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ビタミン療法医師への弾圧~「B17 第2巻 癌クリニックの体験」紹介

ビタミン療法医師への弾圧~「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。
 

B17で癌治療にかかわった医師への弾圧


1967年7月21日ロサンゼルスの裁判所、癌の制御にB17を使ったとして訴えられた▼モーリス・コウワン博士の裁判は結審を迎えた。検事のアイラ・レイナーは陪審員に訴えた。「この老人は人の弱みにつけこんで金もうけをしている。診療のたびに9ドルもらって人を殺すことのできる人を皆さんはどう思われるか。この人の行為をやめさせる方法は有罪判決である」
陪審員は検事のことばを全部信用して、3日後コウワン博士に有罪判決を下した。博士は4400ドルの罰金を科せられ、2か月の刑を言い渡された。
 

ほかの医師らへの弾圧


※ほとんどがカリフォルニア州であることに注意してください。※
▼1956年 カリフォルニア州 アーサー・T・ハリス博士 郡医師会から停職処分と病院の特定権限の停止、さらに法的告訴に訴えると脅迫される。ハリス博士は絶望し診療所を閉じ家も処分し、伝道医師としてアフリカへ。
▼1973年 バイロン・クレブス博士は癌制御のためにB17を使用した罪で逮捕され、有罪判決。彼の兄弟のエルンスト・T・クレブス二世博士も無免許でB17を用いて有罪に。兄弟とも罰金500ドルと3年の執行猶予。
▼1975年11月 カリフォルニア州 スチュワート・M・ジョーンズ博士は州医師会審査会査問で、B17を癌患者に使用したために、治療を続けるなら医師免許を取り消すと言われた上、2年間の執行猶予を受けた。5か月後州機関が博士の診療所を急襲し、一個の薬瓶と十個のB17錠剤を発見し、博士は逮捕された。
▼1975年12月 ジェームス・プリビタテラ博士はB17の使用に協力した罪で、カリフォルニア州サンディエゴ高裁で禁固刑6か月、執行猶予5年の判決を受けた。
▼1976年 セイモア・ワイスマン博士はB17を違法に輸送した罪でアリゾナ裁判所から有罪にされた。判決は連邦刑務所に3か月間収容というもの。
▼カリフォルニア州アルバニー 本書著者のジョン・A・リチャードソン博士はB17使用の罪で州政府から医師免許停止、逮捕、二度の投獄、4回の裁判を受けた。
B17の使用を禁止する法令や規制の条例は、二つの仮説の上に立って正当化されている。
①B17は無価値でひいき目に見ても“非実証的療法”
②外科手術、放射線、化学療法など正統医学療法は確立された治療法で、手遅れにならないうちに治療を始めれば病人は回復の機会が得られる。
彼らの仮説が正しいなら、だまされやすい大衆がB17を求めることを、未然に防止できるはずだ。
 
米国癌協会のパンフレットのQ&A
Q 少なくとも、無害とわかっているのならば、どうして、非実証的治療法がいけないのですか?
A 癌にとっては時間がいちばん大切です。価値がなく、実証されていない医療で大切な時間を無駄にすごせば、確立された治療法をうけるのが手おくれになるからです。
※正統医学側の仮説は本書においては言わば伏線です。“確立された治療法”でぼろぼろになった癌患者が、“価値がなく、実証されていない医療”で奇跡のように回復するいくつもの実例が今後紹介されることになるからです。伏線はすべて回収され、正統医学側がB17側に投げたブーメランは、特大ブーメランとなって正統医学に返ってきます。※
 

全外科医は、手術で腫瘍の成長度が増大する事実を知っている


科学的な記録は正統医学側の主張を支持していない。
外科手術は紀元前一世紀エジプトでの記録が残る。手術は救命の応急手段であり、肉眼で見える腫瘍を取り除けば心理的な効果を与えることもあるが、悪性度の高い癌は手術不可能であると考えられている。もうひとつ、癌にメスを入れるという処置はたとえ生検のためでも癌を転移させる危険が多い。多くの医師は、病人に点検をすすめるとき、転移の危険性が多い、と告げるのを忘れるが、これは恐るべき事実である。「医学生および医師用の臨床腫瘍学」によると、腫瘍のマッサージさえ、さけねばならないと書いてある。
専門家の間では周知であるが、一般にはほとんど知られていない事実を、ワーレン・コール博士がニューヨーク科学アカデミー年報に発表している。
<われわれの患者のうち十名は、外科医が腫瘍を除去したが不成功に終わった。すべての外科医は、手術をすれば腫瘍の成長度が増大する事実を知っている
 

手術を受けた患者は受けない患者より平均余命は長いのか?


フランス科学アカデミーの1844年の統計分析によれば、174名の医師が30年間に2871の臨床例について、外科手術後の平均余命はわずかに1年5か月だが、今日の平均実績と大差はなく、ルロイ・デトワール博士は外科手術や腐食剤の治療を受けた患者と何もしなかった患者に分けて比較。外科手術や腐食剤の治療によって、男の延命2か月、女の延命6か月というもので、最初の診断後1~2年以内に治療を受けた患者に限られる。それ以降では、手術を受けなかったほうが50%の確率で長生きしている
 
全国乳癌調査プロジェクトは7年半におよぶ統計分析で、1969年に医学文献に詳しく載っている。悪いところだけ手術を受けたものと余分な箇所まで手術を受けたものとを比べると生存率に大差はなかった。しかし、乳房根治切除術なるものが、全米の病院で続行され、しかも、正統医学に完全に認められている。
 
客観的な評価として、手術を受けた病人の長期生存率は統計的にみて、最高で10~15%以下。しかも、癌がどこかに転移を起こすと、外科手術で生命を長らえる望みはほとんどない。
(次回に続きます)

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