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癌利権の下では解決法は見つからない

癌利権の下では解決法は見つからない~「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。
 
癌予防・癌治療にもう一つ大切な理論がある。
分子矯正医学(オーソモレキュラー)の分野だ。
※「子孫にワクチンを接種させたくないという医師が大半を占めた」のは日本オーソモレキュラー医学会の会員医師、歯科医師を対象にしたアンケート結果でした。これをワクチンマイナス情報蔵出しと称して書きました。
つい先日は「WHOがパンデミック下で国家の主権を剥奪する国際規則が来年5月に可決されそうなこと」を書きました。これについて発信しているWCH(ワールド・カウンシル・フォー・ヘルス)日本支部の佐々木みのり医師ら日本支部発足メンバーも同学会の所属とのこと。
大きな医療問題においては、常に巨大な勢力に立ち向かう存在だと感じています。※
 

人体の常在物質を使う医学は研究資金が集まらない


この療法は1968年にノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が命名した学術用語。オーソはギリシャ語で“正しい”、モレキュラーは“物質の分子”の意味。
ポーリング科学医学研究所の公報によれば、
「分子矯正医学では人体の中に常在する物質を使用して、正しい健康や予防を達成していく。たとえばビタミンはその好例である。合成医薬やその他の人工的物質は、分子矯正医学の一部には組み入れていない」
博士は分子矯正医学の研究のために、スタンフォード大学内に研究機関を設立した。博士がいかに世界で最も著名な現存の科学者であっても、大財団からも政府からも一銭の助成金も受けられないのが現状である。研究基金を懇請するためにウォール・ストリート・ジャーナルに広告まで出している。
 

癌治療法の発見よりもより多額の癌研究資金に関心


もし、ポーリング博士が石油をベースとする化学薬品分野で研究を進めた場合、かれには合衆国政府および米国癌協会の両方から基金が殺到したと私は申し上げられる。現在、合衆国医師会に関する限りでは、そのメンバーからも外されている。その原因は、博士が癌の神秘を解決する答えが「食事法の分野にあって、さらに予防と治療はビタミン、ミネラルおよび酵素を通して発見できる」と確信したからである。これらの物質はいまさら特許になりえない。だから、潜在的な利潤はあっても、それは商業的研究項目に値しない。
皮肉家は、癌研究――つまり、一種の“利権”としての癌研究――に何十億ドルの金が流出すればするほど、癌治療法を発見する目的よりも、どの治療法をかつげばさらに多額の資金がもらえるかに関心が移っているとまで指摘している。
 

このままでは癌治療の答えは決して発見できない


肝心な問題点は、科学者が従来の癌治療法の範囲内だけで解決の答えを見つけなければ、資金の援助が得られない実態である。栄養分野を研究対象にすると、なんにも資金が得られない現状である。今後いくら時間をかけても、彼らは解答の答えは決して発見できないであろう。政治や官僚主義の盲目的な尊大さと頑固さのために、何百万人もの人が七転八倒の恐ろしい死の苦しみの中で死んでいかねばならない。
私たちが歯ぎしりしてくやしいのは、石油をベースとする化学品領域の中で解決を見つけたい人たちや、その人たちと結託している大勢の官僚政治家、そして、彼らから雇われている宣伝屋たちが、このグループ以外の立場で真面目に癌研究に取り組んでいる人を“インチキ”と断定しつづけて来た独断である。
連邦政府規制の大手医薬メーカー、米国癌協会の中の医学政治屋、およびFDAは手をつないで行動する傾向は明白である。ペンタゴンと天下り先の出入り業者とのつながりの内幕はかなりの程度公表されている。これと同じようなことが医薬巨大産業、米国癌協会およびFDAの間でも事実演じられている。この事件の多くは、ウィスコンシン州出身のウィリアム・プロクスマイヤ上院議員によって暴露されている。
こんな天下り的癒着は何を意味するかといえば、私企業界および役所においても強力な徒党を組んで、癌分野の研究や癌治療界に強力な歯止めをかけている事態である。
われわれのようにこの「癌の体制」と意見を異にすれば、誰でも敵にされてしまう。本来は患者の病気や苦しみを治療するのが私どもの任務であるが、この抜き難い現状を打破するために今日この法廷に仕事を投げ出してまで出席している。なぜ私がこんな冒頭陳述を始めたか、その理由を今ここでよくわかっていただきたい。起訴側も私が密輸業者でないこと、私がどの件にも違反していないことも承知していよう。ただ、問題となっているのは、ジョン・リチャードソンという医師が「癌の体制」に挑戦している事件だけである。
 
※以上の冒頭陳述を引き継いで、戦い続けられる拠り所として、リチャードソン博士は「合衆国憲法」と「ニュルンベルク裁判の原則」(※国内法が刑罰を課さない行為であっても、国際法により犯罪を構成する行為である場合、当該行為をおこなった者は、国際法上の責任を免れない。一国の法律が無実の人びとに死の判決を要求すれば、そんな法律は拒否して自分の良心に従うべきという考え方)を挙げています。しかし、本章の最後には次のように、あまりにも強大な癌の体制との戦いに弱音も少しのぞかせています。※
 
もし必要であれば、自分は一人でも立ち向かうと決心してきた。しかし、これを書きながら、「他に誰かがいれくれればよいが」という気持ちも禁じ得ない。
 
※次回以降、ビタミン療法による末期癌患者らの治療成功例を各部位別に紹介していきます。紙幅に限りがありますので、詳細は部位別に一例程度となりますが、最終的にはすべての症例については簡潔な表にする予定です。※
 

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