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「インチキ療法」と弾圧されるB17療法の医師

「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。
 
“カリフォルニア州インチキ療法防止条例”違反で逮捕
1972年6月2日午前10時に事件は起こった。2台のパトカーと2台の政府の車が診療所のまわりにとまり、制服警官十人が診察室に侵入。私は武器の所持まで確かめられた。カリフォルニア州保健局調査官ジャクソン氏から“カリフォルニア州インチキ療法防止条例”違反で逮捕すると通告された。捜査令状にはB17に関連する文献を捜査する権限があるといい、私の車のトランクからB17の最も重要な論文すべてを押収された。
このとき、ケリー・アンダーソンという7歳くらいの女の子が骨肉腫のため代謝療法を始めたところだった。普通なら、B17を含有する多量のビタミン類の注射をしただろうが、私を敵視する州保健局調査官の眼前でB17療法を行えず、簡単な消毒のみで家に帰した。女の子も家族も警察官の出現に異常なショックを受けていた。その子は三日後に死んだ。この死因への責任は官憲たちにあるのは疑う余地もなかった。
ジャクソン氏は拘置所に連行すると言い、私は二人の看護婦とともにテレビカメラの放列の中を歩かされ、パトカーに乗せられた。新聞記者はジャクソン氏から招待されていた。アルバニーの拘置所に連行され、登録され、独房にぶち込まれた。逮捕されて4時間後に釈放された。私の戦いは、いま始まった。
 
「多種多様な癌に一つの治療法でよいというのは単純」との非難
今から70年あまり前、ロバート・リーバンとロスウェル・パーク博士は米国医師会雑誌で「このまま癌罹病率が増えて行けば、肺結核、天然痘、腸チフスの合計よりも癌だけの死亡の方が多くなるだろう」と述べた。これは実際より控えめな見通しだが、正統派医学側の代表者L・ホフマンはこの論文を引用して、「この声明は明らかに不合理である」と宣言している。
現在も正統医学側の、とくに米国癌協会の代表者たちは威信のベールにかくれつづけ、かれら以外の科学的見解はすべて愚弄し、また、かれらが理解できないことは、すべて不合理であると決めつけて、断固として非難してきた。この医学会の傲慢さと無知による現在の犠牲者こそB17である。
かれらがもっともポピュラーに使用する「決まり文句」をすこしくわしく調べてみる。
B17の提唱者は、癌を一種の「栄養欠乏症」と見なし、あらゆる種類の癌はただ一つの病気から生まれるとみている。正統医学の代弁者たちは、多種多様な癌に対して、ただ一つの治療法でよいというのは、この高度に複雑化した問題には、単純すぎる解決法だというのである。
 
※単純すぎる解決法を嫌うということで思い出すのは次のことです。
子宮頸癌の原因とされるHPV(ヒトパピローマウイルス)ですが、そのタイプ(型)は100種類以上と言われます。そのうち、いぼのような良性腫瘍から悪性腫瘍にかかわるハイリスクタイプは15種類とされます。
しかし、最大の特徴は、HPVに感染しても90%以上が自然排出し、残りの10%のうち、持続感染し、前がん病変の初期段階になったとしても、そのうちの90%は自然治癒することです。これは厚労省健康局長が国会答弁で権威ある医学雑誌を例に追認しています。
HPVワクチンは「2種類に対応、4種類に対応、9種類に対応。どんどん充実しています!」と、副作用騒動がなかったかのように派手に喧伝したところで、大半が自然消失するならば、若い女の子に、ましてや感染源として若い男の子も一律に接種しようなどという金儲けの複雑な発想は、ワクチンメーカーとその周辺の応援団にしかないと思います。
HPVワクチンの登場は、小児科に独占されていた予防接種利権が、かつ初の癌予防ワクチン?が婦人科に定期検診とセットで舞い込んだと欣喜雀躍したとされますが、邪な考えが見透かされます。※
 
癌の原因を証明できない正統医学はもっと謙虚に
医学界で、もっとも大きな進歩は、単純化によって成し遂げられた事実を、これまで多くの経験が証明している。人類が征服してきたすべての病気はひとつの物質、ひとつの治療法によって打ち破られてきた。現在、正統医学が癌の原因は何であるかを証明できない以上、他の理論がその医学経験に立脚している場合は、もう少し謙虚に眺めて、勝手な名札をはりつけないように忠告したい。
 
「FDAの認可を受けようとしなかった」への反論
これ以外に決まり文句として二点ある。
1、開発者はFDAの認可を受けようとしなかった。
2、開発者は正直に、科学的に管理された実験の結果を発表したがらない。
真相は、マックノートン財団が臨床試験の認可申請をし、認可がおりた翌日に発送された「追加資料を十日以内に送れ」という書簡がその期日を2日残して到着。返事が遅れたという理由だけで認可は却下された。同財団はベストを尽くし却下の3日後、何百ページもの追加資料を揃えてFDAに送ったが、頑なに拒否された。
拒絶理由の一つは、B17に毒性があるとの指摘。しかし、アミグダリン(B17)は百年以上も“非毒性物質”として米国薬局方にものっている。
こんないきさつがなくても、新薬認可のためにFDAから要求される書類は膨大で大規模な企業以外には応じきれない。1948年に73ページの資料で認可が得られたのに1968年に同じ目的を達成するのに7万2200ページの資料を要求された社もある。
 (次回に続きます)

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