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2022年天皇賞(秋)~パンサラッサの逃げから見るサイレンススズカ~

今年の天皇賞(秋)は面白いレースでした!
見せ場を作ってくれたのは何といってもパンサラッサ!!!

彼の大逃げがレースを面白くした最大の要因でしょう。
ネットでは『サイレンススズカと同じタイム』『夢の続きが見れた』など20年以上昔に活躍した名馬『サイレンススズカ』と被らせた人が多かったようです。

そんな中『てことはサイレンススズカはあのままいったら2着だったのか?』という意見を見かけました。
サイレンススズカが好きな自分は『98年だろうが22年だろうがあの時のサイレンススズカが負けるわけがない』と思っているのでそれをこれから書こうと思います。

※注意
内容の都合上、パンサラッサを下に見てしまいがちですが、実際に今日の走りは負けはしましたが感動すらするほど良い走りだったと競馬ファンとして思います。
この記事自体、彼の走りに刺激を受けてを書いていますのでご理解ください。

98年天皇賞(秋)とは

軽く98年の天皇賞(秋)についておさらい。
このレースはスズカが故障発生したため完走できませんでした。…が、とんでもないペースで走り伝説になったレースです。

そのタイムは、本日の天皇賞(秋)にてパンサラッサが記録した1000m通過タイム57.4秒と全く同タイムです。


サイレンススズカは故障しなきゃ絶対逃げ切れる

まず前提として過去の馬と今の馬を比較しても答えは出ません。
今日のレースも『サイレンススズカなら逃げ切れる』と言っても実際走っていないわけだから検証できません。

それでもあえて自分は『98年でも22年でもサイレンススズカなら逃げ切れた』と妄想した理由を語っていきます。

だってその方が夢があって面白いですからね。

理由1 馬場の違いによるタイム

まず先ほど通過タイム同じと書きましたが、今日のパンサラッサがもしスズカなら1000m通過タイムはもっと速かったと思います。

理由は『馬場の違い

ご存じの通り、近年の東京競馬場のタイムは物凄く走破タイムが速いです。
例えば2018年のアーモンドアイはジャパンカップで2:20.6という今までのレコードを1秒以上縮める走りを見せています。

理由は様々ですが、馬場が整備されて走りやすいのが一番の理由とよく言われます。

だから単純に昔の馬場で同タイムで走れるスズカが今日の馬場を走ったなら、走りやすさからもっと速いタイムになっただろう。と想像しています。

理由2 上がりタイムの速さ

ここが一番語りたい部分です。
スズカが57.4秒というハイペースで走って後半『パンサラッサ以上の脚が使えるのか?』という問題です。
ですがこれには個人的にわかりやすいデータがあります。

それは伝説と言われた98年毎日王冠です。
このレース、スズカは大逃げをしていないように見えますが、実は1000m通過タイムは57.7秒という超ハイペース!!
このハイペースでスズカが記録したラスト3ハロンは35.1秒
ちなみに今日のパンサラッサの上がりタイムは36.8秒です。

距離の差と前半に0.3秒の差がありますが、スズカの方が圧倒的に最後の脚が速いんです。
(ちなみにこの毎日王冠の1,600m通過タイムは1:32.8で翌年の安田記念の走破タイムより0.5秒速いです。)

理由3 負担重量と調整

最後の理由は正確には理由2の補足です。
先にも書いた通り
『いやいや秋天と毎日王冠じゃ200m距離が違うじゃん』
『前半も0.3秒違えば参考にならんよ』
と言われそうなので200mと0.3秒の差を埋めるくらいの理由を書きます。

まず負担重量
この毎日王冠でスズカは『59㎏』を背負ってます。
天皇賞(秋)より1㎏重いです。
他の馬と比較するならエルコンドルパサーより2㎏グラスワンダーよりなんと4㎏も斤量が重いのです。

そして調整
この毎日王冠ぶっちゃけスズカは本調子じゃありません。
その証拠に場体重は過去最高で自走の天皇賞(秋)はマイナス体重で出走しています。

こう考えると天皇賞(秋)でも上がり35.1秒とはいかずとも近い上がりタイムがスズカなら出せると思いませんか?

想定される走破タイムは!?

以上の理由から個人的に想定さる走破タイムを98年と22年で出して2着との差を予想したいと思います。

98年天皇賞(秋)
想定走破タイム  1:56.3
1000m通過タイム 57.4
上がり3ハロン    35.5
2着との差      約12~13馬身

短評
上がりタイムをあれだけ言いながら抑えたのはペースが単純に速いことあまりに周りに馬がいないためです。
なんせい後続は遥か彼方。今日のイクイノックスのように32秒台の脚を使う馬など当時はいるわけありません。
そのため2着でも3秒ほど遅れてゴールすると思われます。

22年天皇賞(秋)
想定走破タイム  1:55.9
1000m通過タイム 57.3
上がり3ハロン    35.2
2着との差      約7~8馬身

短評
最初の1000mが若干馬場の影響で速くなります。
その影響で後半の脚が若干鈍ると想定されますが、結局馬場の影響でそこまで遅くはならないと予想します。イクイノックスが早めに動いても全く届く気がしませんね。

最後に…

いろいろ書きましたがこれは全部サイレンススズカが好きな男の妄想です。
最初にも書いた通り実際に検証できないので、考えて楽しみたいだけです。

ただ自分の中のサイレンススズカはきっとあのレースも今日のレースも圧勝したんだろうと思って今回の考察を書いた限りです。

本当に今日の天皇賞(秋)は面白いレースでした。こうして過去の名馬を思い出させてくれたパンサラッサと関係者の皆さんには敬意を。
勝ったイクイノックスには祝福を。
全ての馬と関係者には感謝を伝えたいです。

最後まで読まれた方ありがとうございます。

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