりの癌医療を食い物にしている勢力についての弁論は、癌医療に留まるものではありません。拝金主義があらゆる分野にはびこっていることを連想させる、歴史に残すべき名演説ですので、全文を載せたいと思います。
本書で紹介された症例については、エクセル表で全例について概説します。
また、癌なき世界の各章紹介を読んでいただいた方には重複となりますが、B17の人知を超えた作用機序についても改めて説明します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。※
本書の章立てとは別にシン・説が僭越ながら見出しをつけています。
 

<B17との出合い>


私ジョン・A・リチャードソンがFDA(米国政府の食品医薬品局)の「大衆の健康の最大の敵」となったきっかけは、1971年。20年以上カリフォルニア州バークレーで診療所を開き、外科治療も放射線療法も化学療法も行っていた。それ以外に良い治療法があるとは思っていなかった。
ある晩、町のレストランで診療所のマネージャー兼医療助手のラルフ・ボウマンと夕食中、レートリル(ビタミンB17)話になり、ラルフは偶然見つけた文献から作用やからくりを説明してくれた。“自然に癌を制御出来る”という理論に魅せられた。
B17を開発したクレブス一世、完成した息子のクレブス二世が近くに住んでおり、電話帳で名前を探して電話すると親しく応答してくれた。以来、この問題の論文を何週間もかけて読みあさり、クレブス博士の事務所でこの物質の理論的構造や臨床的応用について討論した。

<B17の神秘の仕組み>


クレブス博士の理論は、癌は体外からなにか異物が侵入したことによってできるものではなく、体内の正常な機構が悪くなった場合に発病する、というものである。機構の悪化は、いろいろな食物の中に含まれている化学(栄養)成分の不足や欠乏、あるいは、膵臓でつくられている数種類の酵素の欠乏の結果である。
食物成分であるB17は、青酸含有化合物で、ベータ・グルコシダーゼ、または、グルクロニダーゼという分解酵素があるときにだけ分解して、青酸を発生する。しかも、自然の神秘というものだろうか、この酵素群は癌組織だけに、かなり多いことが確認されている。ローダネーゼと名づけられている、もう一つの酵素がより多量に共存しているので、危険な青酸を即座に安全無害な物質に変えてしまう。

<癌組織は青酸毒性にさらされ解毒もできない>


癌組織には、この保護酵素・ローダネーゼがない。ベータ・グルコシダーゼの存在は、癌細胞を青酸毒性にさらし、さらに、ローダネーゼ(癌以外のすべての正常組織には発見されている)の欠乏が、青酸の解毒を不可能にしている。
癌細胞は自分の出した酵素のためにB17から発生する青酸に耐えられず、破壊される。
正常細胞では青酸の脅威を受けないばかりか、むしろ、実際には青酸を直ちに健康に必要な栄養物質に変える能力を持っている。もし、人が必要なB17を含有する食物を食べなければ、この絶妙な自然の機構は少しも利用できない。
一方、「酵素因子」も同様に重要。膵臓から分泌される酵素・トリプシノーゲンは小腸でトリプシンにかわり、キモトリプシンと協力して、主に動物性たんぱく質の消化に利用される。この酵素の余ったものは血液中に吸収され血液中の白血球の攻撃を妨げている癌細胞のたんぱく質性の保護膜を消化・溶解するという、もう一つの大切な機能をはたす。
※訳者註では、白血球による癌細胞攻撃を招くのが人体の癌防衛「第一機構」、B17と分解酵素、保護酵素との合作といえる青酸攻撃が「第二機構」。さらに、「第三機構」として、癌細胞を正常細胞で包囲して封じ込め作戦を展開している戦場が「腫瘍」としています。腫瘍の縮小を標的とする正統派医療側の、根本的な誤りです。※
 
膵臓が弱っている場合、過剰の砂糖を代謝して疲れ切っている場合、食物中に動物性たんぱく質が過剰に含まれた場合などには、自然が与えた、生命の自己防衛のための作業に向ける余力がなくなってしまう。
※前回「癌なき世界」でも触れたように、B17療法と並行して行われる食事療法に通ずるものがあります。つまり、糖尿病患者がそうでない人より癌にかかる率がはるかに高いのは膵臓機能と関係していると見られます。余力を保てるよう膵臓をいたわるために、過剰な砂糖や動物性たんぱく質も避けます。予防の意味では、これらのことを意識したほうがいいかもしれません。※
 

薬を使わない治療に立ち塞がるのは誰か?


クレブス理論に確信を抱くようになった。理論展開の次の段階は、実際に癌治療を通して、この理論を確認することである。
私の想像では、何十億ドルもの売り上げを持つ大製薬メーカーが、薬を使わない治療法の開発に対して、大きな防波堤として立ち塞がり、政府の規制機関の政策にまで影響力を及ぼすとは、疑ってもみなかった。
カリフォルニア州職業専門職規約番号二一四六号には
「どんな特殊な学派、どんなその他の治療法にも特別な差別をするものと解釈してはならない」と規定されている。
名誉ある職業の人に行われる公平な認定方法があり、私が初めて少量のB17を発注したとき、何か問題が起こるとは考えてもみなかった。

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