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石ころ長者への道のり#4

〜1つの石から起業した男の話〜


第4話

自転車でワッフルを売り始めた私。

毎日50個を焼いて木箱に詰め
飛び込み営業で売り歩く。
その当時一個300円で販売していました。

「そんな高いの要らない」

当然の反応で門前払い。

毎日心が折れながらも15000円を売り切る事を目標に頑張っていました。

夏は公園で水浴び休憩

毎日試行錯誤を繰り返し
原価を抑える事が出来る様になり
売値を1個200円まで下げる事が出来る様になりました。
そうする事により
1日に売らなければならない個数は増えるけど
1人のお客さんが買ってくれる数が増えてきました。
そうすると、移動の時間も短縮でき、効率的に売れるようになりました。

そして、当時流行り出したFacebookを駆使して
その日のコースを事前に告知。
メッセージや、コメントなどで注文を貰えるようになり、ますます楽に売れるようになりました。

一個からでもどこでも行きますの触れ込みで
山を越えていくことも

しかし、その中でも雨の日が大変。
ワッフルが濡れないようにカバーを掛けて出発するのですが、自転車に乗っている自分はびしょ濡れ。
そんな姿で販売は出来ない。

晴れの日ばかりではないんだ。
どうにかしなければ。

開業から1か月くらいで考え始めました。

しかし、物件を借りるお金はまだ無い…
どうしよう…。

その当時熊本ではまだ文化が無く
東京などでは流行り出していた、軒先店舗という形態を目にしました。
よし!これで拠点を作ろう!
そう思い立ち
雰囲気の良い住宅街の花屋さんに交渉をして
週に一回花屋さんの軒先にテントを立てて
ワッフルを販売させてもらう事にしました。
ご好意で家賃は無料で貸して頂きました。
本当に感謝です。

この方式で一週間に一度の拠点を増やし
毎日何処かでテントを張って営業できる場所を確保しようと思い
雑貨屋さんや美容室にも交渉して
計三箇所に拠点を持ち販売できる事になりました。

こうして梅雨の時期までになんとか屋根を手に入れたのでした。

石ころ→自転車でワッフル販売→テントでワッフル販売

開業して1か月
テント販売当初


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